釣竿

【マルチマリンとホリデーイソの違い5選】それぞれの特徴や磯竿選びで大切なポイントもご紹介!

この記事では、シマノから初心者向けに販売されている「マルチマリン」「ホリデーイソ」の違いについてどこよりも詳しくご紹介していきます。

どちらも「エサ釣りを始めるから、これ!」とおすすめされるくらい、シマノを代表する汎用竿です。

以下の内容をまとめていくので、釣竿選びの参考としてお役立てください!

  • マルチマリンの特徴
  • ホリデーイソの特徴
  • 磯竿を選ぶときに大切なポイント
  • マルチマリンとホリデーイソの違い
  • マルチマリンはどんな人におすすめ?
  • ホリデーイソはどんな人におすすめ?

早速ですが、シマノがこだわり抜いて製作した「マルチマリン」「ホリデーイソ」についてみていきましょう!

 

Contents

マルチマリンの特徴8選

まずは、シマノが販売している「マルチマリンの特徴」を8つご紹介していきます。

下記にこれから紹介するマルチマリンの特徴をまとめました。

 

【マルチマリンの特徴|一覧】

  1. マルチロッド
  2. ラインナップ
  3. 穂先&調子
  4. ガイドセッティング
  5. スパイラルX
  6. リールシート
  7. グリップ力
  8. 大人びたデザイン

シマノ製釣竿の中でも唯一無二な「マルチマリン」には、これでもかと言うくらい特徴や魅力がありますので、お楽しみに!

 

マルチマリンの特徴①:マルチロッド

マルチマリンは振出竿の研究をゼロベースから行い開発した「マルチロッド」になります。

初心者から中級者が主力として使えるよう、細かい箇所にこだわられた機能性の高い1本です。

 

マルチマリンのコンセプトは「場所や釣り方を問わず、さまざまな魚との出会いを楽しむ」というもの。

シマノ公式サイトを拝見するとわかりますが、多様な釣り場や釣法を幅広くカバーしています。

 

釣り場としては初心者に大人気「堤防」「漁港」「イカダ」「海釣り公園」「海上釣堀」はもちろん。

大物やパワフルな魚がヒットしやすい「磯場」「船」まで、いろんな釣り場での釣りを満喫できるのです。

 

これらの場所で行えるエサ釣り全てをカバーできることがマルチマリンの強み。

足元を狙う「サビキ釣り」「探り釣り」、仕掛けを軽く海に投げ入れる「チョイ投げ釣り」「ライトカゴ釣り」といった多彩な釣り方に、あなたも挑戦を始めましょう!

 

マルチマリンの特徴②:ラインナップ

マルチマリンには8機種のラインナップが用意されています。

柔らかい「M(磯竿2号相当)」、硬めの「MH(磯竿3号相当)」という2種類の硬さ。

50cm刻みで「300」「350」「400」「450」と4種類の長さを掛け合わせた、合計8機種がラインナップされているのです。

 

釣りの経験が浅い方は「M」クラスの硬さを選ぶのがおすすめで、よく曲がり使い勝手の良さを感じられるでしょう。

マルチマリンのレングス(長さ)は扱う仕掛けの長さや釣りをする足場の高さに合わせてお選びください。

短い釣竿で長い仕掛けを扱うと、取り回しが効かずライントラブルが多発しますから注意です!

 

マルチマリンの特徴③:穂先&調子

マルチマリンの穂先や調子には、アングラーが快適に魚釣りを楽しめるようなこだわりが隠されています。

穂先には「チューブラー穂先」が搭載されていて、竿先が中空構造になっているのです。

これにより繊細な魚のアタリを感じ取れるようになりましたし、何より仕掛けを扱いやすい!

釣り初心者でも1日あれば、いろんな仕掛けを用いて多彩な釣法をマスターできるでしょう。

 

調子には「胴調子」と呼ばれる、魚が掛かると竿全体が曲がる構造が採用されています。

胴調子とエサ釣りの相性は凄まじく抜群!

食い込みや柔軟性に優れているため、魚が違和感を感じずに餌をくわえてきます。

針掛かりが成立してた後も、暴れる魚の衝撃を吸収・分散してくれるので「ラインブレイク」「バラシ(魚を逃すこと)」を回避できるのです。

 

マルチマリンの特徴④:ガイドセッティング

マルチマリンのガイドセッティングは大きめに制作されました。

ガイド径にゆとりがあるだけで、仕掛け(ウキ止めなど)をスムーズに回収・放出できるようになり、エサ釣りにおける快適性が大幅に向上します。

 

初心者でも挑戦しやすい「サビキ釣り」「ライトカゴ釣り」「探り釣り」といったウキを使うエサ釣りを、マルチマリンでならストレスフリーで満喫できると言えますね!

