中古リールについて詳しくなろう!
中古リールはたくさんの魅力に溢れています。
新品リールを買うより安く購入できたり、製造が終了している廃番品を見つけた時の喜びはたまりません♪
一方、中古である以上「トラブル」があることも事実です。
この記事では中古リールを選びにおける「メリット」「デメリット」といった実態について迫ります。
中古リールが気になる人、中古リールの購入を検討している人は、ぜひチェックしてください♪
基本的に「外見」「動作」だけで状態を判断
リール状態を判断・確認する術が「外見」「動作」だけになります。
これは中古リールを購入する時に気をつけたもらいたい点です。
「見た目が綺麗=内部パーツの状態が良い」とは限りません!
中身(内部パーツ)が見えないのが「リスク」
中古リールを購入する前は「中身」を確認することができません。
リールハンドルやベールなどが正常に動作しても、中身が壊れている可能性があるんです。
海釣りで使用されていたリールでは「固着」というトラブルが代表的。
固着とは油(グリスやオイルなど)が劣化したり、海水に含まれる塩分が原因で起こります。
ベタベタするので、内部パーツ同士がくっついてしまうのです。
軽度の固着ならメンテナンスで改善することが可能ですが..。
最悪の場合、パーツ同士を分解することができず一切「メンテナンス」「修理」ができないケースも!
購入後「オーバーホールに出す」「修理を依頼する」覚悟はありますか?
購入したリールは「オーバーホール」「修理」に出す必要があるかもしれません。
外観や内部パーツなど、程度差はありますが..。
新品に比べると「中古リール=劣化したリール」になります。
経年劣化が進んでいる場合、もしかしたら「故障寸前の状態」かもしれません。
中古リールの購入を検討している人は「壊れたら直すか〜」と言った、気持ちを持っておくと良いかもしれません。
もちろん、できるだけ避けたいトラブルなので「商品の吟味」「店員さんと要相談」を忘れずに!
各パールの供給停止問題について
リールのパーツには供給停止があることをご存知ですか?
大手釣具メーカーであるシマノやダイワの場合。
パーツの保有期間は「廃番後6年」になります。
「リールが廃番した年を=保有期間1年目」としてカウントします!
シマノ製品である「ステラ(2014年式)」を例に挙げてみてみましょう。
上記のステラは2018年に廃版になりました。
つまり「2018年=保有期間1年目」なので、2023年まではパーツの保有が約束されています。
2024年以降は在庫パーツを提供するだけで、再生産はされません。
時間が経つごとに、パーツは欠品していきますね!
当然ですが、パーツ在庫がなくなるとリールの修理は不可能です。
メーカーに「修理」「オーバーホール」を依頼することもできません。
あなたが気になるリールが「廃番製品でないか?」は、必ずチェックしておきましょう!
調査したところ、6年経過したからといってパーツが供給できなくなるわけではありません。
「専用パーツ=在庫がなくなり次第終了」「他機種と共有しているパーツ=継続して供給」となります。
改造リールの購入は避けるべき?
中古リールを買うと、カスタムパーツが付いてくることがあります。
ハンドルやスプールなど高価カスタムが付いてきたら、お得感があり嬉しいですね♪
ここで「改造リールのデメリット」を把握してみましょう!
デメリットとして「修理」「オーバーホール」が拒否されることが挙げられます。
これは、メーカーの「純正パーツ」と「社外パーツ」で品質や互換性が確保できないためです。
どうしてもメーカーに「リールを預ける必要性」があるなら、社外パーツを取り外してください。
パーツの取り外しは、リール知識がないと結構難しいです。
しかも時間と労力が必要な作業なので、分解に慣れていない方は「改造リール」の購入を避けるのが無難かもしれません。
また、カスタムパーツの中には「見た目>性能」を重視している製品もあります。
ということもあり「性能が下がる」「クセが強い」リール個体があることを押さえましょう!
具体的には、ドラグ音が大きかったり、巻き心地に違和感が生じるんです。
リールのプレミア化とは?
中古リールのなかには「プレミア化」された機種があるのをご存知ですか?
