みなさんは「筏釣り(いかだつり)」という、チヌ(クロダイ)をメインに狙う釣り方をご存知でしょうか?
愛好家が多いことで有名で紀伊半島(三重県・和歌山県)や若狭湾(福井県・京都府)にて、根強い人気を誇ります。
そんな筏釣りの釣り方は独特で、筏の上からダンゴ餌(オキアミなどを練り込んで作る球状の餌)を海に投げ入れてチヌ(クロダイ)を狙います。
釣り方が独特なこともあり、筏釣りでは専用釣竿を使用することが主流です。
今回の記事では、大手釣具メーカであるシマノが販売している筏釣り専用釣竿「アドバンスイカダの特徴」について深堀り解説していきます。
このアドバンスイカダを用意しておけば、何不自由なくチヌの筏釣り(カセ・かかり釣り)に挑戦を始められる名竿です。
あなたがチヌの筏釣り(カセ・かかり釣り)に興味があるのなら、マイロッド選びの参考としてお役立てくださいね!
Contents
アドバンスイカダの特徴6選
アドバンスイカダは、初心者に向けて販売している筏竿(いかださお)になります。
筏釣りに興味がある方、これから筏釣りを始めたい方の初めての相棒として非常におすすめな1本です。
ここから先では「アドバンスイカダの特徴6選」を詳しくご紹介していきます!
具体的な内容としては、以下のような感じです。
【アドバンスイカダの特徴6選】
- ハイパワーX
- 先調子
- 穂先
- スクリューシート
- カーボン含有率
- テーパー尻栓(尻手環付)
エントリーモデルに分類されるアドバンスイカダですが、何不自由なく筏釣りをスタートできる大人気の筏竿です。
シマノテクノロジーがふんだんに搭載されていますので、あなたの筏釣りデビューを全力でサポートしてくることをお約束します!
アドバンスイカダの特徴①:ハイパワーX
アドバンスイカダには「ハイパワーX(釣竿本体にカーボンテープをX状に巻く技術)」と呼ばれる、釣竿の強化を目的としたテクノロジーが搭載されています。
シマノはこのハイパワーXを開発することで、釣竿の軽さを維持したまま「ねじれ剛性」大幅にパワーアップを実現させたのです。
釣り始めたての方には難しいですよね...。
人間に例えるとわかりやすいのですが、ようは「骨折した腕にギブスを巻く」ような感じになります!笑
腕を強固に固定することで、外からの負荷に対する耐久性を上げてくれますよね!
話を元に戻しますが、ハイパワーXを搭載したアドバンスイカダは「軽さを維持したまま、大幅にパワフルさを向上させた筏竿」という優れもの。
大物のチヌはかなり強烈に引きますが、力負けせず果敢にファイトを行えることができるでしょう。
個人的には、仕掛けを海に落とした際のブレが少ないことに魅力を感じています。
チヌは警戒心がとても高いお魚です。
落下中していく仕掛けの違和感を取り除くと、釣果がガラッと変化することが多いので、頭の片隅に置いておいてくださいね。
アドバンスイカダの特徴②:先調子
アドバンスイカダには「先調子」が採用されてることも特徴です。
釣竿の先端部分が柔らかいことが「先調子」の特性で、魚が掛かると穂先を中心にして曲がります。
大勢の釣り人が好んで使用している、最も一般的な調子ですね。
チヌの筏釣り初心者さんには、先調子の筏竿をおすすめさせてください。
イメージ通りに釣竿を操作しやすいので、筏釣りの基本動作である「タナ取り」「ダンゴ餌投入」「アタリを感じる」「フッキング」「取り込み」を習得しやすいのです。
釣り場が浅くても、深くても快適に筏釣りを満喫できりことも嬉しいポイントかと思います。
数多くの筏釣りビギナーがアドバンスイカダに採用された「先調子」の恩恵を受けてきたからこそ、アドバンスイカダは大勢のアングラーから支持されているのかもしれませんね!