 

マルチマリンの特徴⑤:スパイラルX

マルチマリンには、シマノ独自のロッド構造「スパイラルX」が搭載されています。

スパイラルXとは、釣竿縦繊維の内層と外層にカーボンテープを逆方向斜めに密巻きした「三層構造」のこと。

釣竿の「ネジレ」「つぶれ」を軽減する優れものです。

 

非常に内容が難しいので、シンプルにまとめるとですね!

「釣竿にはポテンシャルを最大限に出せる形状がある!」と押さえておくと◎

ネジレやつぶれが起こると、釣竿は本来のポテンシャルを活かせずに「魚とのファイトを満足に楽しめない..」「釣竿が破損する」といったトラブルが起こります。

 

このような釣り人の悩みを解決するために生み出されたのが「スパイラルX」なのです。

スパイラルXが搭載されたマルチマリンは、軽さを維持しつつ、キャストやファイト時のパワー伝達が大幅に向上。

 

強烈な魚の引きにも負けないパワフルさを備えたマルチマリンなら、大型の「マダイ」「クロダイ」「青物」がヒットしても安心してやり取りができるでしょう。

 

マルチマリンの特徴⑥:リールシート

リールシートは釣竿の操作性を決定付けるくらい大切。

マルチマリンのリールシートには、シマノオリジナル「スクリューシート」が採用されています。

スクリューを締め込むことでリールをガッチリと固定してくれるので、魚とのやり取りや仕掛けの扱いが格段に向上するというわけです。

 

釣行中のロッドワークをサポートしてくれるので、釣り初心者さんでも安心感を感じながらエサ釣りを満喫できるでしょう。

 

マルチマリンの特徴⑦:グリップ力

シマノはマルチマリンを手がける過程で「リールシートの長さ」「ノンスリップコート」の2つにこだわることで、大幅なグリップの向上を実現しています。

リールシートの長さを長め目に設計することで、両脇に挟んだり、胴体部分に釣竿を固定することができるように!

こうすることで、腕力に自信のない方でも釣竿を持ちやすくなるので、大物とのファイトを格段に行いやすくなります。

 

さらにエンドグリップの表面に「ノンスリップコート」と呼ばれる、滑り止め加工を施しています。

脇に釣竿を挟んでいたり、手が濡れている際の釣竿の保持力が全然違うんです。

 

釣りをしていると急に天気が悪くなることもありますし、釣行当日の波が高く水飛沫を浴びてしまうことだって考えられます。

上記のような釣り人に不利な状況下でこそ、マルチマリンのグリップ力の恩恵を凄まじく感じられるでしょう!

 

マルチマリンの特徴⑧:大人びたデザイン

マルチマリンのデザインには「ホワイト」「ブラック」「シルバー」の3色が使用されています。

シンプルなカラーリングなのですが、チープ感や安っぽさを一切感じさせません。

穂先付近にブラックカラー、胴体部分から先はホワイトとシルバーを織り交ぜることで、ハイエンドモデルに負けない高級感を醸し出します。

 

個人的には王道のブラックとホワイト以外に、差し色としてシルバーカラーが使用されていることに魅力を感じます。

太陽に照らされたり、波に反射した光との相性がとてもとても抜群!

光に照らされてキラキラと輝きを放つマルチマリンに、釣り好きの方なら引き込まれること間違いなしです。

 

ホリデーイソの特徴8選

続いて、シマノが販売している「ホリデーイソの特徴」を8つご紹介していきます。

これから紹介するホリデーイソの特徴を下記にまとめたので、マルチマリンと比較してみてください。

 

【ホリデーイソの特徴|一覧】

  1. メガヒットロッド
  2. 3つのモデル
  3. 軽快な操作性
  4. 白塗り穂先
  5. グリップ力
  6. 2種類のリールシート
  7. 携帯性
  8. クールデザイン

「ホリデーイソ」は、釣りを始めるのに最適な汎用竿です。

釣り未経験さんに「1本で多彩な魚種を狙うならこれ!」と言い切れるくらい素晴らしい釣竿になります。

 

それでは「ホリデーイソの特徴①:メガヒットロッド」について見ていきましょう!

