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高い釣竿と安い釣竿の違い①:軽さ
高い釣竿と安い釣竿の違いひとつ目は「軽さ」です。
同じ長さの高い釣竿と安い釣竿があるとします。
ほとんどの場合、高い釣竿の方が安い釣竿に比べ「軽い」ことが多いです。
高い釣竿と安い釣竿の重さの違いは「10g〜20g」程度になります。
思ったより差がない印象を受けませんか?
たしかに、数字上は高い釣竿と安い釣竿の「軽さ」に大きな差を感じません。
ですが、この微量な差には釣具メーカーの「努力」が隠れているんです。
比重の軽いカーボン素材で釣竿を作ることで、軽量化を実現。
また、ガイドやリールシートなどのパーツにもこだわります。
フレームに軽量で高性能な「チタン」ガイドリングに「トルザイド」という素材を使用していることが多いです。
地道な努力で、釣竿全体の重量を減らしています。
釣りする上で、キャストという動作は欠かせません。
釣りは長期戦になることもあります。
朝一から夜中まで、釣りを楽しむアングラーさんもいるくらいです。
キャスト回数が増えれば、増えるほど釣行後の「疲労」を強く感じるはずです。
高い釣竿と安い釣竿の重さの違いは10g〜20g程度という、微妙な差でした。
ですが、微妙な差を積み重ねることで釣行中・釣行後の「疲労感」が全然違いますよ♪
実際に釣具店や中古販売店で、販売価格の違う釣竿を手に取り「軽さ」比べてみると驚きます!
高い釣竿を握った瞬間に「軽量感が違う!」と鮮明にわかるはずです。
ブランクスやグリックなど、すべてのパーツが洗練・スタイリッシュなのに、軽量なんて反則ですよね。笑
高い釣竿と安い釣竿の違い②:感度
高い釣竿と安い釣竿の違いふたつ目として「感度」があります。
感度とは、水中にあるルアーの動き・魚の反応(アタリ)が手元に伝わる度合いのこと。
魚がルアーや仕掛けに食いついた途端「ドン!」「ピクピク」とダイレクトに感じる振動は、釣りの醍醐味だと言えますね♪
高い釣竿の方が安い釣竿に比べ、圧倒的に感度が高いです。
正直なところ安い釣竿を使用していると、水中で何が起きているのか全くイメージできないことも。
釣りにおいて「感度」は非常に重要です。
釣竿の感度が高いと「いま魚が食べた!」「障害物が多い釣り場だな〜」と水中をイメージできます。
脳内に海中マップがあると、さまざまな工夫や思考を楽しめます♪
また、釣竿の「感度」が高いと、ルアーや仕掛けを精度高く操作するのが可能です。
例えば、ルアーが水底(ボトム)に着いたのが鮮明にわかります。
深い水層にいる魚を狙う時に、有利です!
ぜひ「水深〇〇mをキープしながらルアーを泳がす」「ルアーが動きすぎているから、リールハンドルをゆっくり巻いてみよう!」など、精度高く魚にアプローチしてください♪
なぜ高い釣竿と安い釣竿で、これほどまで「感度」が変わるのでしょうか?
感度が変わる要因として釣竿の「長さ」「硬さ」「素材の違い」など、色々な物事が挙げられます。
実は、1番感度に影響を及ぼすのは「素材の違い」です。
高い釣竿は「カーボン」という素材をメインに使用して作られます。
カーボン素材は反発性が大きく、わずかな振動や変化に敏感なんです。
釣り業界の第一線で活躍するプロアングラーが、カーボン製ロッドを愛用している理由がわかりますね!
数万円〜数十万円する高い釣竿に、なかなか手を出せないと思います。
釣りを始めたばかりの初心者さんなら、尚更難しいですよね..。
「本当に高い釣竿は感度が良いのか?」「自分の釣竿と比べたい」と少しでも気になるなら、周りの釣り人から高い釣竿を貸してもらいましょう!
