釣り方

コウイカの釣り方や特徴は?堤防・漁港・防波堤でイカ釣りを始めよう!基礎知識は入門者必見です

【コウイカ特徴まとめ】

分類:コウイカ目コウイカ科コウイカ属Platysepia亜属

別名:スミイカ、ハリイカ、マイカなど

釣れる季節:春(4月〜5月頃)と秋(10月〜11月頃)

 

この記事は「コウイカを堤防から釣ってみたい!」「コウイカ釣りの魅力や釣り方を知りたい!」とコウイカに興味を持っている初心者さんに向けて執筆しました。

コウイカの釣り方や特徴について詳しくまとめているので、ぜひ堤防でコウイカ釣りを始める時の参考にしてくださいね。

 

コウイカの特徴について|どんなイカなの?

魚屋さんやスーパーの鮮魚コーナーで「コウイカ」が並んだ光景を見たことある人は多いのではないでしょうか?

ふっくら・ずんぐりした体形をしていて「外套長は20cm前後」「幅は10cm前後」といったサイズ感です。

コウイカは海底が砂と泥で構成された「砂泥底」を好む傾向があり、小魚や甲殻類を主食に軟体動物なども捕食します。

 

そんなコウイカの1番の特徴は「大きな甲羅」だと思います。

もともと貝殻だったイカやタコは、その名残りとして体内に貝殻の残りである甲羅を持っているんです。

見た目ではわかりませんが、コウイカも胴体を触ると「体内に硬い甲羅が入っていること」がわかります。

 

大量のスミを吐くこともコウイカの特徴です。

別名「スミイカ」と呼ばれることもあります。

コウイカ(別名:スミイカ)から採れたスミを使用して、ほとんどのイカ墨料理(パスタなど)が作れているみたいですよ。

 

実はコウイカって日本近海だけで約20種類ほど生息しているんです。

その中でも身近な堤防で釣れるコウイカの種類として「コウイカ」「シリヤケイカ」「カミナリイカ」の3種類が挙げられます。

 

「コウイカ」「シリヤケイカ」「カミナリイカ」3種類の特徴を下記にまとめたので、それぞれの違いを把握してみましょう!

自分自身で釣り上げたコウイカの種類を判別できるだけでも、釣りに対するモチベーションが高まるはずです。

 

【3種類のコウイカの特徴】

コウイカ:甲側にある虎のような縞模様(しまもよう)が特徴

カミナリイカ:胴体にある雷のような独特の模様が特徴

シリヤケイカ:胴体に丸い白点がまばらにちりばめたような模様・おしりから茶褐色の粘液を出すことが特徴

 

コウイカの特徴について解説してきました。

身近な堤防で釣れる個性豊かな「コウイカ」に興味が湧いてきたのではないでしょうか?

初心者さんでもお手軽に入門できるので、ぜひコウイカ釣りを堤防からチャレンジしてくださいね。

 

それでは堤防におけるコウイカの釣り方として「エサ釣り」をご紹介していきます。

 

コウイカの釣り方①:エサ釣り

コウイカの釣り方①として「エサ釣り」をご紹介です。

 

エサ釣りとは?釣り場:堤防や岸壁など

エサ釣りとは狙うターゲットが食べるものを餌として使用し、魚やイカ類を狙う釣り方です。

コウイカのエサ釣りは堤防や岸壁で楽しむことができます。

しかも、日中・夜間を問わずにコウイカを狙うことが可能なんです。

 

コウイカの活性が高くなる時間帯として「朝マズメ(日の出の前後1時間程)」「夕マズ(日没の前後1時間程度)」が挙げられます。

初心者さんはマズメ時といったコウイカが高活性になるタイミングを狙って、釣り場となる堤防に足を運びましょう!

 

水面に浮いている(高活性)コウイカをエサ釣りで狙う時はどうする?

高活性のコウイカは水面付近に浮いてくることが多くあります。

コウイカが水面付近に浮いているときは「ウキ釣り」を屈指することで効率よく釣果を伸ばせるので、釣具を準備する際の参考にしてください。

ウキ釣りとは、ウキ(アタリを知らせる釣具)を使いエサを漂わせたり、一定の水層(タナ)でエサを留めて魚やイカ類を狙う釣り方です。

 

夜にコウイカを狙うと「釣果」を出しやすい!