 

ホリデーイソの特徴①:メガヒットロッド

ホリデーイソは2010年にリリースされて以来、堤防でのエサ釣りデビューを長年支え続けてきたメガヒット振出竿になります。

そんなホリデーイソは2017年にフルモデルチェンジを実施することで、さらなる進化を実現。

現在でも「防波堤・磯竿の決定版」とシマノが自信を持ち販売されているホリデーイソは、釣り初心者の強い味方なのです。

 

ホリデーイソの特徴②:3つのモデル(標準・遠投・アオリイカ)

ホリデーイソには「標準」「遠投」「アオリイカ」の3モデルが用意されています。

標準モデルにはサビキ釣りやチョイ投げ釣りに挑戦しやすい「ショートレングス(3m)」や、足場の高い磯での魚釣りを快適に行える「ロングレングス(5m30cm)」がラインナップ。

 

遠投モデルにはパイプシートが搭載されていて、ガイド径が大きいという特徴があります。

キャスト性能に優れているので、沖に潜んでいる「真鯛」「青物」ですら射程圏内です!

 

多彩なラインナップがあることの強みは、ほぼ全ての餌釣りに挑戦することが可能ということでしょう。

この汎用性の高さが「ホリデーイソの最大の魅力」と考えているアングラーは多いので、磯竿の購入を考えている方は頭の片隅に入れておくと◎

 

ホリデーイソの特徴③:軽快な操作性

シマノは2017年にカーボン素材を一新することで、ホリデーイソのフルモデルチェンジを行い大幅な軽量化を実現。

こうして長さがあるけど軽快に扱える(持ちオモリしない)、操作性に優れた磯竿が誕生したのです。

腕力の弱い方でも振り抜きやすいので、飛距離が釣果を左右する「遠投サビキ」「遠投カゴ釣り」にも挑戦しやすくなります。

 

ホリデーイソの特徴④:白塗り穂先
※アオリイカモデルに限り搭載

ホリデーイソにはアオリイカモデルがラインナップされています。

アオリイカモデルにだけ「白塗り穂先」が採用されていることも特徴です。

 

夜釣りで狙うことが多いアオリイカの繊細なアタリを見極めやすくするため、シマノがホリデーイソに施したこだわりになります。

穂先が白いだけで視認性が向上しますから、暗い場所でも有利にアオリイカ釣り進められるようになるのです。

 

品番名に「A」と記載があったら、そのホリデーイソはアオリイカモデルになります。

具体的に「1.5-450A」「1.5-530A」「2-450A」「2-530A」の4タイプがありますので、気になる方は要チェックです。

 

ホリデーイソの特徴⑤:グリップ力

ホリデーイソは「グリップ力」にも特徴があります。

持ち手部分に艶消し塗装を施すことで、非常に手に馴染むようになりました。

ブランクス自体はツルツルで滑らかな触り心地なのですが、持ち手部分だけザラザラしていて全く滑りません。

 

悪天候時でも安定したロッドワークができるので「キャスト」「ルアーアクション」「フッキング」といった、餌釣りで必要になる一連の動作を快適に行えますよ!

 

個人的には、釣竿に力を伝えやすいことに魅力を感じています。

パワフルな大物がヒットしてきた場合、ちゃんと釣竿を握れていないと力負けしてしまうことも多いんです。

大型の魚を釣りやすい「泳がせ釣り」や「ぶっこみ釣り」に挑戦する際も、ホリデーイソでなら安心して望めますね。

 

ホリデーイソの特徴⑥:2種類のリールシート
(パイプシート・プレートシート)

下記の2種類のリールシートが用意されていることもホリデーイソの特徴です。

  • パイプシート
  • プレートシート

それぞれのリールシートを使い分けることで、多彩なシチュエーションに対応できるようになります。

 

【パイプシートの強みは?】

パイプシートの強みは「リールをしっかりホールドできる」ことになります。

激しく仕掛けを動かしたり、全力で遠投しても、リールシートがブレずに安定するんです。

 

ホリデーイソの遠投モデルには、この「パイプシート」が採用されていますから「遠投カゴ釣り」「遠投サビキ釣り」に全力で挑戦しちゃましょう!

大遠投することで味わえる、爽快感は日々のストレスを吹っ飛ばしてくれますよ。

品番名に「PTS」と記載があれる場合、遠投モデルのホリデーイソなので、ぜひ参考にしてみてください。

具体的には「5-450PTS」「4-400PTS」といった感じです。

 

【プレートシートの強みは?】

プレートシートの強みはグリップ式なので、釣り初心者さんでも持ちやすいことでしょう。

個人的にはリールの着脱が簡単なことに魅力を感じます。

慣れるまで釣具の準備に手こずることも多く、人によってストレスを感じてしまうのです。

釣具準備の時間を短縮することは、魚釣りをストレスフリーで満喫するコツなので、頭の片隅に置いておくと◎

 

プレートシートは、お手軽に始められる堤防での「サビキ釣り」「ウキ釣り」に挑戦したい方におすすめです。

釣り初心者でも扱いやすいので、ファミリーフィッシングや釣りデートに興味のある方は、リールシートもチェック!

