リール

リール素材の基礎知識を初心者に解説!非金属・アルミニウム・マグネシウムなどリールボディについて深掘り!

リール素材について

リール素材についてまとめていきます。

下記にこれから紹介する「リール素材一覧」についてまとめたので、まずは全体把握をしてみてください。

 

【リール素材一覧】

  • プラスチック
  • アルミニウム
  • マグネシウム
  • ダイワザイオン

上記の「リール素材一覧」を読んでみて気になるポイントはありましたか?

それでは、リール素材①として「プラスチック」をご紹介です。

 

リール素材①:プラスチック

リール素材①は「プラスチック」になります。

最も一般的な素材です。

初心者さん向けのエントリーモデルから中級機種まで、幅広く使用されています。

 

なんとプラスチック製リールは、安いものだと1,000円で入手可能です。

一方、約2,0000円台と高価なプラスチック製リールもあります!

さまざまなグレードで大活躍ですね♪

 

これは余談ですが、5,000円以上のモデルでは「強化プラスチック」が採用されることも。

強化プラスチックとは、プラスチックにガラス繊維や炭素繊維を混ぜた複合材料になります。

軽量かつ高強度な商品が多いので、1度チェックしても良いかもしれません。

 

リール素材②:アルミニウム

リール素材②として「アルミニウム」をご紹介です。

先ほどご紹介したプラスチックと比べて、かなり「頑丈」な素材になります。

 

アルミニウムの特徴は「加工のしやすい金属」ということでしょう!

身近なものだと1円玉にも使用されています。

また、錆びにくいので古くからリール素材として大活躍。

 

最近では、主に最高級機種の素材として採用されています。

アルミニウム製リールは強度や剛性が高いので、大物専用リールにも良く使われていますよ!

 

リール素材③:マグネシウム

リール素材③は「マグネシウム」です。

ノートパソコンやスマートフォンなど、電子機器にも使われています。

 

マグネシウムの特徴は「軽さ」でしょう。

リール素材として実用される金属の中で、最も軽いんです!

なんと、アルミニウムと比べて約2/3程度の重さになります。

 

マグネシウムは釣り用リールの素材として1995年〜2000年にかけて採用され始めました。

他の素材では実現できない「軽量化」と「高剛性」を両立したため、リール業界に革命を起こしたと言われることも!

 

マグネシウム製リールのデメリットとして「お値段が高い」ことが挙げられます。

一般的に5万円程度から高いもので10万円程度のものまで存在しています。

なかなか手が出せる価格帯ではありませんね。

 

マグネシウムを加工できる業者が限られることも、マグネシウム製リールが高価な理由のひとつ。

「マグネシウム製リール=最高級機種」と言われているのも納得です。

 

これは余談ですが、マグネシウムは錆びに対して非常に弱い素材です。

リール素材として採用される前は、水回り(海水など)で使用できませんでした。

 

現在は釣具メーカーの「表面処理技術」が進歩したので、問題なく海水に対応してくれます♪

 

リール素材④:ダイワザイオン

リール素材④として、なかなか聞き慣れない「ダイワザイオン」をご紹介です。

ザイオンとは、ダイワが開発した高密度カーボンになります。

2007年に誕生した、比較的新しい素材です。

 

プラスチック中に、炭素繊維を非常に高い含有率で混入させて誕生しました。

なんとマグネシウムに迫るくらいの「剛性」を獲得しています!

ほかにも「軽さ」「強さ」「防錆性」が高く、高級機種に使用されることが多い印象です。

 

難しいですが「ザイオン=CFRTP(熱可塑性炭素繊維強化樹脂)」と呼ばれているので、頭の片隅に入れておいてください!

 

※C=カーボン・F=ファイバー(繊維)・R=レインフォースド(強化)・Tサーモ(熱)・P=プラスチック(樹脂)の略称です。

 

知られざる「ボディ素材」の世界を深掘ろう!

それでは「リールのボディ素材について」ご紹介していきます。

ボディ素材には、いくつかの素材が使い分けられているのをご存知ですか?

外観だけでパッと素材を判断できないので、意外と知らない人が多いんです。

 

下記にこれから深掘る「リールボディ素材一覧」についてまとめたので、まずは全体把握をしてみましょう!

 

【リールボディ素材一覧】

  • 非金属ボディ
  • アルミボディ
  • マグネシウムボディ

上記の「リールボディ素材一覧」を読んでみて気になるポイントはありましたか?

ボディ素材はリール性能を左右するくらい重要です!

 

ボディ素材:非金属

ボディ素材として「非金属」をご紹介です。

釣り歴の長い方だと「非金属ボディ=低価格帯モデル」というイメージがあるのでは?

