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「メンテナンスフリー=水洗いしない!」という考えはNG
最近のリールには優れた機能が搭載されています。
防水性能や防塵性能などが有名ですね。
上記のように性能が高いリールを「メンテナンスフリー」と呼ぶことはご存知ですか?
メンテナンスフリーと聞くと「水洗いしなくて良い!」と考えてしまう人がいますが、それは違います。
リールの寿命が縮む原因に繋がるので注意してください。
この記事を読んでくれるみなさんは、ぜひ「メンテナンスフリー=メンテナンス頻度が少なくても良い」と押さえましょう!
上記の心構えを持つだけで、リールを愛用し続けられる時間が増えますよ♪
定期的な水洗いを推奨している釣具メーカーも存在しています。
大手釣具メーカーである「ダイワ」や「シマノ」も、そのうちのひとつです。
定期的なリールの水洗いが重要だという、信頼できる情報源だと思います。
みなさんも1日の終わりは、お風呂に入り全身を洗いますよね?
それと同じように、大切なリールを使用したら「塩分や汚れを落とそう!」「次回も綺麗な状態で使おう!」と思いを込めて洗ってあげてください。
不思議ですが、釣具を大切に使用していると釣果がどんどん伸びてきます。
これは余談ですが、間違った洗い方でリールメンテナンスをしている人がいらっしゃいます。
水没させた状態でリールハンドルを回したり。
内部(ギアなど)を直接水洗いすると、故障の原因になるので注意ですよ!
それでは、リールの正しい洗い方をまとめていきます。
まずは、STEP①として「ドラグを締める」ことから始めましょう。
リールの正しい洗い方
STEP①:ドラグを最大まで締める
リールの正しい洗い方・STEP①として「ドラグを最大まで締める」ことから始めましょう!
リール内部に水が侵入するのを防ぐためです。
実は、ドラグって水にめっぽう弱い部分なのです。
あなたが使用するスピニングリールのドラグワッシャーには、必ずグリスが塗布されています。
これはドラグワッシャーの機能である「ライン(釣り糸)が切れないよう適切なテンションをかける」という役割を維持するためです。
ここからが重要ポイント。
ドラグを締めずに水洗いしてしまうと、とても大変。
ドラグワッシャーに塗布されているグリスが、水に溶け出し流れ落ちてしまうんです。
すると、ラインブレイクや魚をバラしてしまう回数が増えのはイメージしやすいかと。
次回の釣行を快適に行うためにも、ぜひ「STEP①:ドラグを最大まで締める」を意識すると◎です。
リールの正しい洗い方
STEP②:釣り糸(ライン)を洗い流す
リールの正しい洗い方・STEP②は「釣り糸(ライン)を洗い流す」ことです。
ご自宅のシャワーや蛇口から出てくる水道水を使用してOK。
釣り糸に付いている塩分や汚れを洗い流すのはとても重要です。
劣化を防げるので、確実にライントラブルを減らせます♪
注意点として、熱湯を使用するのは避けましょう。
釣り糸が変形したり、劣化する可能性があるからです。
ルアーを投げた瞬間、釣り糸が「ブチッ」と切れたらテンションが下がりますよね..。
リールの正しい洗い方
STEP③:上から洗い流す!冷たいシャワーを使用してOK
リールの正しい洗い方・STEP③は「上から洗い流す」ことです。
冷たいシャワーを使用して、ラインローラーやベールアームの可動域を入念に水洗いしてください!
砂や泥など、汚れが目立つなら「歯ブラシ」を準備するのがおすすめ。
水洗いでは落とせない汚れも、ゴシゴシ綺麗にできますよ♪
リールの正しい洗い方・STEP③では、必ず「上から」というポイントを厳守しましょう!
水中でリールをじゃぶじゃぶ洗うのはNG!
内部に水が侵入してしまい、リールが水没した状態になります。
不具合がリールに出る可能性が非常に高いので、絶対に避けてください!