 

ホリデーイソの特徴⑦:携帯性

ホリデーイソは携帯性に優れていることも特徴。

その証拠に釣竿収納時の長さを示す仕舞寸法は、全ラインナップを通じて「85cm〜104cm」の範囲内です。

一般的な並継竿の仕舞寸法の平均が130cm前後ということを踏まえると、ホリデーイソはコンパクトに収納できる磯竿と言えます。

 

カバンやバックに入れての持ち運びは難しいですが、釣り場まで車でアクセスするなら全く問題ありません。

移動手段として公共交通機関(電車やバス)を利用する方は、周囲に気を配りながら持ち運びを行いましょう。

通行人に釣竿をぶつけてしまうようなトラブルを回避することに繋がります!

 

ホリデーイソの特徴⑧:クールデザイン

ホリデーイソのデザインには一切の妥協がありません。

ブラックを基調にしたカラーリングが、非常にクール。

正直、初心者向けに販売されている磯竿とは思えないような見た目をしています。

 

釣竿を選ぶ上で「デザイン性」は非常に大切です。

カッコ良い釣竿を使用しているだけで、我々アングラーのモチベーションは爆上がりしますからね!笑

 

魚がヒットしない時間帯でも、お気に入りの釣竿を使用していると「今まで使用していなかった〇〇餌を使おう!」「狙う水層を変えて魚の反応が変わるのか?」といった、現状打破に繋がる発想が生まれるものです。

メキメキと釣り技術が上達しますから、あなた好みの釣竿を選ぶように心がけましょう。

 

磯竿を選ぶときに大切なポイント4選

シマノ公式サイトを見てみるとマルチマリンとホリデーイソは、ともに「磯・防波堤 」というカテゴリーに属していることがわかります。

ということを踏まえて、今回の記事では磯竿を選ぶ際に大切なポイントをご紹介です。

具体的な内容としては、以下のような感じ。

  1. 号数
  2. 長さ
  3. 釣り方と対象魚
  4. コストパフォーマンス(価格差と性能差)

上記の4点に気をつけて釣竿を選べたら、購入後に後悔するという最悪な状況を回避できるでしょう!

早速「磯竿を選ぶときに大切なポイント①:号数」についてみていきます。

 

磯竿を選ぶときに大切なポイント①:号数

磯竿を選ぶ際は「号数」に注目しましょう。

釣竿のパワーや硬さを表す号数は「狙う魚の大きさ」や「釣り方」に合わせるのがコツ。

強烈に引く魚に対して力不足の釣竿では、太刀打ちすることは難しいですよね。

かといって釣竿が硬すぎると軽量な仕掛けを扱いにくいので、何事もバランスが大切になります。

 

あなたの状況に最適な「号数」をしてた釣竿を選べると、釣行中の快適度が爆上がりするのです。

詳しい磯竿の号数の選び方は「磯竿を選ぶときに大切なポイント③:釣り方と対象魚」にてまとめていますから、参考としてお役立てください。

 

磯竿を選ぶときに大切なポイント②:長さ

釣竿の長さは遠投性や取り回しに大きく影響を与えることを押さえておきましょう。

沖目に潜む魚を狙うなら遠投性に優れた長めの釣竿。

使用する仕掛けが短い・足場と海面までの距離が近いなら短めの釣竿を用意するようなイメージがあるだけで、磯竿選びがスムーズになります。

 

基本的に釣り初心者さんは「4m〜5m」の磯竿を選んでおけば間違いありません。

ある程度の足場や仕掛けになら対応できるので「サビキ釣り」「ウキ釣り」「カゴ釣り」「チョイ投げ釣り」に難なく挑戦できますよ!

 

磯竿を選ぶときに大切なポイント③:釣り方と対象魚

先ほどもお伝えしましたが、「釣竿の号数=パワーや硬さ」を表しました。

釣竿の号数を下記の4パターンに分類して、それぞれの「メリット」「対象魚」を具体的にご紹介していきます。

  1. 1号以下
  2. 1.2号〜1.5号
  3. 1.7号〜3号
  4. 3号〜4号

釣り初心者さんには、硬さとパワーのバランスが取れている「1.5号〜3号」の磯竿をおすすめします。

この号数の磯竿は汎用性に優れているので、堤防で行えるエサ釣りなら大体のものをカバーできるのです。

 