コウイカは夜行性です。

夜になるとコウイカはベイト(小魚や甲殻類など)を求めて泳ぎ回ります。

 

夜に初心者さんがコウイカを狙う場合。

ベイト(小魚や甲殻類など)が集まる「常夜灯の明かりが灯る」場所周辺を中心にエサ釣りを楽しむことのがおすすめ。

「ベイト(小魚や甲殻類など)が集まる=コウイカが集まる」ので、初心者さんでも簡単にコウイカを釣ることが可能です。

 

また常夜灯の明かりを「好ポイント(コウイカ泳いでいる)」の目印にできることも嬉しいポイント!

迷わず目の前の釣り場に集中してエサ釣りを楽しめること間違いなしです。

ですが、日中に比べると足元が暗いので「落水」「転倒」には十分にご注意くださいね。

 

コウイカが海底付近に潜んでいる時はどうする?

海底付近にいるコウイカを狙うとき「サグリ釣り」がおすすめです。

サグリ釣りとは、釣竿と釣り糸を使い(ウキは使わない)手探りで反応やアタリを感じ「コウイカ」を狙う釣り方のことを言います。

 

堤防でおこなうサグリ釣りでは「テーラ」と呼ばれる餌を巻くための仕掛けを使用します。

テーラーに巻きつける餌としてコウイカが好む「冷凍キビナゴ」「イワシ」などがあるので、あらかじめ準備しておきましょう。

 

コウイカがテーラーに抱きついても、警戒心の強いコウイカは「違和感」を感じた途端に逃げてしまいます。

コウイカに違和感を与えないために「穂先の柔かい磯竿」を用意しておくと◎

穂先の柔かい磯竿はコウイカが餌を引き込む力を吸収するので、コウイカが自然に餌を捕食でき違和感を与えません。

 

海底付近にいるコウイカを堤防や岸壁から狙う時のオモリは「号数:5号〜10号」のものを使用します。

オモリの号数を選ぶ際は「潮流」や「水深」を考慮して選ぶと◎です。

 

サグリ釣りの釣り方は?

サグリ釣りの釣り方はシンプルです。

まずは仕掛けを海に投入してオモリを着底させます。

オモリが着底したら釣竿をあおり「上下の動き」でコウイカを誘いながらアタリを待ちましょう。

 

コウイカがヒットしても焦らない!

コウイカがエサに抱きつくと「明確に重量感を感じる」「グイグイと引っ張られる」ような感覚が手元に伝わります。

コウイカの反応に驚き焦ってしまうと「バラす(逃すこと)」要因になるので注意です。

 

初心者さんは「ゆっくりアワセを入れる」「一定の速度でリールハンドルを巻く」「丁寧に取り込む」といった3点を意識してください。

高確率で「コウイカ」を手元まで連れてくることができるはずです。

 

エサ釣りに必要な道具や仕掛けは?

エサ釣りに必要な道具や仕掛けをご紹介です。

この見出しでは「サグリ釣り仕掛け」「ウキ釣り仕掛け」をピックアップしたので、コウイカのエサ釣りを始める際の参考にしてくださいね。

 

【サグリ釣り仕掛け】

  • 磯竿:2号〜3号(4.5m〜5.3m)
  • スピニングリール:2000号〜3000号
  • 道糸:ナイロン2号〜3号
  • 三ッ又サルカン
  • ハリス:フロロカーボンライン(2号〜3号)を30cm〜50cm準備しましょう
  • エサ巻きテーラー:Sサイズ・Mサイズ
  • 幹糸:フロロカーボンライン(2号〜3号)を1m準備しよう
  • スナップサルカン
  • ナス型オモリ:5号〜10号

※道糸と三ッ又サルカンはクリンチノットで結ぶ

※三ッ又サルカンとはハリスはクリンチノットで結ぶ

※三ッ又サルカンと幹糸はクリンチノットで結ぶ

※幹糸とスナップサルカンはクリンチノットで結ぶ

※エサ巻きテーラーに付けるエサは冷凍キビナゴ、イワシなど

 