 

たしかにひと昔まで、非金属製のリールは安価で入手できましたが..。

近年、その常識は通用しないかもしれません!

 

加工技術や素材開発が進展した結果、非金属ボディは「高級機種」にも多く採用されているんです。

有名釣具メーカーである「シマノ」「ダイワ」でも、非金属を採用したリールを販売しています!

 

たとえば、シマノが開発したカーボン素材である「CI4+」を採用して作られる「ソアレ」が代表的です。

価格は約2万円前後になります。

 

また、ダイワが開発した「ザイオン」「DS5」「DS4」も非金属ボディです。

上記の非金属素材を採用しているリールとして「カルディア」「ルビアス」「フリームス」が人気どころでしょう!

ルビアスのお値段は約5万円前後と、手を出しやすい価格帯ではありません。

 

高級機種にも採用される、非金属ボディの「メリット」「デメリット」とは一体なんなのでしょうか?

詳しく見ていきましょう♪

 

メリット:「錆びない」

最大のメリットは「錆びない」ことです。

比較的メンテナンスが楽で、愛用できる時間が長いです

 

金属ボディのリールの場合。

定期的なメンテナンスをしなかったり、経年劣化でリールが錆びてしまう可能性があります。

 

これは、どんな特殊コーテングを表面に施しても起きてしまうのです。

リールを使用し続けると摩擦などで、特殊コーティングが剥がれてしまいますよね..。

 

一方、非金属ボディのリールは特殊コーティングは剥がれたとしても「錆びる」「腐食する」する心配はありません。

リールが錆びてしまうと「ハンドルの回転が重いな..」「異音が聞こえる!」といったトラブルが発生します。

このようなトラブルを回避できるのは、多くの釣り人にとって魅力的なポイントですね!

 

メリット:「冷たくならない」

非金属ボディのメリットとして「冷たくならない」ことも挙げられます。

熱伝導率が低いので、冷たい外気の影響を受けにくいのです。

 

極寒で行う冬の釣りは「寒さ」との戦いです。

防寒対策をしていても風や雨によって、体温を奪われてしまいます。

非常に冷えやすい金属ボディリールを使用していると、追い討ちをかけるように体温を根こそぎ持っていかれます。笑

 

手が冷えるのって釣り人にとっては大問題。

釣具準備に支障が出るからです。

釣り糸を結束する際に、手が悴んでいると、なかなか結べずストレスを感じますよね..。

 

非金属ボディリールは冷たくならないので、リールが原因で手が冷えません。

ストレスを感じず、釣具の準備ができそうです♪

 

お財布事情にもよりますが、複数台のリールを所有しておくと良いかもしれません。

調査したら、冬場のみ非金属ボディリールを好んで使用するアングラーさんもいらっしゃいました!

 

デメリット:「剛性が低い」「強度が低い」

非金属ボディのデメリットは「剛性」「強度」が低いことです。

簡単に言えば「パワー不足」ということになります。

 

金属ボディと比べ、非金属ボディは「剛性」が低くく、リールに負荷がかかるとたわみます。

巻き上げ力や感度が低下するので、魚との駆け引きを有利に進められません。

最悪の場合、魚をバラしてしまうかも..。

 

また、外圧や衝撃に弱いです。

障害物にぶつけてしまったり、地面に落としてしまうと「破損」「割れる」可能性があります。

 

ですが、高級機種に採用されている非金属ボディは「剛性」「強度」の低さを補う工夫をしています。

具体的に、非金属素材にカーボンを練り込むことで、金属素材に匹敵するパワーを実現!

シマノでいう「CI4」「CI4+」などの非金属素材は、昔では考えられない「剛性」「強度」を備えているんです。

 

ボディ素材:アルミニウム

ボディ素材として「アルミニウム」をご紹介です。

金属系素材の中では最もオーソドックスになります。

価格と性能のバランスが取れた「ミドルグレード」、高価ですが性能や品質が素晴らしい「ハイエンド」まで、幅広い機種に採用れていますよ!

 

シマノ製品でアルミニウムが採用されているリールとして「19ステラSW」「20ツインパワー」「19ストラディック」が有名どころでしょう。

釣り人なら憧れるステラはシマノが製造・販売するスピニングリールの最高峰モデル。

 

多くの釣り人が「いつかはステラを使いたい!」と考えたことがあるはずです!

そんなステラのお値段は約10万円ということもあり、ハイエンド機種だと言えますね。

 

ダイワ製品だと「20ソルティガ」「19セルテート」「19レグザ」などにアルミニウムが採用されています。

ミドルグレードとして高い人気を誇るセルテートのお値段は約5万円です。

ハイエンドモデルに比べるとお値段は控えめですが、剛性と操作性を兼ね備えている一流リールになります♪

 

メリット:「剛性が高い」

アルミニウムボディのメリットは「剛性が高い」ことです。

みなさんは「剛性」という言葉をご存知ですか?