1号以下の磯竿について

非常に柔らかい部類に入ります。

魚の繊細なアタリから釣果に繋がるヒントを探る「チヌ釣り」「メバル釣り」に挑戦したい方におすすめです。

柔軟性を有する釣竿のメリットは「魚の衝撃を吸収」することで、滅多にラインブレイクが起こりません。

また、魚に違和感を与えにくい細いハリス(1.5号以下)を扱えるので、魚のヒット率を伸ばすことにも繋がります。

 

個人的には、柔らかい釣竿が大好きです。

魚が針に掛かってから、ぐにゃんと綺麗な弧を描き曲がる感じがたまりません。

稀に大物がヒットしてくるとハラハラドキドキするので、その点は注意が必要です。笑

 

1.2号〜1.5号の磯竿について

堤防や磯でのウキ釣りにてオールマイティーに使用できる磯竿です。

特に1.5号は磯竿の王道中の王道号数になります。

磯場で大人気のグレ狙いから、堤防でのウキ釣り全般、サビキ釣りやヤエン釣りなど幅広いシーンで大活躍です。

 

1.2号〜1.5号の磯竿のメリットは「しなやかさと強さを兼ね備えている」ことだと思います。

魚がヒットするとしなやかに曲がるのですが、パワフルな大型魚(グレやスズキ)が掛かっても安心。

丁寧にやり取りすることで、力負けせずお魚をネットインすることができます。

 

明確に「〇〇魚を釣りたい!」「〇〇釣りを始めたい!」と釣行プランが決まっていない釣り初心者さんの相棒として「1.5号の磯竿」をおすすめします。

幅広い対象魚や釣り方に挑戦できるので、あなた好みの魚釣りに出会える確率がぐーんと高まるからです。

 

1.7号〜3号の磯竿について

1.7号〜3号の磯竿に対しては「パワフルロッド」といったイメージを持ってもらって構いません。

実際に「尾長グレ」「マダイ」「クロダイ」といった力強い大型魚を狙うのに適しています。

釣り場環境にもよりますが、ちょいと仕掛けを投げて魚を狙う「ライトカゴ釣り」「飛ばしサビキ釣り」にも使用することが可能です。

 

個人的には重めのウキ(2号〜3号程度)を遠投して太刀魚を狙うような釣り方で使用したいなと考えています。

沖目で狙うイメージのある太刀魚ですが、意外と身近な堤防や漁港からでも釣れるのです!

 

釣竿の号数や長さが増えると、釣竿の重さも比例して大きくなります。

対象魚や釣り方から逆算して磯竿を選ぶのは大前提ですが、あなた自身の腕力や体力を考慮できるとさらに素晴らしい磯竿選びに繋がるでしょう。

 

3号〜4号の遠投モデル磯竿について

磯竿には遠投モデルが存在しており、仕掛けを投げて魚を狙う「泳がせ釣り」「カゴ釣り」に最適です。

ホリデーイソにも遠投モデルがラインナップされていましたね。

ライン放出をスムーズに行えるように大口径ガイドが搭載されていることが特徴で、遠投してもライントラブルやラインブレイクが起こりません。

 

遠投モデルと標準モデルの磯竿では「釣竿自体の硬さやパワー」が若干異なる傾向にあります。

仕掛けを遠くに投げる際に、ブランクスにかかる負荷に耐えるためです。

釣竿の硬さやパワーはスペック表の「錘負荷(号)」を見ることで判断できるので、磯竿購入時は必ずチェックしておきましょう!

 

磯竿を選ぶときに大切なポイント④:コストパフォーマンス(価格差と性能差)

磯竿に限らず、釣竿を選ぶ際はコストパフォーマンスを見極めることが重要です。

購入後に「イメージと違う..」「使いずらい」と後悔したくありませんよね!

下記の4点を踏まえておくと、磯竿選びの成功確率が爆上がりすること間違いなしです。

  1. 磯竿の重さ
  2. 磯竿の調子
  3. 磯竿の粘り
  4. 磯竿のガイド

ここから先は上記の4点を踏まえて、具体的にどのような「価格差」「性能差」が生まれるのかをご紹介していきます。

 

磯竿の重さ

高価な釣竿にはカーボン素材が使用されることが多く、強度を保ちつつ軽量化を図ります。

軽い釣竿は疲労感を軽減できたり、釣竿自体の操作性が向上したりと、釣行中の動作においてめちゃめちゃメリットが多いのです。

腕力や体力に自信のないお子さんや女性にも嬉しいポイントかと思います。

 

磯竿は長いので、持ちオモリ(実際に釣竿を持った際に感じる重さ)が顕著に現れやすいです。

マルチマリンやホリデーイソを購入する前は、できるだけ「カーボン含有率」に注目しましょう!