アドバンスイカダの特徴③:穂先(高感度グラスソリッド)
チヌの筏釣りでは「穂先が命」と言われるくらい、竿先の感度が重要になります。
警戒心の強いチヌのアタリは、非常に弱く繊細なことが理由。
僅かな竿先の「コンッ」「コツッ」という揺れを見逃さずフッキングに持ち込めるかが、チヌとの駆け引きの勝敗を分けるのです。
アドバンスイカダには「高感度グラスソリッド穂先」だ搭載されているので、抜群の感度を有しています。
筏釣り初心者さんにも、チヌのアタリを見逃させません!
海中でダンゴ餌が割れたかどうかも判断できちゃいます。
個人的には、アドバンスイカダの穂先付近に施された「オレンジの塗装」が非常に嬉しいポイントだと感じています。
視認性が素晴らしく、朝方や夕方といった薄光時でも「竿先にでる僅かなヒント」を確実にキャッチすることに繋がるのです。
アドバンスイカダの特徴④:スクリューシート(シマノオリジナル)
アドバンスイカダには、「スクリューシート(シマノオリジナル)」が搭載されています。
これにより優れたグリップ感を演出し、非常に手に馴染むようになりました。
筏釣りでチヌを釣り上げるためには「グリップ感」はとても大切。
基本的に置き竿にて魚のアタリを待つ筏釣りですが、チヌが餌を食べた瞬間に「釣竿を持つ→アワセを入れる」という動作を迅速に行う必要性があります。
そのためには、釣竿をちゃんと握れるようなグリップ感がマストなのです!
グリップ感がない筏竿を使用していると、釣竿にうまく力を伝達できませず、チヌとのファイトに時間がかかります。
強烈に引くチヌが海面まで浮かんでこないので、めちゃめちゃ疲れるのです。
疲労を少なく筏釣りを楽しむためにも、釣竿のグリップ感は重要と言えますね。
アドバンスイカダの特徴⑤:カーボン含有率
2011年に初めてリリースされたアドバンスイカダは、2021年にモデルチェンジが行われました。
モデルチェンジの際にシマノは、アドバンスイカダのカーボン含有率を大幅に改善したのです。
釣竿の軽さと強度に直結するアドバンスイカダのカーボン含有率は、驚くことに「12%(旧モデル)→46.5%(最新モデル)」まで向上。
一段と操作性や感度に優れた筏釣り初心者向けロッド「アドバンスイカダ」が誕生したことで、大勢の筏釣りデビューを支えてきたのでしょう!
アドバンスイカダの特徴⑥:テーパー尻栓(尻手環付)
アドバンスイカダには、釣竿最下層(竿尻)の保護や密閉を目的として「テーパー尻栓(尻手環付)」が付属しています。
このテーパー尻栓が非常に優秀!
エンドロープと呼ばれる伸縮性のある丈夫なロープとの連結を行うことが可能なのです。
釣竿が海に落下するのを未然に防ぐことに繋がり、不意の大物のがヒットしても安心できるようになるのが嬉しいポイント。
筏釣りでは置き竿で魚のアタリを待つ時間が非常に長いです。
置き竿などリラックスする時間を定期的に取らないと、釣行後の疲労感が大変なことになるので注意してくださいね!
アドバンスイカダの全ラインナップ
アドバンスイカダには、下記にまとめた3機種のラインナップが存在しています。
【アドバンスイカダのラインナップ|まとめ】
- アドバンスイカダ|150(品番)
- アドバンスイカダ|160(品番)
- アドバンスイカダ|170(品番)
長さが違うだけだと考えている方もいらっしゃいますが、釣竿の長さは「筏釣りの快適性」を大きく左右するくらい大切です。
筏釣りに限らず、この話はすべての釣りに共通しているので、釣り初心者さんは知識として押さえておくと◎
それでは、アドバンスイカダそれぞれのラインナップがどのような「釣り方」や「状況」に最適なのかを見ていきましょう!