信頼関係を築いていたら、快く釣竿を貸してくれるでしょう。
使用後は「ありがとうございました!」と、感謝を伝えてくださいね。
釣り仲間との絆がいっそうと深まるはずです。
高い釣竿と安い釣竿の違い③:ロッドの弾性
高い釣竿と安い釣竿の違いみっつ目は「ロッドの弾性」があります。
高い釣竿は安い釣竿に比べ、この弾性が強いことが大きな違いです。
ロッドの弾性とは、釣竿が曲がった後に起こる「元の状態に戻ろうとする性質」のこと。
ルアーのキャストシーンを思い浮かべるとわかりやすいです。
釣竿を振りかぶり曲げて、ルアーを遠くに飛ばしますよね?
これは釣竿が「曲がる→元に戻る」性質を利用しているんです!
では、なぜ「ロッドの弾性」は高い竿と安い竿で異なるのでしょうか?
結論から言いますと「素材」が大きく関係しています。
高い釣竿は、軽くて高反発な「カーボン」を素材に使います。
全てとは言いませんが、現在「高い釣竿=カーボン製」といっても過言ではありません。
ロッドの弾性が高い、1番のメリットは「飛距離を出せる」ことでしょう。
高い釣竿の「反発力」を上手に利用すれば、ルアーを遠くに飛ばすことが可能です。
飛距離って陸から沖を狙うおかっぱり(ショアジギング、サーフゲームなど)において「釣果」に大きく影響します。
調べたら「飛距離=正義」と言われるくらい重要です!
同じルアーを使用していた場合。
飛距離を出し、広範囲を探ぐれた方が確実に魚がヒットする確率は上がりますね。
高い釣竿を使用しているアングラーが有利になるのは仕方ありません。
余談ですが「なぜロッドの弾性が飛距離を生み出すのか?」調べてみました。
弓矢をイメージするとわかりやすいかと。
矢を飛ばす時は、弓を引きますよね。
その後、曲がった弓が元に戻る力で矢が飛んでいきます。
釣竿も同じ原理です。
釣竿が曲がり反発する力で飛距離が生まれます。
ルアーを思いっきり「ビューン」と飛ばせたり。
狙うポイントまでルアーを届けられたときに感じる、高揚感が釣りの醍醐味だと思います♪
だいぶ話が逸れましたが、面白かったのでまとめました!笑
本音を言えば高い釣竿と安い釣竿を比べるまで「価格の差は私の技術でカバーする!」と考えていました。
ですが、両者を比べてみて「私の技術不足を釣竿がカバーしてくれる!」に考えが変わったんです。
あなたが「釣果が伸ばせない」「釣りの精度が低い」「飛距離が出せない」など、壁に当たっているなら釣り道具を見直してみるのが良いかもしれませんね♪
具体的に高い釣竿と安い釣竿では何が違う?
具体的な高い釣竿と安い釣竿の違いとして「ガイド」「ブランクス(ロッド本体部分)」をピックアップしました!
ほかにも細かい仕様の違いはありますが、価格で釣竿を見比べる時は「ガイド」「ブランクス」をチェックしておけば間違いありません。
具体的な違い①:ガイド
具体的な違い①として「ガイド」があります。
ガイドが違うだけで、釣竿の値段や機能性が変わるんです。
そんなガイドは「リング」「フレーム」といった2つのパーツから構成されています。
リングやフレームにもいろいろな素材が使われているのをご存知ですか?
リングやフレームに使われる素材が違うだけで、釣竿の表情が全然違います!
まずは、リング素材で生まれる「高い釣竿と安い釣竿の違い」から説明です。
リング素材は大きく分けて「ハードリング」「SICリング」「トルザイドリング」の3タイプに分けられます。
高い釣竿には「トルザイドリング」、安い釣竿には「ハードリング」が多く使われていると思って貰ってOK。
リング素材が違うと、釣竿の「硬度」「滑りやすさ」「放熱性(熱を逃す性能)「軽量感」に大きく影響するので、ぜひ知識として押さえましょう!