カーボン含有率が高い商品ほど強度と軽さを兼ね備えているため「高性能」なので、魚釣りを快適に行えるようになります。

 

磯竿の調子

釣竿は調子が違うだけで、全く異なる表情をのぞかせます。

竿先が曲がるタイプ(先調子)は、操作性に優れていることが特徴です。

一方、釣竿の真ん中付近が曲がるタイプ(胴調子)には、衝撃吸収能力に長けているという特徴があるのを押さえておきましょう。

 

釣りに慣れるまで、自分好みの調子を判断するのは難しいのですが..。

いつの間には「仕掛けを扱いやすい先調子が好きかも!」「魚が違和感に違和感を与えない胴調子の方が魚が釣れて好き!」といった感じで、あなたが好きな調子が見つかります。

 

今回ご紹介している「マルチマリン」「ホリデーイソ」には胴調子が採用されていますから、磯竿選びの参考としてお役立てくださいね。

 

磯竿の粘り

釣り人界隈では竿が曲がってから元に戻る力を「釣竿の粘り」と表現するのですが、磯竿を選ぶ上でも「釣竿の粘り」は非常に大切です。

魚とのファイトを有利に進められるかどうかに繋がるからです。

釣竿に粘りがなく曲がりっぱなしだと、ヒットした魚を手元まで釣れてくるのに時間がかかります。

スリリングで楽しいのですが、ラインブレイクや竿先破損が起こることもありますので注意!

 

シマノ公式サイトには「ネジレ」「つぶれ」と表記されていますが、マルチマリンに搭載されている「スパイラルX」は、この釣竿の粘りの向上を目的に作られたテクノロジーです。

上位機種にも搭載されるようなハイテクノロジーが、搭載されているマルチマリンはコスパに優れているお得な磯竿と言えますね。

 

磯竿のガイド

ガイドの良し悪しはライントラブルに直結します。

チープで小さいガイドを搭載している釣竿だと、数回のキャストで釣り糸が絡まってしまうことも多々あるのです。

 

「マルチマリン」「ホリデーイソ(遠投モデル)」には、大口径のガイドが搭載されていて、ライン放出がスムーズになります。

仕掛けの通りも素晴らしく、解決に時間を有するライントラブルが起こにくいです。

釣り初心者さんでも、比較的トラブルレスで魚釣りを満喫できることも「マルチマリン」「ホリデーイソ(遠投モデル)」の魅力と言えるでしょう。

 

マルチマリンとホリデーイソの違い5選をピックアック!

今回の記事のメイン「マルチマリンとホリデーイソの違い5選」を深堀りして解説です。

マルチマリンとホリデーイソのスペックは、それぞれ「マルチマリンスペック表」ホリデーイソスペック表」を参考したので、気になる方は参考にどうぞ!

 

ひとつ前の「磯竿を選ぶときに大切なポイント4選」で紹介した内容を中心に、比較していくのでお楽しみに!

 

マルチマリンとホリデーイソの違い①:号数

マルチマリンとホリデーイソにそれぞれラインナップされている「号数」を一覧で見ていきましょう。

 

【マルチマリンの号数|一覧】

  • 5号〜15号
  • 8号〜20号

【ホリデーイソの号数|一覧】

  • 1号〜3号
  • 1号〜4号
  • 2号〜5号
  • 5号〜8号
  • 8号〜12号
  • 10号〜15号

上記の内容を補足していきます。

マルチマリンの品番名には「M300」「MH300」といった感じで、「M」「MH」の記載があります。

これは硬さの表記になりまして「M=ミディアム(柔らかめ)」「MH=ミディアムハード(硬め)」と押さえましょう。

Mモデルに対応する号数が「5号〜15号」、MHモデルに対応する号数が「8号〜20号」ということになります。

 

話を元に戻しますが、マルチマリンとホリデーイソそれぞれラインナップされている「号数」は全然違いますね。

どちらも場所を問わずにエサ釣りを楽しめる万能竿なのに、違いすぎで驚きです。

重量のあるオモリでも扱えるのが「マルチマリン」、軽量なオモリを扱いやすいのが「ホリデーイソ」といった感じでしょうか。

 

 

マルチマリンとホリデーイソの違い②:長さ

続いて、マルチマリンとホリデーイソにそれぞれラインナップされている「長さ」を一覧で見ていきます。

 

【マルチマリンの長さ|一覧】

  • 3.0m
  • 3.5m
  • 4.0m
  • 4.5m

【ホリデーイソの長さ|一覧】

  • 3.0m
  • 3.5m
  • 4.0m
  • 4.5m
  • 5.3m

ホリデーイソには「5.3m」前後のラインナップが用意されているのですね。

海面と足場が離れていない場所で釣りを行う場合や、使用する仕掛けが短い場合は「3.0m〜4.0m」のラインナップを選ぶのがおすすめ。

ライントラブルや取り回しにくさを感じずに魚釣りを満喫できるでしょう。

 

一方、狙う魚が大型だったり、海面と足場が離れていたり、使用する仕掛けが長いのなら「4.0m〜5.3m」のラインナップを選ぶのが良いかと思います。

障害物を回避しやすいので手前にカケアガリや岩が多いような釣り場でも大活躍してくれますよ!