プレミア化とは、定価より高価格で取引される状態のことを言います。
リールがプレミア化する理由はさまざまです。
個人的には、リールが備える精度の高さ、歴史や実績が付加価値となり、リールがプレミア化すると考えています。
実際にエリアトラウトで高い評価を得た、ダイワ製品「シルバークリークZ」「05イグジスト ハイパーカスタム」はプレミア化されました。
どちらも製造から10年以上が経過している機種です。
調査したところ、なんと10万円を超える価格で取引されていました!笑
中古スピニングリールの注意点8選まとめ
中古スピニングリールの注意点を調査してみました。
インターネットにある情報を集めたので、中古スピニングリールを購入する前に確認してください。
スピニングリールは複雑な構造をしています。
中古品を購入する前に、チェックすべき箇所が多いんです。
この見出しを読むことで、現物を吟味する際に「必要な知識」を押さえましょう♪
注意点①:リール全体の雰囲気から「前のオーナー」を想像しよう!
リール全体の雰囲気から、全オーナーを想像できます!
狙っている商品が「大切に扱われていないかも..」と感じたら、購入を避けるのが無難です。
ここからは「どうやって全オーナーを想像するのか?」をご紹介していきます。
まずはリール全体を眺めましょう。
「ローター」「ボディ」「スプールエッジ」「下部分(お尻部分)」などの各部に注目です。
具体的に「傷は?」「使用感は?」「使われていた環境は?」を鮮明に想像してください。
リールフットは傷つきやすいので、ある程度は仕方ありませんが..。
地面に置かれた時にできる傷(置き傷)がある場合、注意が必要です!
特にローターやスプールエッジに傷が多いと「巻き心地の悪化」「ライントラブル」に繋がります。
そのようなスピニングリールの購入は、怖いですね..。
対照的に「大切に使われていたリール」「丁寧に使われていたリール」を想像することもできます!
リールの「下部分(お尻部分)」の傷をチェックしてください!
この部分に傷が少ない個体は、大切に持ち運びや保管されていた可能性が高いです♪
注意点②:スプールエッジに「傷」「歪み」がないか?
「スプールエッジの傷や歪み」には注意です。
一見頑丈そうなスプールエッジですが、障害物にぶつけたり、地面に置くなど外圧が原因で簡単に変形してしまいます。
スプールの傷や歪みは「ラインブレイク」など使用上の不都合に直結するんです。
ヒットした魚を逃すことになりますし、ルアーや仕掛けをロストする場合も!
気になる中古スピニングリール表面が「波打っている」「傷がある」のなら、購入は絶対に避けてください。
注意点③:ラインローラーの「回転不良」がないか?
「ラインローラーの回転」にも注意です。
ラインローラーとは釣り糸のヨレを防ぐ部品になります。
回収した釣り糸が海水で濡れていますよね?
つまり、常にラインローラーは海水にさらされているといっても過言ではありません。
塩噛みによる「回転不良が起きていないか?」は要チェックです!
ラインローラーの不良は、リールに釣り糸を巻き、実際に回収しないと判断できません。
お店にもよりますが..。
可能なら、スタッフさんの了解を得た上で「ラインローラーを動かす」と◎
もちろん釣り糸はご自身で持参してくださいね。
「ラインローラーの回転が良くない=ベアリング不良」が起因しているケースがほとんど。
購入後に不備が見つかったとしても「パーツ交換」で直るのでご安心ください。
注意点④:メインシャフトに「歪み」がないか?
「メインシャフトの歪み」にも注意です。
スピニングリールを選ぶときは、必須のチェックポイントになります。
メインシャフトの役割をご存知でしょうか?
ハンドルの回転をスプールの上下運動に変換するのがメインシャフトの役割です。
そんなメインシャフトに歪みがあると「ハンドルを巻いていて違和感を感じる」ことに..。
巻きに違和感があると、水中を鮮明にイメージできないので、魚を釣ること自体難しくなります。
また、メインシャフトの歪みは周辺パーツにも悪影響を及ぼします。
最悪の場合、ハンドルを巻いても釣り糸を回収できないことも..。
いわゆる「修理に出しても直らない状態」です。
そのようなスピニングリールの購入は絶対に避けたいです!
メインシャフトの歪みが釣りを楽しむ上で「致命的な欠陥」ということがわかりました。
どうしたらメインシャフトが歪んでいるかを判断できるのでしょうか?
結論から言いますと「ハンドルを回した時に上からリールを見る」のが良いです!
メインシャフトが歪んでいると、スプールにブレが生じるので「回転に違和感」があるはず。
少しでも「スプールの回転が変」「スプールが滑らかに回っていない」と感じたら、ご自身で判断せずお店のスタッフさんに相談するようにしてください!
注意点⑤:ドラグ動作(ドラグ機能・ドラグ音など)に「不備」がないか?
