釣り方

【堤防におけるタチウオの釣り方3選】入門者向けに徹底解説!基礎や習性もバッチリ押さえよう!

タチウオは堤防から「どんな釣り方」で狙えるの?

タチウオは堤防釣りから「ウキ釣り」「引き釣り」「ワインド釣り」「ルアーフィッシング(ジギング)」といった釣り方で狙うことができます。

それぞれの釣り方について、ざっくりと解説です。

 

ウキ釣りではキビナゴやイワシなどの生エサを使用してタチウオを狙います!

ウキ釣りは初心者さんにおすすめの釣り方です。

難しいテクニックが必要ないので、お手軽に釣りを楽しめますよ。

 

引き釣りはドジョウやキビナゴといった生エサを使用してタチウオを狙います。

慣れるまで初心者さんは、タチウオの反応(アタリ)を捉えるのに苦戦するかもしれません。

ですが、すこしずつタチウオの反応(アタリ)を捉えるためのコツを掴かめるのでご安心ください。

 

続いて、ワインド釣法と呼ばれるジグヘッドにワームを装着した仕掛けでも、堤防からタチウオを狙うことができます。

激しいダートアクションを屈指して、タチウオの捕食スイッチをオンすることが魅力的な釣り方です。

リアクションバイトを期待できるので、タチウオを釣るのが難しい時間帯でも釣果を期待できます。

 

最後に、ルアーフィッシング(ジギング)ではメタルジグを使用して堤防からタチウオを狙えます。

ルアーフィッシング(ジギング)はゲーム性が高く、試行錯誤してタチウオが釣れた時の感動体験はやみつきです。

 

タチウオの釣り方①:ウキ釣りについて

ウキ釣りとは、ウキを使い視覚的に(魚の食いつきを確認する)魚を狙う釣り方です。

タチウオシーズン(7月〜12月頃)に夜の海へ足を運ぶと、赤や緑の光がキラキラ輝いている光景を見かけませんか?

この光景の正体は海面にキラキラと漂う「電気ウキ」です。

 

釣り人さんは、電気ウキを視覚的に確認しながらタチウオを堤防から狙いますよ!

タチウオがエサに食いついたり、アタリが出た途端に電気ウキが海中に消えた瞬間の「大興奮」がウキ釣りの醍醐味です。

 

ウキ釣りのタックル&仕掛けを解説!

ウキ釣りのタックルと仕掛けについてご紹介です。

下記に「ウキ釣りのタックル&仕掛け一覧」をまとめたので、まずは全体把握をしましょう!

 

【ウキ釣りのタックル&仕掛け】

  • 堤防用の釣竿3号(4.5m)
  • スピニングリール2500番〜4000番
  • 道糸(ナイロンライン)3号〜5号
  • ウキ止め糸
  • シモリ玉(小)
  • ウキ止めゴム
  • 電気ウキ
  • サルカン
  • スナップ付きサルカン
  • ワイヤー♯50を30cm
  • ケミホタル(37mm~50mm)
  • 針白狐7号

 

上記の「ウキ釣りのタックル&仕掛け」を参考にして、釣具を揃えてみてくださいね。

 

堤防からウキ釣りでタチウオを狙う時は「堤防用の釣竿3号(4.5m)」を準備しておくと◎

初心者さんでも仕掛けを遠投しやすいですよ!

またスピニングリールは2500番〜4000番のものがベターです。

 

ウキは視認性の良い「棒ウキ」を準備すると、タチウオの反応を視認しやすいのでおすすめ。

釣りをするポイントや風の強さで、使用するオモリの重さが変わります。

オモリ負荷は1.5号~3号のウキを準備しておくと、幅広い釣り場環境に対応することが可能です。

※オモリ負荷とは、ウキが「どれくらいのオモリを支えられるか?」を表す指標。

 

夜間に堤防からウキ釣りをするなら、ウキのトップが光る「電気ウキ」がマストです。

電気ウキは電池式なので、念の為に予備の電池を釣り場に持参しましょう。

 

市販されているタチウオ仕掛けには「1本針」「2本針」のものが存在しています。

お好みの針数をご準備くださいね。

釣り糸と釣り針が絡むといったトラブルを回避したいなら「1本針」のタチウオ仕掛けがおすすめ!