 

マルチマリンとホリデーイソの違い③:釣り方と対象魚

結論から言いますと、マルチマリンとホリデーイソはともに「ほぼ全てのエサ釣り」に挑戦することが可能です。

つまり、エサ釣りで釣れる対象魚なら大体狙うことができるということになります。

下記にマルチマリンとホリデーイソで楽しめる「釣り方」「対象魚」をピックアップしておくので、参考にどうぞ!

 

【釣り方|一覧】

  • サビキ釣り
  • ウキ
  • カゴ
  • ライトカゴ
  • 穴釣り
  • 泳がせ釣り
  • チョイ投げ釣り
  • 探り釣り
  • ヤエン釣り

 

【対象魚(+釣れる場所)|一覧】

  • アジ:堤防・イカダ・海釣り公園
  • アオリイカ:堤防・浜
  • アナゴ:堤防・浜
  • イサキ:船・海上釣り堀
  • イシモチ:堤防・海釣り公園
  • イワシ:堤防・イカダ・海釣り公園
  • カサゴ:堤防・海釣り公園
  • カレイ:堤防・海釣り公園
  • カワハギ:堤防・イカダ
  • キス:浜・堤防
  • グレ:堤防・海釣り公園
  • コノシロ:堤防・海釣り公園
  • サバ:堤防・イカダ・海釣り公園
  • サヨリ:堤防・海釣り公園
  • スズキ:堤防・河口
  • ソウダカツオ:堤防・浜
  • タチウオ:堤防・海釣り公園
  • チカ:堤防
  • チヌ:堤防
  • マダイ:堤防・海上釣り堀・船
  • ムラソイ:堤防
  • メバル:堤防・船
  • ニシン:堤防
  • ハマチ:堤防
  • ヒラメ:堤防・イカダ
  • ホッケ:堤防
  • ワカシ:堤防・浜・河口

 

アオリイカを狙うヤエン釣りをメインに始める方には、ホリデーイソにしかない「アオリイカモデル」をおすすめします。

白塗り穂先を搭載されていますから、繊細なアオリイカのアタリを確実にキャッチできるのです。

ヤリイカのメッカである和歌山県南部(南紀地方)にお住まいの方にとって、非常に嬉しい磯竿と言えそうですね。

 

マルチマリンとホリデーイソの違い④:価格差

2025年12月現在の情報になりますがマルチマリンの本体価格は「16,500円〜18,500円 (税別)」になります。

一方、ホリデーイソの本体価格は「バリュープライス」となり、基本的に1万円以下で購入することが可能です。

お財布に余裕がある方は「マルチマリン」を、少しでもコストを抑えたい方は「ホリデーイソ」を選ぶのが良いかもしれません。

 

同じく釣り初心者向けにリリースされている「マルチマリン」「ホリデーイソ」の本体価格に差がある理由、気になりませんか?

結論から言いますと、この2つの釣竿には性能差があるのです。

「マルチマリンとホリデーイソの違い⑤:性能差」で詳しく見ていきましょう!

 

マルチマリンとホリデーイソの違い⑤:性能差

マルチマリンとホリデーイソの「性能差」についてご紹介していきます。

性能差はそのまま価格の差にも繋がりますが、重要なポイントは「あなたにとって必要な性能なのか?」ということ。

釣りの経験が浅いのに、最新技術を搭載している釣竿をプレゼントしても本当の価値はわかってもらえないかもしれません。

比較対象がないのですから、最新技術がスタンダードになってしまうのです。

 

話が脱線しましたが、これからご紹介するマルチマリンとホリデーイソの性能差が、「あなたに必要か?不必要か?」をよ〜く見極めてみてくださいね。

 

性能差①:スパイラルX

シマノテクノロジーの一つ「スパイラルX」はマルチマリンにのみ搭載されています。

スパイラルXは、釣竿の「ネジレ」「つぶれ」を抑えることで魚とのファイトを快適に行えるようにするテクノロジーでした。

 

個人的に素晴らしい性能だと思います

大物がヒットした際の安心感が全然違いますし、釣りで基本になる「仕掛けを投げる→魚がヒットする→魚とのやり取りを制す→ランディング」といった動作を正しく習得できるのです。

 

性能差②:リールシートの長さ

マルチマリンはホリデーイソに比べるとリールシートの長さが長いことです。

持ち手部分から竿尻までの距離が長い設計をしています。

これが非常に便利で、釣竿に力を加えやすくなります。

 

大物がヒットした際や仕掛けを扱う際に、竿尻を脇に挟んみてください。

強烈な魚の引きにも負けないくらい釣竿に力を届けることができますから!