「ドラグ動作」にも注意です。
ドラグが正常に機能しないスピニングリールを選んでしまうと「ラインブレイク」「魚を逃す(バラす)」ことが多くなります。
では、ドラグ動作を確認するにはどうしたら良いでしょうか?
まずはスプール上部にあるノブを回し「ドラグは締まる?」「ドラグは緩む?」をチェックです!
基本的に「時計回りにノブを回す=ドラグが締まる」「反時計回りにノブを回す=ドラグが緩む」ので、知識として押さえてください。
ほかにも「ドラグワッシャー」「ドラグ音」もチェックすると◎です。
ドラグワッシャーが摩耗して減るとドラグの効き目が甘くなります。
消耗品なので交換すれば良いのですが、リール購入前に確認しておきたいですね!
あなたが気になるスピニングリールは「ドラグ音」が問題なく鳴りますか?
具体的に「ジー」「ジリジリ」と聞こえてきたらバッチリです♪
スプール内の音出しピン(ドラグ音を出すために必須)がない個体、ドラグ音にムラがある個体が存在します。
魚がヒットした瞬間、釣り場に「ジジジ!」「ジリジリ」と鳴り出す、ドラグ音は間違いなく釣りの醍醐味です!
心から釣りを楽しむためにも、必ずスピニングリール購入前に「ドラグ機能」をチェックしておきましょう。
注意点⑥:「ベール動作」「ベール下がり」がないか?
「ベール開閉動作」「ベール下がり」は必ず確認してください。
長年愛用されていたスピニングリールは、ベールの戻りが悪い傾向にあります。
これはベール自体の摩耗や内部にあるバネ・スプリングの劣化が原因です。
ダイワ製スピニングリールで見られる「ベール下がり」をご存知でしょうか?
ベール下がりとは、意図せず「ベールアームが下がる(ローター側に傾く)現象」を言います。
ベールアーム部の摩耗が起因するので、長期間使用されたリールでよく起こるんです。
ベール下がりが生じていると、巻き取りに「偏り」や「ムラ」ができライントラブルの原因になります。
あなたが気になるスピニングリールと同じ機種が、釣具店に複数個あるなら「ベールアームに傾きがないか?」見比べると良いですね!
注意点⑦:ワンウェイクラッチに「故障」がないか?
「ワンウェイクラッチ」の故障に注意です。
あまり聞き慣れないパーツ名だと思います。
簡単に言うなら「ワンウェイクラッチ=逆転防止機構」と考えてもらってOK!
古いダイワ製スピニングリールでは「ハンドル逆転現象」が多く見られます。
これはボディ内部にあるワンウェイクラッチの摩耗や故障が原因です。
リールハンドルを巻いて、いきなりスプールが反対方向に逆転した途端めちゃめちゃ焦りますよ!笑
中途半端にワンウェイクラッチが壊れている個体が厄介。
特定の場所にリールハンドルが来ると「逆転現象」が起こるんです。
このような個体の購入を回避するためにも、360度さまざまな位置にリールハンドルを傾け「逆転現象がないか?」確認しましょう!
リールハンドルを固定し、ローターに逆方向の力を少し掛けるのがコツです。
注意点⑧:ローターナットに「錆び」がないか?
最後になりますが「ローターナット」にも注意です。
あまり聞き慣れませんが、ローターをリール本体に固定する役割を担います。
リール機能を維持するためにとても重要なパーツなんです!
中古スピニングリールのローターナットに「錆び」がある可能性があります。
メインシャフトは構造上「防水性能」が高くありません。
ということもあり、メインシャフトを海水が伝い、リール内部に侵入するんです。
最悪の場合、ローターナットに海水が達してしまい「錆び」が発生します。
ローターナットが錆びると「回転不良」「異音」が起こり大変です。
また、リールの固着してしまいメンテナンスや修理に支障が出ることも!
余談ですが、ローターナットに傷がある場合。
前オーナー・他のユーザーによって分解されている可能性があります。
中古ベイトリールの注意点8選!
それでは、ベイトリールの注意点についてまとめていきます。
ベイトリールはシンプルな構造をしています。
構成要素として、まずはハンドル、ボディ、スプール、ドラグ、ベアリングを押さえましょう!
構造はシンプルなのですが、中古ベイトリール選びは単純ではありません。
大型魚とのファイトを楽しむパワーゲームで酷使されている個体も多いので、ちゃんと「品質は?」「機能は問題ない?」と目利きをする必要があるんです。
この見出しを読むことで、ベイトリールを選ぶ上で「大切な知識」「把握するべき注意点」を確認してください♪
注意点①:リール全体の雰囲気から「前のオーナー」を想像しよう!