 

ハリスにはフロロカーボンリーダーorワイヤーリーダーを準備しておくと安心です。

「タチウオの食いが良い時=ワイヤーリーダー」「食いが渋い時間=フロロカーボンリーダー」をチョイスしておくと良いと思います。

刃物のような歯を持つタチウオに釣り糸を切られる可能性が高いので、基本的には「ワイヤーリーダー」を準備するとOK

 

ケミホタル(化学発光体)は37mm~50mmのものがおすすめ。

夜釣りではケミホタル(化学発光体)の有無が釣果に直結するんです。

タチウオは視覚的な刺激に敏感な魚です。

 

軽い力で折り曲げると光り始めるケミホタルを準備することで、タチウオの視覚を刺激し高い誘引効果を発揮してくれますよ!

ケミホタルには赤色、黄色、橙色、紫色、青色、桃色などの色があるのですが、基本的に黄色(イエローカラー)を選べば◎です。

 

カン付きオモリや中通しオモリを用意しておくと便利です。

タチウオのアタリ(反応)を感じやすくなりますよ。

また仕掛けが絡みにくくなるので、初心者さんにも嬉しいポイントですね。

 

エサには魚の切り身(キビナゴやサンマなど)を使用しよう!

タチウオはフィッシュイーター(魚を主食とする肉食魚)です。

ウキ釣りで使用するエサはキビナゴやサンマの切り身など、魚を準備しておきましょう。

 

キビナゴの付け方(1本針)は?

まずはキビナゴの目に釣り針を刺しましょう。

釣り針が通ったら、そのまま背に釣り針を刺して準備完了になります。

釣り針にセットされたキビナゴが「真っすぐ立っている」状態なら仕掛けを海に投げ入れてOKです。

 

キビナゴの付け方(2本針)は?

1本の釣り針を頭部近くに刺しましょう。

続いて、もう1本の釣り針は尾の近くに刺すのがベターです。

キビナゴを持ち上げた際に「地面と平行姿勢をキープ」できたら◎

エサ付け完了なので、仕掛けを海に投げ入れましょう!

 

サンマの切り身の付け方(1本針)は?

サンマの切り身は「縫い刺し」で釣り針に付けましょう。

まずは皮目の方から釣り針を貫通(チョン掛け)させます。

続いて皮目と反対の面から釣り針を刺し通せば、エサ付け完了。

 

ウキ釣りの釣り方|「早合わせ=禁物」「合わせはしっかり食い込ませてから」がポイント!

堤防からタチウオを狙う際は、浅い水層(浅タナ)をメインに狙います。

ウキ下の長さ(ウキからハリスまでの長さ)を2ヒロ~3ヒロ(3m~4.5m)程度にセッティングしておくと効率よくタチウオを狙えますよ!

 

まずタチウオが泳いでいそうなポイントを狙い仕掛けをキャストします。

仕掛けをキャストしたら、水中で仕掛けが馴染むのを待ちましょう。

ウキが水面に浮きあがり、真っ直ぐ立ち上がるのが仕掛けが馴染んだ時の目安です。

※自立ウキは例外。

 

仕掛けをキャストしてから、しばらく待ってもタチウオの反応(アタリ)がない場合、ゆっくりリールハンドルを巻いたり、ゆっくり大きく釣竿を動かすといいかもしれません。

生エサや仕掛けが動くのでタチウオに対して効果的にアピールすることができるんです。

タチウオが好む誘いを上手にかけることで、タチウオの反応(アタリ)に繋げましょう!

 

さぁ、ここからが重要なポイント。

初心者さんは「タチウオ=エサを食べるのが下手」ということを押さえてください。

アタリがあった瞬間にアワセを入れてしまうと、釣り針が口に掛からずバラすことに繋がります。

タチウオがエサを飲み込む時間を与えることが重要なんです。

 

タチウオの反応(アタリ)があると電気ウキが沈みます。

すぐにアワセをしたい気持ちを押さえ、電気ウキの光が見えなくなるまで待ちましょう。

電気ウキの光が見えなくなったら、釣竿を立ててアワセを入れてくださいね!