 

性能差③:カーボン含有率

マルチマリンはホリデーイソに比べて「カーボン含有率」が高いです。

なんとカーボン含有率が「99パーセント」なので、ほとんどがカーボン素材で作られています。

カーボン素材で作られた釣竿の特徴は「軽いけど力強い」ということでした。

 

高級素材であるカーボンをたくさん使用するので、その分マルチマリンのお値段はホリデーイソよりも高くなりますが..。

同じ長さの「マルチマリン」「ホリデーイソ」を手に取るとわかりますが、実際に持ってみると「マルチマリンの方が圧倒的に軽い!」と感じるはず。

これがカーボン素材の凄さで、持ちオモリ感を大幅に減らすことができるのです。

 

マルチマリンはどんな人におすすめ?

マルチマリンは「釣り初心者」におすすめしたい汎用性の高いマルチロッドです。

最近釣りを始めた方、始めてからしばらく時間が経ち釣りに慣れてきた方、ルアー釣り経験はあるけどエサ釣りの経験はない方にとって、最高の1本になります。

お値段もかかりますから、釣り未経験者というよりは「少しでも釣り経験がある人におすすめ!」と考えてもらえたら◎です。

 

堤防・砂浜・イカダ・海釣り公園・海上釣り堀・船で行うエサ釣りになら、ほぼ全て挑戦できることがマルチマリンの凄みでした。

エサ釣りでしか味わえない「面白さ」「メリット」を、マルチマリンを使用して思う存分経験してみましょう!

多種多様なお魚が釣れること、何が釣れるかわからないハラハラドキドキ感があなたを魅了してくれることをお約束します。

 

個人的には「エサ釣り最大の面白さ=今を釣ること」だと考えています。

エサや釣り方を変えてみてうまく行く時もあれば、何を変えてもうまく行かないときもあるのが「エサ釣り」です。

全てが経験になり、あなただけの哲学が生まれた途端「今の海の状況に最適な答え」をどんどんと見つ出せるようになるので、それを楽しみに釣行を重ねてみてくださいね。

 

ホリデーイソはどんな人におすすめ?

同じく1本でいろんなエサ釣りに挑戦できるホリデーイソですが、こちらは「釣り未経験者」「釣り経験が限りなくゼロに近い方」におすすめです。

お手頃価格ということもあり、万が一釣りにハマれなくても家計的なダメージを最小限にすることができるからです。

 

細部にまでこだわり抜かれたマルチマリンにくらべると機能面は劣ることは事実。

ここで大切なことは「あなたにとって、その機能面は必要ですか?」ということ。

 

たしかにマルチマリンは「スパイラルX」「グリップ感」「カーボン含油率」など、ホリデーイソよりも高い次元で魚釣りを楽しめます。

ですが、魚釣りを経験するという点において、ホリデーイソは全く問題なく行えるのです。

他メーカーのエントリーモデルと比べものにならないくらい、十分な機能や品質を備えているからこそ、大勢の人々の釣りデビューを支えてきたのでしょう。

 

まずは気楽に魚釣りを経験してみてもらいたいのです。

最低限の釣り道具を準備して、身近な釣り場から魚釣りを始めましょう。

必ずホリデーイソを通じて「魚との駆け引きが楽しい!」「食べると美味しんだ!」といった、魚釣りにハマるきっかけに出会えますから。

 

まとめ

シマノからリリースされている「マルチマリン」「ホリデーイソ」の違いについてご紹介してきました。

初心者向けや多彩なエサ釣りに挑戦できる点など、共通点の多い釣竿のように思えてしまいますが..。

実際は、全くの別物。

「ガイド」「リールシートの長さ」「グリップ」「デザイン」などなど、違いをあげたらキリがありません。

 

少しでも釣りの経験があるよう方には、お値段はかかるけど機能面の優れた「マルチマリン」がおすすめです。

釣り経験がない、もしくは極めてゼロに近い方には、コスパ最強なホリデーイソが最高の1本だと感じました。

 

あくまでも個人的な意見でので、参考までに!

「マルチマリンの機能性を感じたい!」「とりあえずホリデーイソで釣りを始めてみようかな〜」といった、あなが自身が本当に必要だと感じられるような釣竿をお選びくださいね。

 

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