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リールの糸すべりが発生する原因や対策を解説!ドラグが効かない・糸が勝手に出るトラブルに注意!

釣り糸が止まらない!原因はドラグ不良・不具合が原因なのか?

リールは精密機械です。

定期的なメンテナンスを行なっていても、トラブルが起きる可能性があります。

豪雨や強風といった「過酷な環境」で使用するなら、尚更トラブルを避けるのは難しいでしょう。

水飛沫、塩分、砂や泥にさらされますものね..。

 

なかには「ドラグを締めたのに糸が勝手に出ていく!」「ドラグ機能が効かない!」「ドラグが締まらん!」という現象を経験した人もいるのでは?

 

いきなり発生するドラグ不良に対して「故障した?」「修理が必要?」と心配や不安な気持ちになりますね。

余談ですが、私も釣り場で「大切なリールが壊れた..」と凹みまくった記憶があります。笑

 

ここで、みなさんに押さえてもらいたいポイントがあるんです。

それは、上記のようなトラブルは「リールの不具合が原因でない」ケースがあるということ!

 

「糸すべり」と呼ばれる現象をご存知でしょうか?

あなたのリールに巻かれている釣り糸が「PEライン」の場合、この「糸すべり」が起きている可能性が高いです。

 

この記事では糸すべりが「どのような現象なのか?」「なぜ発生するのか?」を追求していきます。

糸すべり現象を防止する「対策」も詳しくまとめていくので、ぜひ参考にしてくださいね♪

 

糸すべり現象とは?原因も解説!

みなさんは「糸すべり」という現象をご存知ですか?

糸すべりとは、釣り糸(ライン)がスプール状で空回りする現象のこと。

 

具体的には、釣りをしていて「ドラグを締めたのに、釣り糸が出ていく!」「ドラグが機能しない!」といった感じです。

問題なく動いていたリールにいきなり不備が生じると、かなり心配な気持ちになりますね。

魚がヒットして、ラインに負荷がかかるたびにヒヤヒヤ・ドキドキが止まりません..。

 

ここで押さえてもらいたいのが「糸すべり≠ドラグの不具合」ということ!

ドラグが機能しなくても「リールが壊れた..」「新しいものを買うか..」と悩まなくて大丈夫。

 

実は、糸すべりはラインの特性で発生するトラブル現象になります。

原因を知っておくと、あなた自身で対策することが可能です♪

 

では「なぜ糸すべりが発生するのか?」を簡単にまとめていきます。

結論から言いますと「PEラインを適切に準備できていない」からです。

 

そもそも糸すべりは、高確率でPEラインを使用している最中に起こります。

これはPEラインに「伸縮性が低い(伸びない)」「表面が滑りやすい」という特性があるためです。

 

そんなPEラインをスプールに直接巻いたり、下巻きが不十分な状態で準備してしまうと「空回り」が発生するんです。

また、適切なテンションをかけて巻けていない時も糸すべりが起こるので、注意が必要!

 

ヌルヌルと滑るシューズを履いて走り、いきなり止まるのは難しいですね。

そんな感じでイメージしておくと良いと思います♪

 

次の見出しでは「糸すべりの対策」について深ぼっていきます!

 

自分自身で簡単に「糸すべり対策」はできる!

それでは、あなた自身で簡単にできる「糸すべり対策」について確認していきましょう!

PEラインが1度緩む・空回ると巻き直すのが大変です。

この見出しを釣行前に確認することで、糸すべり対策をマスターしてください♪

 

糸すべり対策として最も簡単な方法は「スプールを利用する」ことです。

ベイトリールに多いのですが、スプール上に「ラインを通せる穴」「ラインを結べる突起」がある場合があります。

 

ラインを穴に結ぶ、ラインを突起に引っ掛けるなど、これらを上手に利用して「PEラインの空回り」を防止してくださいね♪

 

スプールに「ラインを通せる穴」「ラインを結べる突起」がないタイプのリールを使用している場合。

釣行前に「下巻き」をするのがおすすめです。

 

スプールの糸巻き量に対し「1/3〜1/2程度」のナイロンラインを巻くのがおすすめ!

ナイロンラインには伸縮性があるため、簡PEラインが空回るのを防止してくれます。

 

なかには「下巻きが面倒くさい!」「スプールに直接PEラインを巻けないの?」と感じる人もいるでしょう。

実は、PEラインをスプールに直接巻くことは可能です。

 

やり方はシンプルで、PEラインを3周〜5周くらい巻き付け、ユニノットできつく結ぶだけでOK!

きつく結ぶのがポイントで、テンションをかけて締め込むことで、PEラインが滑るのを効果的に抑制できます。

 

糸が滑らないかの最終確認として「空転しないか?」をチェックすると◎

直巻きしたPEラインを強く引っ張っり「糸が滑らない!」ことを確認してから、糸巻きを始めてくださいね♪

 

糸すべり対策として「巻き始めをテープで留める」人もいます。

正直、この糸すべり対策はおすすめできません。

 

近年の「超高精度薄肉スプール(SVスプール、エアドライブスプールなど)」が採用されているベイトリール(キャスティング用)では、絶対にやらないでください!

 

スプールに貼ったテープがリールの回転に悪影響を与えるからです。

また「シュルシュル」「ゴリゴリ」といった異音の原因にも繋がります。

 

実際に糸すべりが起こると「リールの不具合」「ドラグ機能不良」として修理やオーバーホールを依頼する人が多いんです。

ですが、上記の対策をするとPEラインで快適に釣り楽しめますよ!

 

リールは精密機械なので、自分自身でいじるのが「怖い」と感じる人もいるでしょう。

少しでも「よくわからない..」「何かおかしい!」という恐怖心や不安があるなら「SLP」に預けるのがおすすめ。

 

SLPとは、ダイワ釣具のアフターサービスを一手に担う、信頼と実績のある会社になります。

多くの釣り人が助けてもらったことがあるはず。

 

ここで言う、アフターサービスとは修理やオーバーホールなどを指しています。

お手元のリールがダイワ製品ならば、ぜひSLPをご利用ください。

 

一応、URLを貼っておくので、参考にどうぞ!

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