アドバンスイカダ|150(品番)
全ラインナップで最も短いのが「アドバンスイカダ150」になります。
短い筏竿の強みは「足元を狙いやすい」「手返しの良さ」の2点です。
筏やカセの直下を好んで生息しているチヌは、足元に間違いなく潜んでいます。
広範囲を探るより、足元を丁寧に探る方が釣果を出しやすいことも事実です。
短かくて扱いやすい「アドバンスイカダ150」でなら、初心者さんでも足元に潜むチヌを狙い撃ちできるようになります。
ヒットしてからの手返しも楽に行えるので、ストレスフリーで筏釣りを満喫できるでしょう。
【アドバンスイカダ150|スペック】
- 品番:150
- 全長(m):1.52
- 継ぎ方式:並継
- 穂先互換タイプ:D
- 継数(本):2
- 仕舞寸法(cm):103.2
- 自重(g):90
- 先径(mm):0.5
- 錘負荷(号):0-2
- 適合ハリス(号):0.8-2.5
- カーボン含有率(%):50
アドバンスイカダ|160(品番)
初めて筏竿を購入するのなら「アドバンスイカダ160」を選んでおけば、間違いありません。
筏釣りで必要な動作を1番習得しやすい、定番中の定番「オールラウンダースペック」になります。
チヌのアタリを感じ取る、繊細なあたりに対してのフッキング、針が掛かってからの駆け引きなどなど、すべてのやりとりを筏釣り初心者でも快適に行えるでしょう!
【アドバンスイカダ160|スペック】
- 品番:160
- 全長(m):1.62
- 継ぎ方式:並継
- 穂先互換タイプ:D
- 継数(本):2
- 仕舞寸法(cm):113.2
- 自重(g):94
- 先径(mm):0.5
- 錘負荷(号):0-2
- 適合ハリス(号):0.8-2.5
- カーボン含有率(%):46.5
アドバンスイカダ|170(品番)
全ラインナップで最も長い「アドバンスイカダ170」をご紹介です。
アドバンスイカダ170、最大のメリットは大物とのやり取りが有利に進められることでしょう。
釣竿全体がしなることで、魚の引きで生じる強烈な衝撃を吸収・分散してくるのです。
筏釣り初心者さんでも、いつの間にか逃げ回るチヌを海面付近まで追いこめているでしょう!
チヌが暴れて逃げ回る間は無我夢中になると思いますが。笑
個人的には、少し釣竿を動かしただけで、海中の仕掛けを大きく動かせる「ストロークの長さ」に魅力を感じます。
海底までダンゴ餌を落とさずに、中層にてチヌの反応を得る「宙切り」という一発逆転テクニックを行いやすいからです。
海底付近ではチヌが餌に反応しなくても、中層付近に泳いでいるチヌでなら好反応を見出せることも、筏釣りの面白いところ。
初心者さんには、少しレベルが高いかもしれませんが、ぜひ試してもらいたい筏釣りで釣果を伸ばすためのテクニックになります。
【アドバンスイカダ170|スペック】
- 品番:170
- 全長(m):1.72
- 継ぎ方式:並継
- 穂先互換タイプ:D
- 継数(本):2
- 仕舞寸法(cm):123.2
- 自重(g):97
- 先径(mm):0.5
- 錘負荷(号):0-2
- 適合ハリス(号):0.8-2.5
- カーボン含有率(%):38.2
まとめ
筏釣りエントリーを目的として、シマノが販売している「アドバンスイカダの特徴」についてご紹介してきました。
初心者向けとは思えないようなスペックや機能性を誇り、魅力溢れる筏竿でしたね。
下記にアドバンスイカダの特徴を一覧でまとめておくので、復習としてお役立てください。
【アドバンスイカダの特徴|一覧】
- ハイパワーXが搭載されていて、軽さと強さを兼ね備えている。
- 先調子で筏釣り初心者でも扱いやすい。
- 穂先が高感度なので、チヌのアタリを取りやすい。
- スクリューシートなので、グリップ感が素晴らしい。
- カーボン含有率が向上したことで、さらなる軽さと強さを実現。
- テーパー尻栓が付属してくるので、不意のアタリに怯えずに済む。
チヌの筏釣り(カセ・かかり釣り)は特別な釣り方です。
ダンゴ餌を使う、チヌのアタリが繊細すぎる、専門竿を使う人が多いなどなど、特別と言われる理由を挙げたらキリがありません。
このように唯一無二の魚釣りを始めるのですから、筏釣りに特化した「専門竿」の準備が絶対条件です。
シマノが自信を持ち販売している「アドバンスイカダ」は、間違いなくあなたの筏釣りデビューを全力で支えてくれます。
初めて購入する筏竿の候補として、アドバンスイカダを覚えておいて下さいね。
最後まで読んでくださり、ありがとうございました!