スピニングリール同じで、まずは全体をチェックしてください。
中古ベイトリールを選ぶ上で「ボディ上部に傷がないか?」を入念にチェックしましょう。
なぜならボディ上部に傷があるベイトリールは、地面に接する機会が多かった可能性があります。
リールを地面に置いてしまうとスプールから砂やホコリが入り込んでしまい、不具合に繋がることも..。
購入したリールで後悔しないためにも、ぜひ「ボディ上部の傷」には注意してください!
注意点②:スプールの「回転」や「歪み」に違和感がないか?
スプールに「歪み」や「回転の違和感」がないかもチェックです。
ハンドルを巻き「スプールの回転にブレがないか?」を確認すると◎
ブレを感じたら、スプールに歪みが生じている可能性があります!
稀にですが「スプール」や「シャフト」に変形が見られる個体が存在しているんです。
スプールやシャフト部分に変形があると「干渉音」「異音」が発生するケースも..。
また「バックラッシュ」「巻き心地の悪化」にも繋がるので注意。
注意点③:クラッチ動作に「不備」がないか?
中古ベイトリールを選ぶ上で「クラッチ動作」の確認は欠かせません。
海釣りで使用されていた可能性があるなら、必ずチェックしてください。
余談になりますが、ベイジギングリールではクラッチが機能しないことが多くありました。
これは釣行後に水洗いをしていないベイトリールである証拠。
海水に濡れたまま放置したため「塩噛み」「電解」が生じたのです。
当然、クラッチが固着するので、正常に動かなくなるのはイメージしやすいかと。
注意点④:ドラグ動作に「不備」がないか?
「ドラグ動作」にも注意です。
中古ベイトリールには、ドラグ部分が固着している個体が存在しています。
長期間ドラグを強く締め続ける、ドラグワッシャーの摩耗、オイル・グリス切れが原因です。
ドラグの効きが良くないと「ラインブレイク」「魚を逃す(バラす)」トラブルが増えます。
そうなると釣りを楽しめないので、中古ベイトリールを購入する前に「ドラグの出だし」「ドラグの締まり具合」をチェックしてください!
注意点⑤:ブレーキ動作に「不備」がないか?
ブレーキ動作にも注意です。
ベイトリールには、キャスト時にスプールが過回転するのを防ぐ「ブレーキ機能」があります。
釣り糸が絡む「バックラッシュ」が起こりにくいので便利なんです!
ぜひ中古ベイトリールを選ぶ際は「遠心ブレーキ」「マグネットブレーキ」「メカニカルブレーキ」が機能するが確認してください。
比較的故障する可能性は少ないのですが、念には念を入れるのがおすすめです。
注意点⑥:ワンウェイクラッチに「故障」がないか?
スピニングリールと同じように「ワンウェイクラッチ」に注意です。
理由は「逆回転現象」が起こるからでしたね!
ベイトリールはワンウェイクラッチの故障が多いです。
ハンドルを巻いていると、いきなりスプールが「逆回転」するトラブルが起こります..。
ぜひ、中古ベイトリールを選ぶ前に360度さまざまな位置にハンドルを固定し、逆転が生じないか調べてください!
注意点⑦:リールハンドルに「歪み」がないか?
リールハンドルの歪みにも注意しましょう。
一見頑丈そうですが、地面に落としたり、耐え難い力をリールハンドルにかけてしまうと曲がることがあるんです!
歪みがあるとリールハンドルを巻いている時に「違和感」や「ブレ」を感じてしまいます。
中古ベイトリールを購入する前に「巻き心地は滑らか?」「ゴリゴリ感はない?」「シャリシャリ感はない?」を確認してください!
注意点⑧:汎用性が低い「改造歴」がないか?
最後になますが「改造歴があるか」にも注意です。
中古ベイトリールは、中古スピニングリールに比べると改造個体が多い傾向にあります。
適度なカスタムは「性能向上」「快適な釣りの実現」に繋がるのですが..。
極端にチューニングやカスタムを施された個体は「汎用性が低下する」「扱いにくさを感じる」リスクが高まり危険です。
特に「スプール」や「ブレーキユニット」がカスタムしてあるベイトリールには注意!
キャスト時のトラブルが起こりやすいかもしれません。
最悪の場合、リールを使い続けられる寿命が縮まっていることも。