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リールハンドルの「逆転現象」とは?
みなさんは「リールハンドルの逆転現象」をご存知でしょうか?
スピニングリールを愛用する釣り人なら、誰でも遭遇する可能性がある不具合です。
私は経験したことがあるのですが、意図しないタイミングでリールハンドルが逆回転すると、めちゃめちゃ驚きます!笑
逆転現象は、大手釣具メーカー(ダイワ、シマノ、アブガルシアなど)製リールを使用していても起こるんです。
起こりやすいシチュエーションとして「フッキング」「魚が急に走り出す」「根掛かりを外す」が挙げられるので、知識として押さえておくと◎
調査したところ「魚の反応(アタリ)を感じる→ラインスラッグを素早く回収→フッキング」という、ここで決めたらカッコ良い状況下で運悪く「リールハンドル逆転現象」が起こった釣り人がいました。
いきなりリールハンドルが逆回転(巻き取り方向と反対に回転)したので、釣り糸が絡まる「ライントラブル」に見舞われたそうです。
上記のように「リールハンドル逆転現象」が起こると「掛けた魚を逃す(バラす)」「ライントラブルが多発する」ことに繋がります。
このような状況が続くと、釣りをしていてもテンションが下がりそうです。
リールハンドルの逆転現象が起こる「原因」は?
リールハンドルの逆転現象の原因について見ていきましょう。
結論から言いますと「ワンウェイクラッチ(カム面)とローラーの接触面圧が低下」したことが原因です。
「ワンウェイクラッチ」「ローラー」とうパーツ名を聞き慣れない人も多いでしょう。
この見出しでは「ワンウェイクラッチ・ローラー=リールハンドルが逆回転するのを防ぐ機能を持つパーツ」として捉えてください!
つまり、本来はリールの逆転を防ぐパーツが滑ることが原因で「リールハンドルの逆転現象」が起こるのです。
なぜ「ワンウェイクラッチ」「ローラー」が滑る?
では、なぜ「ワンウェイクラッチ」「ローラー」が滑るのでしょうか?
それは、各部にたっぷりとグリスが塗られているからです。
調査したら、アブガルシア製やダイワ製リールで多く見られるそう。
過剰にグリスが塗られた場合、ワンウェイクラッチ内部に浸透する可能性が..。
すると、ローラーがワンウェイクラッチ(カム面)を抑えられず、滑ってしまうのです!
「グリスがワンウェイクラッチ内部に侵入する」ことが、逆転現象が起こる大半の理由になります。
また、過剰なグリスが原因で「動作不良」を起こしているケースもあります。
グリスによってローラーパーツがくっつくからです。
ほかにも、各部品の摩耗や破損が原因となり「リールハンドルの逆転現象」が起こります。
リール逆転現象が起こる原因まとめ
繰り返しになりますが、シンプルに「リール逆転現象が起こる原因」をまとめました。
まずは、下記に「リール逆転現象が起こるメカニズム」を順を追い解説していきます。
【リール逆転現象が起こるメカニズム】
- リールが回転することで、パーツ各部にグリスが馴染む。
- 馴染んだグリスがワンウェイクラッチ内部に侵入する。
- 逆転防止機能を持つ「ワンウェイクラッチ」「ローラー」が滑るようになる。
- 最終的にリールハンドルが逆転する。
逆転現象が「数回しか使用していないリール」「実釣で使用していないリール」で起こった場合。
間違いなく上記の「リール逆転現象が起こるメカニズム」が原因と考えてOK!
リールハンドルを巻いていて「途中で止まる」「急に重くなる」ならグリスの過剰塗布が考えられます。
このような現象が出始めたリールは修理に出すのが良いですよ!
逆転現象が起きるタイミングは?
リールハンドルの逆転現象が起こるタイミングを調査してみました。
結論から言いますと「グリスが馴染んできた頃合い」に多いです。
具体的には「何度かリールを使用して、回転がスムーズになった!」と感じたタイミング、自宅でリールを勢いよく「ぐるぐると空回し」しているタイミングが挙げられます。
リールを回した後も「慣性でハンドルが回り続ける」なら、グリスがだいぶ馴染んでる証拠。
実は、リールの逆転現象って「実釣の使用頻度に関係なく」発生します。
新品でも起こり得るのです!
リールを新調したら、ぜひ自宅でリールをくるくる巻いて楽しんでください!
壊れない程度の勢いでリールハンドルを回すと◎
もしかしたら、早期に「逆転現象」という不具合を発見できるかもしれません。
リールハンドルの逆転現象が起きたときの「修理方法」は?
リールハンドルの逆転現象の原因はご理解いただけましたか?
原因が分かれば、あとは「改善方法」を試すだけ!
意外と簡単にリールの逆転現象を解決できるかもしれません。
逆転現象が起こったら、ワンウェイクラッチ内部にある過剰なグリスを洗浄してください。
これで、逆転現象の大半は解決することができるでしょう。
まずは、リールを分解していきます。
リールを分解する時は、パーツ「紛失」「元に戻せない」トラブルにご注意ください。
対策として「分解したパーツを箱に入れる」「取り外した順に各パーツを並べる」と良いですよ!
リールを再び組み立てるときに「パーツがない!」「このパーツなんだ!」などのトラブルを防止できます。
リールの分解はできましたか?
そしたら、ワンウェイクラッチ内に侵入してしまったグリスを洗浄していきましょう!
オイルクリーナーを活用すると、過剰のグリスを一瞬で洗浄できます。
最後に伝えたいことがあります。
それは「リールの分解は自己責任」ということ。
この記事を読んでいる人の中には「リールを分解するのは怖い..」と抵抗を感じる方もいるでしょう。
私自身、リールに不備が出たら、迷わず修理やメンテを依頼する派なので、気持ちはめちゃめちゃわかます。
少しでもリール分解に抵抗があるなら、お財布事情と相談の上「修理」「メンテ」を依頼してください!
「修理に出すほどの不具合じゃない」「釣り道具の分解に抵抗がない」方は、ご自身でリールの分解を試しても良いかと。
修理費用もかからず、お財布事情に頭を悩まさないで済みますね。
ご自身で「リールを分解→元に戻せない」となると、メーカーが修理を受け付けてくれない可能性があるので、ご注意ください!