高い釣竿は釣り糸(ライン)を「痛めにくい!」「摩擦熱が生じにくい!」「切れたり、削りにくい!」という認識です。
下記に「ガイドリング3タイプ概要」についてまとめました。
ざっくりですが、全体把握ができて便利ですよ♪
【ガイドリング3タイプ概要】
- ハードリング:比較的安価・性能はそこそこ・エントリークラスロッドに使用される。
- SICリング:ハードリングに比べコストが高い・高性能・ミドルクラスロッドに採用される。
- トルザイトリング:SICリングと比べてコストが高い・高性能(SICリングとほぼ同等)・ハイエンド機種に採用される。
続いて、フレーム素材で生まれる「高い釣竿と安い釣竿の違い」を説明です。
フレーム素材は大きく分けて「ステンレス製」「チタン製」2タイプに分けられます。
チタン製フレームの方が、軽量感や錆びにくさが優れていると捉えてOK!
「安い釣竿=ステンレス製」「高い釣竿(ミドルクラス以上)=チタン製」を採用しているケースが多いです。
まだまだ多くないですが、一部のハイエンド機種で「カーボン製フレーム」を採用しているガイドが存在しています。
ダイワのAGSガイドが有名どころです。
具体的な違い②:カーボンブランクスの弾性、または製法技術
具体的な違い②として「カーボンブランクスの弾性」「製法技術」があります。
カーボンブランクスの弾性は、釣竿の心臓であり、釣竿そのものだと言っても過言ではありません。
それくらい「弾性」は重要なのです。
近年、釣竿の素材として「カーボン素材」を使うのが主流。
そんなカーボン素材は「弾性」で値段が変わることをご存知でしたか?
もしかしたら「低弾性カーボン」「高弾性カーボン」という言葉をご存知な人もいるかと思います。
低弾性カーボンとは、粘りがあり、強度が優れているのが特徴。
トルクや曲がりに対し柔軟な対応をしてくれます!
一方、高弾性カーボンは、軽量かつ高反発が特徴。
そして、弾性が高いので、釣竿の値段が高くなります!
余談ですが、高い釣竿の方が「感度」「軽量感」が優れている傾向にあるのは、高弾性カーボンを採用しているのが要因です。
高い釣竿には、釣具メーカー独自の「製法技術」が採用されています。
具体的には「折れにくい」「捻れに強い」と言った、釣竿の性能を引き出しているケースが多いです。
シマノが誇る「スパイラルXコア」が有名どころ。
釣具メーカー独自の製法技術が、釣竿全体や胴体(バット部分)にのみ採用されている場合も!
あなたが選んだ釣竿には、どのような技術が採用されていますか?
釣竿に施された、製法技術を最大限に利用してくださいね♪
「低価格帯の釣竿(ロッド)=性能が良い」という事実
現代の釣竿は低価格でも、しっかり作り込まれています。
「優れた性能」と「高いコストパフォーマンス」を兼ね備えた釣竿が多いです。
エントリークラス(安い釣竿)はもちろん、ハイエンド機種(高い釣竿)に触れてきたので、間違いございません!笑
個人的に釣竿の性能で重要なことは「釣行中の快適感や安心感」に直結する要素だと思っています。
つまり「剛性」「軽量性」「重量感」「感度」「バランス」「パワー」「粘り(ばらしにくさ)」などです。
釣竿に関わる「素材」「製法」は日々進化しています。
昔のスペシャルは、現在のスタンダードなのです。
ダイワやシマノなど大手釣具メーカーの場合。
元々ハイエンド機種にのみ採用していた「最新技術」を低価格帯の釣竿(エントリーモデルやミドルクラス)に落とし込むことがあるんです。
有名どころだとシマノの「スパイラルX」「ハイパワーX」が適用されていますね。
もちろん、ハイエンド機種が素晴らしい「性能」「パフォーマンス」を備えていることに疑いの余地はありません。
間違いなく、あなたを助けてくれます!
高い釣竿を手にした途端、今まで手が届かなかった魚が釣れることだって珍しくありません♪
アジングロッドなら価格に比例して「感度」「軽量性」が向上します。
また、ショアジギングロッドなら価格に対して「トルク」「剛性」が高まることが多いです。
引きが強い青物とのファイトも安心して行えるでしょう!