【ウキ釣り仕掛け】

  • 道糸:ナイロンライン(2号〜3号)
  • ウキ止め
  • シモリ玉
  • 電気ウキ:0.5号〜2号
  • オモリ:0.5号〜1.5号
  • サルカン
  • 幹糸:フロロカーボンライン(2号〜3号)を1m準備しましょう
  • ハリス:フロロカーボンライン(2号〜3号)を30cm〜50cm準備しましょう
  • チヌバリ:2号〜3号
  • 掛けバリ

※オモリとサルカンはクリンチノットで結ぶ

※サルカンと幹糸はクリンチノットで結ぶ

※幹糸と掛けバリはクリンチノットで結ぶ

※幹糸とハリスは8の字結びで結ぶ

※チヌバリに付けるエサは冷凍キビナゴ、イワシなど

 

コウイカの釣り方②:エギング

コウイカの釣り方②として「エギング」をご紹介です。

 

エギングとは?釣り場:堤防や岸壁など

エギングとはエギと呼ばれる疑似餌を使ってイカ類を狙う釣り方のことを言います。

釣り場所や時間帯を問わず楽しめるので、初心者さんにおすすめの釣り方です。

コウイカをエギングで狙う時は堤防や岸壁といった身近な場所から始められますよ!

 

エギングの嬉しいポイントは?

アオリイカ狙いに特化した「エギング用タックル」で始められることも嬉しいポイント。

エギング用タックルを一式揃えてしまえば、今回の主人公である「コウイカ」堤防で大人気のターゲット「アオリイカ」を狙う釣り方を始められます。

 

エギングのおすすめの釣り方は?

エギングでコウイカを狙う際は、エギを海にキャストしたら海底まで沈めるのがおすすめ。

コウイカは砂泥底を好むので海底付近にいることが多く、効率良くアピールすることができますよ。

 

海底までエギが沈んだら釣竿をシャクリ、エギを跳ね上げさせ後フォール(沈める)させましょう。

コウイカがエギに抱きつくタイミングは「フォール中」が多いです。

丁寧に「シャクリ→フォール」を繰り返しながら、あなたの足元までエギを泳がし探りを入れてくださいね。

 

エギングで釣果を狙うなら「エギが海底から離れない」「足元まできっちり探る」といった2点を意識すると◎

コウイカが生息している水層(タナ)を長い時間帯探れるので、釣果を伸ばすことができます。

 

コウイカがエギにヒットしたら?

ヒットしたコウイカを手元に連れてくる秘訣は「常に釣り糸(ライン)が張った状態にすること」です。

常に釣り糸(ライン)を張った状態にしておくと、コウイカの反応(バイト)を早期に察知することができ、確実にフッキング(針を魚の口に掛ける動作)することができます。

 

初心者さんは釣竿に重みを感じ「コウイカがヒットした!」と判断したら、大きくアワセを入れてフッキングをしてください。

コウイカが釣れた時の感動体験から、堤防でのイカ釣りにどんどん魅了されていくこと間違いなしです!

 

良型のコウイカがヒットしたら?

良型のコウイカがヒットすることもあるでしょう。

そんな時はギャフ(先端がかぎ針状になった釣具)や玉網(魚をすくう網)を使って丁寧に取り込むようにしてください。

 

※ギャフとは大型の魚やイカなどを取り込む際に使用する釣具。

先端がかぎ針状になっているので、イカを引っかけて取り込むことができます。

 

エギでコウイカが釣れない時はどうする?

堤防でエギングをして「コウイカが釣れないな〜」と釣果を伸ばせないこともあるでしょう。

そんな時はスッテ(コウイカ用)と胴突き仕掛け(ダウンショット)を組み合わせてコウイカを狙ってみてください。

スッテとはエギと異なる形状・素材をしていて、エギに反応しないコウイカに効果的なアピールができます。

 

使い方は海底をズル引きしたり、釣竿を上下に動かすといった誘いを入れると◎

エギに比べてスッテの方が海底を泳がしやく、初心者さんでも扱いやすさを感じられます。

 

スッテの色として赤、紫、黒、白、クリアといった「夜光タイプ」を選ぶと良いですよ。

コウイカに対して効果的なアピールしてくれます。

 

エギングに必要な道具や仕掛けは?