「剛性=強い負荷がかかっても変形が少ない」と考えてくれてOK!

 

話を戻しますと、アルミニウムは剛性が高い素材です。

そのため、大型魚や引きの強い魚とのファイトでも、ボディがたわみません。

リール本来の力を発揮するので、高い負荷がかかる状況下でも「強い巻き上げ力」を維持できるんです!

 

これは余談ですが「オフショア用スピニングリール」「ジギング用ベイトリール」には、アルミニウム素材が採用れることが多いです。

 

剛性を強み・売りとしてリール製作するなら、アルミニウムを使うくらいに「信頼」と「実績」があるのでしょう!

 

メリット:「錆びにくい」

アルミニウムボディのメリットとして「錆びにくい」ことも特徴。

後ほどご紹介する金属系素材であるマグネシウムに比べると、かなり錆びにくいです。

 

みなさんは船やボードに乗り、沖に向かい釣りを楽しむ「オフショア」をご存知ですか?

多くの芸能人さんも趣味として楽しんでいます!

 

岡村隆史さん(ナインティナイン)、田村亮さん(ロンドンブーツ1号2号)、原西孝幸さん(FUJIWARA)がyoutubeで楽しんでいました♪

ほかにも、あの木村拓哉さんもオフショアを楽しんでいましたよ!

炎天下の中、大量の海水をかぶる爽快感がたまりません。

 

そんなオフショアで使用されるリールにはアルミボディが採用されるのが多くます。

海水が原因で錆びる可能性を回避できそうです。

もちろん、釣行後に行うメンテナンスをサボると錆びるので注意!

 

デメリット:「重たい」

マグネシウムボディのデメリットは「重たい」ことです。

非金属ボディと比較すると重量感を感じてしまうかもしれません。

 

近年、アルミニウムの「重量感」を軽減するため、非金属素材を組み合わせてリールを製作するケースもあります。

両方の素材を用いることで「軽さ」「強さ」の両立ができるんです!

 

ボディ素材:マグネシウム

ボディ素材として「マグネシウム」をご紹介です。

マグネシウムは「希少性が高い」「加工が難しい」素材になります。

上記のことが理由で、現在リールに用いられる素材の中で「最も高価」なんです。

 

マグネシウムボディが採用されているリールをご紹介です。

シマノ製品だと「18ステラ」「19ヴァンキッシュ」、ダイワ製品だと「18イグジスト」が有名どころ。

どのリールも釣り人なら1度は「使ってみたい〜!」と憧れる高級機種ですね♪

 

メリット:「軽くて強い」

マグネシウムボディのメリットは「軽くて強い」ことです。

マグネシウムは非常に軽い金属になります。

驚きですが、工業的に使われている金属の中で最も軽いんです!

 

また、衝撃にも強く、鉄よりも強度があります。

航空機の部品にも使われているくらいです。

 

そんなマグネシウム素材を採用しているリールは「軽さ」「剛性」「強度」の3点を両立しています。

釣り人が求めるニーズを非常に高い次元で満たしてくれますよ♪

 

メリット:「変形がほとんどない」
※温度変化による

マグネシウムボディのメリットとして「温度変化による変形がほとんどない」ことが挙げられます。

実は、リールボディの変形は大問題なのです。

 

ギアの一部だけが摩耗する「偏摩耗」が起こるかもしれません。

最悪の場合、パーツの寿命が縮むことも..。

意外と見落としがちですが「リールが変形しない=大きな長所」になります!

 

基本的に金属ボディは温度変化で変形が起こります。

ボディが変形すると「夏場」「冬場」で巻き心地など使用感に違いが生じるんです。

繊細な釣りを楽しむなら、できるだけ回避したい状況だと思います。

 

ですが、マグネシウムボディなら話は別です!

季節によって使用感が変わりません。

 

なんと、温度変化(100度以下)でマグネシウムはほとんど変形を起こさないのです。

年間を通して、高いパフォーマンスを維持できます♪

 

デメリット:「耐食性が低い」

マグネシウムボディのデメリットは「耐食性が低い」ことです。

耐食性が低いので、海水による錆びが生じやすくなります。

オフショアで使用するリールには向かないことも..。

 

マグネシウムをリール素材として用いるには「高度な防錆処理」を施す必要性があります。

ただでさえ加工が難しいということもあり、結果として高額リールが誕生するのです。

 

もちろん性能面では短所がほとんどないと言っても過言ではありません。

お値段が高い・耐食性が低いことを除けば「最高のリールボディ素材」だと思います!

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