繰り返しになりますが「ウキが沈んだ瞬間の早アワセは厳禁」ということを常に念頭に入れておくと◎です。

 

またタチウオがヒットすると釣り竿に「魚の重み」を感じます。

初心者さんは、びっくりして急なアワセを入れてしまうこともあるでしょう。

急なアワセはタチウオをバラす原因になるので、避けるのが無難です。

丁寧に釣り糸(ライン)のテンションを緩めず、一定速度でリールハンドルを巻いくことで、タチウオを手元まで連れてきてくださいね。

 

※アワセとは釣竿を大きく立てる動作。

魚の口に釣り針を掛ける(フッキング)することを言います。

 

タチウオの釣り方②:引き釣りについて

引き釣りはテンヤ(タチウオ専用)を使いタチウオを堤防から狙います。

テンヤとはオモリ(鉛)と釣り針が一体となったルアーのひとつです。

 

テンヤ(タチウオ専用)にセットするべきエサとしてドジョウやキビナゴが挙げられます。

タチウオはフィッシュイーターなので、あらかじめ生エサを用意しておくと釣果を伸ばしやすいですよ!

 

引き釣りの釣り方はシンプルです。

まず生エサをセットしたテンヤ(タチウオ専用)を沖に向かって投げ込みます。

沖に向かいテンヤを投げ込んだら、リールハンドルを巻いてテンヤを回収してきてくださいね。

 

引き釣りはウキ釣りに比べて、幅広いポイントや水層(タナ)を探ることができます。

タチウオが泳いでいる水層(タナ)が定まらない、タチウオが広範囲に回遊している時に有効な釣り方と言えますね。

 

手返しが良いのでタチウオ釣りで効率よく釣果を伸ばすことも可能。

魚の活性が上がる朝マズメ・夕マズメといった「短い時合」を逃さずに、タチウオを釣り上げましょう!

 

引き釣りのタックル&仕掛けを解説!

引き釣りのタックルと仕掛けについてご紹介です。

下記に「引き釣りのタックル&仕掛け一覧」をまとめたので、まずは全体把握をしましょう!

 

【引き釣りのタックル&仕掛け一覧】

  • シーバスロッド・波止竿(3m前後)
  • スピニングリール2500番~3000番
  • 道糸(PEライン0.6号〜1号)
  • リーダー(フロロカーボンライン4号)1mを準備しましょう
  • ケミホタル(37mm)
  • ワイヤー
  • 堤防用タチウオテンヤ

 

上記の「引き釣りのタックル&仕掛け」を参考にして、釣具を揃えてみてくださいね。

 

堤防から引き釣りでタチウオを狙う際は「堤防専用のタチウオテンヤ」を使用するのがおすすめです。

堤防専用のタチウオテンヤとは、鉛のヘッドに釣り針が取り付けられた仕掛けのことを言います。

テンヤって手返しが良いですし、広範囲を効率的に探れることが魅力的な仕掛けです。

 

引き釣りのコツは?エサがズレないよう巻こう!

引き釣りのコツ:キビナゴの巻き方は?

まずはキビナゴをテンヤのケンに刺してセットします。

ケンとは、エサを固定する針状のパーツ部分のことです。

 

ケンにキビナゴを刺したらワイヤーを頭部から満遍なく巻いてきましょう。

ケンとキビナゴの胴体が密接しているところを目処にワイヤーを巻くのが◎

 

ワイヤーは尾までは巻かなくて大丈夫です。

最後は残ったワイヤーの端をテンヤに巻き付けて準備完了になります。

 

引き釣りのコツ:ドジョウの巻き方は?

まずはドジョウをテンヤのケンに刺してセットします。

ケンとは、エサを固定する針状のパーツ部分のことです。

 

ケンにドジョウを刺したらワイヤーを頭部から満遍なく巻いてきましょう。

ケンとドジョウの胴体が密接しているところを目処にワイヤーを巻くのが◎

 

ワイヤーは尾までは巻かなくて大丈夫です。

最後は残ったワイヤーの端をテンヤに巻き付けて準備完了になります。

 

ドジョウは生きた状態で販売されていることが多いです。

生きた状態のドジョウはテンヤにセットしにくいので、壁などに叩きつけ気絶させましょう。

気絶させたドジョウは簡単にセットできるのでおすすめですよ!

 

引き釣りの釣り方|広く探りを入れて「タチウオの遊泳層(タナ)」を見つけられることが魅力!

引き釣りは、エサを巻きつけた「堤防用タチウオテンヤ」使用してタチウオを狙います。

沖に投げたテンヤをルアー感覚で扱うことが引き釣りのコツです。

リールハンドルを丁寧に巻くことで、テンヤを沖から回収してきましょう。

 

引き釣りの釣り方はシンプルです。

まずはテンヤを沖に向かい遠くにキャストしましょう。

 

テンヤが着水したらカウントダウンをして、タチウオが泳いでいそうな水層(タナ)を探りリールハンドルをゆっくりと巻いてきます。

テンヤを回収していて、反応(アタリ)を感じたら即時アワセを入れてOK!

