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エリアトラウト(管理釣り場)における「スプーンの重さ」とは?
管理釣り場では軽いスプーンから重いスプーンまで、さまざまな重さのスプーンを扱うことで魚にアプローチしていきます。
釣り人の腕前にもよりますが軽いモノで約0.8g程度〜重いモノで約3.0g程度のスプーンを使用することが主流です。
重いスプーンは広範囲を探れるので、釣り場のが広い時などに大活躍。
また、軽いスプーンは広範囲を探るには不向きですが、ヒラヒラとゆっくり動きます。
目の前に見えているプレッシャーのかかった魚を狙う際、軽いスプーンなら貴重な1匹を釣ることも可能です。
管理釣り場によって違いますが、使用できるスプーンのウェイト(重さ)に規定があるので、初心者さんはチェックしてから釣り場に向かいましょう。
これは一例ですが、レギュレーション(規定)として「使用できるスプーンが5g以内」と定められている管理釣り場が実際に存在します。
このような釣り場で5g以上のスプーンを使ってしまうと「ルール違反」になるので、注意してエリアトラウトを楽しんでくださいね。
軽いスプーンと重いスプーンを比較してご紹介!「スプーンの重さが与える影響」とは?
スプーンの重さが与える影響についてみていきましょう。
下記に「スプーンの重さが与える影響一覧」をまとめているので、まずは全体把握をしてみてください。
【スプーンの重さが与える影響一覧】
- 引き抵抗が変化する
- 巻き速度が変化する
- 降下速度が変化する
- シルエット(大きさ)&アクション
- 遠投性能(飛距離)が変わる
上記の「スプーンの重さが与える影響一覧」を読んでみて、気になるポイントはありましたか?
これらのポイントを把握することで、スプーンの扱いはもちろん、水中のスプーンの動きをイメージすることが得意になるはずです。
エリアトラウトで釣果を伸ばしたい釣り人さんは、ぜひチェックしてくださいね。
スプーンの重さが与える影響①:引き抵抗が変化する
引き抵抗とは、ルアーを水中で引いている時に感じる抵抗のことを言います。
釣竿で感じることもできますし、手元で直接感じることも可能です。
重いスプーンと軽いスプーンで引き抵抗はどう違う?
重いスプーンを使うと、水の抵抗が強くなるので、リールを巻くのに強い力が必要になります。
引き抵抗が増えて強くなるので、初心者さんでも引き抵抗を感じやすいです。
一方で、軽いスプーンを使うと、水の抵抗が弱いので、少ない力でリールを巻くことができます。
引き抵抗が少ないので、釣竿や手元の感覚をヒントに水中にあるスプーンの動きをイメージすることが難しいです。
初心者さんがいきなり軽いスプーンを扱うと「何をしているかわからない!」となることが多いです。
なぜ引き抵抗が重要?
引き抵抗は、水中にあるスプーンの存在感をイメージするのにとても重要です。
スプーンで釣果を伸ばすために、1番重要なポイントかもしれません。
あなたがイメージしているスプーンの動き方やスプーンが泳いでる水層と、実際のスプーンの動き方や泳いでいる水層が異なっていたら、魚を釣ることは難しいです。
初心者さんが引き抵抗を感じるのは難しい?
初心者さんがいきなり引き抵抗を感じるのって難しいと思います。
もちろん、スプーンを使い込んでいくと「引き抵抗を感じられる!」ようになるので、練習あるのみです!
スプーンの形状にもよりますが、大体2g〜2.5g前後のスプーンを使用すると、手元や竿先に引き抵抗を感じられるはずです。
初心者さんには、引き抵抗を感じる練習として2g〜2.5g前後のスプーンから使い始めることをおすすめします。
引き抵抗ってスプーンで釣果を伸ばすための必須スキルなので、ぜひ習得してみてくださいね。
スプーンの重さが与える影響②:巻き速度が変化する
巻き速度とは、リールハンドルを回す速度のことです。
リールハンドルを回すことで、水中でスプーンが小刻みに動いてくれます。
この巻き速度を微妙に調整することで、上級アングラーさんは釣果を伸ばしているんです。
適切な巻き速度でスプーンを動かさないとどうなる?
スプーンって適切な巻き速度で動かさないと、アクションが破綻してしまうことがあります。
このイレギュラーアクションが、魚の捕食スイッチを入れることもあるのですが..。
あなたが狙ったタイミングで、スプーンにイレギュラーアクションを加えることは難しいと思います。
イメージと実際のスプーンの動きに違いが生じるので、再現性のある釣りをしたい人には不向きだと言えますね。
再現性のある釣りをするには、スプーンを規則正しく動ごかす必要性があります。
そのためには、スプーンが規則正しく動く「巻き速度」を把握しておくことが必須です。
※再現性:同じ釣果が得られる可能性が高いという意味で使用しています。
スプーンの重さで巻き速度はどう変化する?