エギングに必要な道具や仕掛けをご紹介です。

この見出しでは「エギング仕掛け」「胴突き仕掛け」をピックアップしたので、コウイカをエギングで狙う際の参考にしてください。

 

【エギング仕掛け】

  • エギングロッド:7.6ft〜9ft
  • スピニングリール:2500号〜3000号
  • 釣り糸(ライン):0.6号〜1号
  • リーダー:フロロカーボンライン(8Ib〜12Ib/2号〜3号)1m〜1.5mを準備しましょう
  • スナップ
  • エギ:3号〜4号

※釣り糸(ライン)とリーダーはFGノットで結ぶ

※リーダーとエギはクリンチノットで結ぶ

 

【胴突き仕掛け】

  • 磯竿:2号〜3号(4.5m〜5.3m)
  • スピニングリール:2000番〜3000番
  • 道糸:ナイロン2号3号
  • 三ッ又サルカン
  • ハリス:フロロカーボンライン(2号〜3号)を30cm〜50cm準備しましょう
  • コウイカ用スッテ
  • 幹糸:フロロカーボンライン2号〜3号を1m準備しましょう
  • スナップサルカン
  • ナス型オモリ:5号〜10号

※道糸と三ッ又サルカンはクリンチノットで結ぶ

※三ッ又サルカンとはハリスはクリンチノットで結ぶ

※三ッ又サルカンと幹糸はクリンチノットで結ぶ

※幹糸とスナップサルカンはクリンチノットで結ぶ

 

コウイカを狙うならココがポイント!

海に生息している生き物には、それぞれ居心地が良い場所があります。

砂に潜るのが好きな魚もいますし、岩の隙間に住むのが好きな魚など、本当にさまざまな場所に生息しているんです。

 

今回の主人公である「コウイカ」は、砂地の海底(砂泥底)が大好きな魚介類です。

コウイカ以外に砂地の海底(砂泥底)を好む魚にシロキスやイシモチなどが挙げられます。

 

このシロキスやイシモチが釣れた場所には、コウイカが潜んでいる可能性も高いと考えてくれてOKです!

ちなみにシロキスやイシモチを堤防で狙う際は、初心者さんでも始めやすい「ちょい投げ釣り」をおすすめします。

 

コウイカは夜行性です。

夜になると餌を求め活発に動き回わります。

 

暗い時間帯、小魚や甲殻類といったコウイカの餌たちは堤防の常夜灯周りに集まる習性があります。

小魚や甲殻類を捕食しようとコウイカが近寄ってくるので、チャンスに出会える「堤防の常夜灯周り」は重点的に探りましょう!

 

コウイカが高活性の時って海面近くまで浮いてくることもあります。

海面付近にコウイカが泳いでいる時は、コウイカの反応を見て楽しむ「サイトフィッシング」で狙うことも可能です。

サイトフィッシングでコウイカを狙う際は「小型のエギ(基本的に3.0号~3.5号)」を屈指してお楽しみくださいね。

 

コウイカが目視できない時は、海底で小魚や甲殻類を捕食するタイミングを伺っている可能性が高いです。

サグリ釣りで海底付近に潜むコウイカを狙ってくださいね。

 

コウイカ釣りを続けていくと「釣れる場所や地域は?」「どの色で釣れているかな?」「釣れると聞くけど本当かな?」といった疑問が出てくることもあります。

そんな時におすすめしたいアプリ「エギCOM」をご紹介です。

 

エギCOMとはYAMASHITAが運営するエギング専門のSNSサイトになります。

日本最大級のイカ釣り情報を得ることが可能です。

あなたの身近な地域で「実際にコウイカが釣れているか?」といった釣果を調べられますよ!

ほかにも「釣れるタイミング」「使用するべきアイテム(実績のあるアイテム)」を知ることが可能なので、コウイカ釣りに行く前にチェックしてくださいね!

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