近年のリールには素晴らしい防水機構が付いています。
防水機構とは、リールの内部に水分が浸入するのを防ぐ設計や仕組みのこと。
防水機構を持つリールは、確かに水しぶき(雨や波など)に対する耐性はありますが..。
水没や下部の浸水にはめっぽう弱い傾向もあるんです!
意外と知られていない事実だと思います。
あなたが「完全防水モデル」のリールを使用していても、必ずリールの上から水洗いをしましょう!
繰り返しになりますが。
リールハンドルを水中で回転させると、隙間から水が侵入して故障に繋がります。
お手元のリールがいきなり壊れることをイメージしてください。
ヒヤヒヤと恐ろしい気持ちになりませんか?
上記のことを意識して、リールが壊れるという最悪の事態を回避しましょう!
万が一、手元が滑り「リールを水中に落ちしてしまった!」場合、一刻も早くオーバーホールに出すと◎です。
リールの正しい洗い方
STEP④:ハンドルノブを洗い流す
リールの正しい洗い方・STEP④は「ハンドルノブを洗い流す」ことです。
意外と忘れがちな、リールの正しい洗い方だと思います。
海釣り後は、特に意識してください!
これは、塩分が付着している可能性があるからです。
ハンドルノブがサビたり、故障する原因に繋がります。
リールの正しい洗い方
STEP⑤:乾燥させる!タオルを使用して水気を切る、陰干しをする流れがおすすめ
リールの正しい洗い方・STEP⑤は「乾燥させる」ことです。
簡単なSTEPですが、乾燥させることで「リールを快適に使える時間(寿命)」に大きな違いが出てきます!
大切に釣具を扱うのに、とても重要なステップだと言えますね♪
乾燥はリールボディーを全体的に綺麗にしてから行いましょう!
あなたが「綺麗に水洗いできた!」と思えたら、リールを乾燥させてください。
乾燥のやり方はシンプル。
まずは、タオルを使用して外側の水気や水滴を拭き取ります。
丁寧に水気を切ると、すぐにリールを乾かすことが可能です。
その後、室内or屋外の日陰にリールを置いて乾燥させるのが良いです。
陰干しをする際は、ぜひ風通しの良い場所を選んでください。
新鮮な空気が入ってくるので、カビやサビ対策になります!
繰り返しになりますが、リールを水洗いする際は「ハンドルを回す」ことのないよう注意!
リール内部に水が侵入してしまい、故障に繋がるからです。
内部が故障した場合、水洗いやご自身のメンテナンスではどうにもなりません。
専門家の力を借り「オーバーホール」を依頼するのがベストな選択です。
これは余談ですが、少しでも長くリールを良い状態に保つなら、半年〜1年に1回程度を目安に「オーバーホール」をするのがおすすめ!
リールの正しい洗い方
STEP⑥:オイルメンテナンスを忘れずに
リールの正しい洗い方・STEP⑥は「オイルメンテナンス」です。
リールが完全に乾いてから行うことを忘れずに!
オイルを注油する場所として「センターシャフト」「ベアリング」を押さえておくとOK。
ちなみにセンターシャフトは、スプールを開けると見える部品です。
また、ベアリングとはハンドルやハンドルキャップを外した場所にある部品になります。
オイルメンテナンスはとても重要です。
オイルとは金属同士を繋ぐクッションのような役割を担います。
人でいう関節部分をイメージしてもらうと良いかと!
骨と骨を繋ぎ、体の動きをスムーズにする点で同じ役割だと言えます。
関節がないと、人の体は滑らかに動きませんよね?
それと同じで、リールもオイルがないと滑らかに動かないんです!
オイルが切れ状態を続けていると「巻き心地がゴロゴロしている」「リールハンドルを巻けない」といった症状が出てくる場合も..。
巻き着心地の悪いリールを使用していると、釣りをしていてストレスを感じてしまうでしょう..。
上記のようなトラブルを避けるため、リールを水洗いした後は毎回オイルを注油しておくと◎
次回の釣行が必ず、快適で楽しめること間違いなしです♪