どんどんタチウオの口に釣り針を掛けていきましょう。

 

※カウントダウンとは、テンヤが着水時からの秒数を数えるテクニックです。

秒を把握することで仕掛けが沈んだ水層(タナ)を確認することに繋がりますよ。

 

テンヤにテンションフォールを加えて、水層(タナ)を縦方向にジグザグ誘うことも有効も釣り方です。

テンションフォールとは釣り糸を「ピンっ」と張り、ゆっくりと仕掛けの重みを感じながら海底に沈めるテクニックになります。

 

引き釣りのキモは「タチウオの遊泳層を早く見つけること」です。

遊泳層にテンヤを通すことで、タチウオが餌を見つけやすく、効率よく釣果を伸ばすことが可能に!

 

タチウオの釣り方③:ワインドについて

ワインド釣法とは2004年に誕生した比較的新しい釣り方です。

現在、タチウオを狙うルアーフィッシングの中で「ド定番な存在」と言っても過言ではありません。

 

ワインド釣法とは、専用ジグヘッドに専用のワームを使用してタチウオを狙らいます。

一定周期で釣り竿を上下にシャクるとワームが左右にダートするので、タチウオの捕食本能を刺激してくれるんです。

捕食本能を刺激されたタチウオは「リアクションバイト」をしてくるので、効率よくルアーを食わせることができますよ!

 

※ダートとは、ルアー(擬似餌)に逃げ惑う小魚のような動きを加えることを言い、エサに見立てることが可能です。

またダートには突進という意味があるので、釣り知識として押さえると◎

 

ワインド釣法の魅力は「ヒット率(魚の口に釣り針が掛かる確率)が高いこと」だと思います。

ダートを加える際に行うシャクリがアワセに繋がるのでヒット率が高くなるんですね。

 

また、ワインド釣法から派生した釣り方のひとつに「フラップ釣法(FLAP釣法)」があります。

フラップ釣法(FLAP釣法)とはピンテールタイプの専用ワームを使用してタチウオを狙いますよ!

直線的な軌道のダートアクションを意識して開発された釣り方です。

 

ワインド釣法のタックル&仕掛けを解説!

ワインド釣法のタックルと仕掛けについてご紹介です。

下記に「ワインド釣法のタックル&仕掛け一覧」をまとめたので、まずは全体把握をしましょう!

 

【ワインド釣法のタックル&仕掛け一覧】

  • ワインド専用ロッド(7ft〜9ft)
  • スピニングリール2500番~3000番
  • 道糸(PEライン0.6号〜1号)
  • フロロショックリーダー5号
  • ワイヤーリーダーを10cm〜30cm
  • ジグヘッド
  • アシストフック
  • ワインド専用ワーム

上記の「ワインド釣法のタックル&仕掛け」を参考にして、釣具を揃えてみてくださいね。

ワインドには専用のジグヘッドとワームを使用する。

 

ワームアクションはセットの仕方で変わる!泳ぎの確認はマスト!

ワームのセットの仕方について

ジグヘッドにワーム(ワインド専用)を差し込んでいきます。

その後、ジグヘッドに付いているトリプルフックの上針をワームに刺して、ワームを固定しましょう。

 

ワインドの釣り方|幅広く探りタチウオの遊泳層(タナ)を見つけよう

ワインド釣法ではジグヘッドにワームを組み合わせたルアーを使用してタチウオを狙います。

まずは、ルアーを沖に向かいキャストしてください。

ルアーが着水した瞬間からカウントダウンを行い「タチウオの遊泳層」を探っていきますよ。

 

タチウオの遊泳層を見つけられたら、効率良くタチウオにアピールできるので「釣果」を伸ばすことが可能です。

初心者さんは、「タチウオの遊泳層を見つけることが1番重要」と考えてくれてOK!

 

ルアーが「タチウオの遊泳層」まで沈んだことを確認したら「糸ふけを取る→釣竿を1回シャクル→リールハンドルを1回巻く」動作を繰り返していきます。

 

この動作を繰り返すことでルアーがリズムよく左右にダートするので、タチウオの興味を引くことができるんです。

手元や竿先に「コツコツ」「ガツガツ」などアタリの感覚が伝わってきたら、しっかり釣竿(ロッド)をシャクってフッキングを成立させましょう!

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