重いスプーンを使うと降下速度が早くなるので、ある程度早めにリールを巻くことでスプーンに適切なアクションを加えましょう。
一方で、軽いスプーンを使用すると降下速度が遅いので、遅めにリールを巻くことでスプーンに適切なアクションを加えることが可能です。
リールハンドルを巻く速度で、スプーンの動き方に変化が生じます。
本当にわずかな差で、釣果に大きな影響が出てくる重要なポイントです。
初心者さんは、釣りをする場面ごとに「早く巻くのか?遅く巻くのか?と使い分けることが重要なんだ!」ということを釣り知識として覚えておきましょう。
スプーンの重さが与える影響③:降下速度が変化する
降下速度とは、水中でルアーが落ちていく速さのことを言います。
ここではスプーンの重さが増えると、降下速度が速くなることを押さえましょう。
重いスプーンを使う時は「水中に沈みやすい」、軽いスプーンを使う時は「水中に沈みにくい」と考えてくれてOKです。
スプーンの重さごとに降下速度を把握しておくことも、スプーンを使って釣果を伸ばすために重要です。
この見出しでは「水面にいる魚」「ボトム(水底)付近にいる魚」を狙うシーンを例に挙げて、「スプーンの重さごとに降下速度を把握すること」の大切さを解説していきます。
水面にいる魚を釣りたい時は?
水面付近に存在している魚を狙っているのに、あなたが降下速度の早いスプーン(重いスプーン)を使っていたと仮定します。
降下速度が早いスプーン(重いスプーン)には、どんどん水中にスプーンが沈んでしまう特徴がありましたね。
ということもあり、水面付近で降下速度が早いスプーン(重いスプーン)を動かすには、リールを早く巻く必要性が出てくるんです。
魚がスプーンに興味を持っていたとしても、魚がスプーンに追いつけない速度で動いていたら釣果を伸ばすことはできません。
結論として、魚が浅い水層や、表層付近にいる場合「降下速度が遅いスプーン(軽いスプーン)」を使用することを押さえておきましょう!
ボトム(水底)付近にいる魚を釣りたい時は?
また、降下速度が遅いスプーン(軽いスプーン)を使ってボトム(水底)付近にいる魚を狙っていると仮定します。
降下速度が遅いスプーンは、リールを巻くとすぐに浮いてきてしまう特徴があるので、ボトム(水底)にいる魚を狙うには不向きです。
スプーを使って深い水層にいる魚を狙う、水流が強い釣り場で魚を狙う時は「降下速度が早いスプーン(重いスプーン」を使用することがポイントです。
スプーンの重さが与える影響④:シルエット(大きさ)&アクション
シルエットとは、ルアーが水中で作る影の濃淡のことを言います。
シルエットが大きいスプーンの方が、魚に強いアピールをすることが可能です。
スプーンの重さでシルエット(大きさ)&アクションはどう変化する?
重いスプーンは、ほとんどの場合シルエットが大きくなる傾向があります。
単純に水中で目立ちますし、強い動きで魚にアピールすることができるので、重いスプーンは「大型の魚」に有効と言われることが多いです。
逆に軽いスプーンは、シルエットが小さくなります。
大きいスプーンに比べると、アピール力は少ないと考えて問題ありません。
小刻みに素早くアクションするスプーンが多いことも特徴的で、比較的「小型の魚」を狙うのに有効なイメージです。
個人の体感として、重いスプーン(シルエットが大きいスプーン)でも「小型の魚」を釣ることはできると思います。
また、軽いスプーン(シルエットが小さいスプーン)にも「大型の魚」が、猛烈にアタックしてくることだって多いです。
固定概念に縛られて、「大型の魚を狙う=重いスプーン」「小型の魚を狙う=軽いスプーン」と決めつけていたら、釣れる魚を逃してしまうかもしれません。
「今日は〇gくらいのスプーンで魚が釣れる!」「大型の魚が軽いスプーンにアクションしてきたぞ!」といった感じで、釣り場や魚の活性状態に合わせてスプーンの重さを使い分けましょう!
スプーンの重さが与える影響⑤:遠投性能(飛距離)が変わる
遠投性能(飛距離)とは、ルアーを遠くまで投げる能力のことです。
重いスプーンを使うと遠投性能が高くなるので、初心者さんでも「飛距離」を出すことができると思います。
一方、軽いスプーンを使うと、どうしても遠投性能が低くいので「飛距離」を出すためのテクニックが必要です。
エリアトラウトで釣果を伸ばすなら、遠投性能(飛距離)はとても重要なポイント。
あなたが「近場にいる魚を釣り切ってしまった!」と感じた際には、重いスプーンを思いっきり遠投してみてください。
沖目などの普段届かなかった場所やポイントにスプーンを投げ込むことができると、まだ活性の高い魚が潜んでいることがあります。
元気いっぱいな魚なら初心者さんでも、簡単に1匹釣ることができるでしょう。