みなさんご当地ラーメンはお好きですか?
この記事をお読みいただいているということは、あなたも生粋のご当地ラーメン好きなのではないでしょうか?
つるりとした麺、味わい深いスープが美味しいですよね。
本記事では、「室蘭カレーラーメン」についてご紹介していきます。
北海道室蘭市で召し上がれる、全国的に知名度のあるご当地ラーメンです。
知名度はありますが、詳しく知るかたは少ないのではないでしょうか?
そんな室蘭カレーラーメンの「特徴」「歴史」「発祥」「魅力」について詳しくまとめました。
ぜひ楽しんでください。
今回の見所は「スパイシーでとろみのある濃厚カレースープ」です。
それでは、どうぞ!
Contents
室蘭カレーラーメンの特徴は?
室蘭カレーラーメンの特徴として「手打ち」や「機械製麺」と呼ばれる製法が挙げられます。
手打ちとは、製麺機を使わずに中華麺を作る製法。
機械製麺とは、手打ち工程を機械化して中華麺を作る製法。
手や機械を使って打たれた、ちぢれ麺が美味しいご当地ラーメンです。
果物、野菜、スパイスから作られる、お店ごとに味が違うカレースープも特徴のひとつ。
濃厚な味わいの中にカレーのコクがあり、手打ちや機械製麺で作られる麺と相性抜群!
また、スパイシーでとろみもあるので、麺とよく絡むのです。
お店によって、具や調理法が異なるので、さまざまなカレーラーメンを食べられます。
それでは、室蘭カレーラーメンの「スープ」「麺」「具(トッピング)」「隠れグルメ」など、特徴についてまとめていきます。
興味のある方は、お付き合いください。
それでは、どうぞ!
特徴1 スパイシーで美味しいカレースープ
函館の美味しい水で作るカレー味のスパイシースープが特徴です。
その味の秘密は「スパイス」「ラード」にあります。
スパイスとしては、お店ごとのオリジナリティーがあるそうです。
お店ごとの違いを楽しむことができますね。
ラードとしては、カレーの辛味をまろやかにしてくれます。
室蘭の水は質の高い軟水で美味しいです。
軟水は、ミネラルがほとんど含まれていないので、旨み成分が抽出されやすくなります。
そのためラーメンスープ作りに適しているのです。
室蘭カレーラーメンのスープは「スパイシー」と紹介されます。
実際に、濃厚でトロミがあり、しっかりとした旨味、深いコクを味わえるスープなのです。
コクや深みを作りだす要因として、果物、野菜、スパイスなど、さまざまな具材を煮込みます。
豊富な旨味を味わえる、美しくスパイシーなスープは必食です。
特徴2 手打ちや機械製麺で作られる、ちぢれ麺はコシや喉越しがよい
手打ちや機械製麺で作られるちぢれ麺が特徴です。
小麦の風味豊かな味わいで、スープと絶妙に絡みます。
調べたところ「良い喉越し」「カレースープとの一体感」「やわらかい食感」が味わえるそう。
また、低加水麺で提供するお店、多加水麺で提供するお店があるみたいです。
低加水麺は、麺に含まれる水分量が少ない(低加水)ので、長い時間で茹で上がります。
多加水麺は、麺に含まれる水分量が多い(多加水)ので、短い時間で茹で上がります。
室蘭カレーラーメンは、お店ごとに違う麺が楽しめることも嬉しいポイント!
麺それぞれに個性があって面白いですね。
【低加水麺とは?】
麺に含まれる水分割合(加水率)が30%以下のものを指します。
麺の水分量が少ないためスープを吸収しやすく、スープと絡みやすいことが特徴。
また、低加水麺は硬い食感で小麦粉の味をより強く感じられます。
【多加水麺とは?】
麺に含まれる水分割合(加水率)が35%以上のものを指します。
麺の水分量が多いためスープを吸収しにくく、スープと絡みにくいことが特徴。
多加水麺は水分が多いので、保存には不向きとのこと。
特徴3 さまざまな具材がラーメンを彩る
室蘭カレーラーメンのスタンダード具材として「刻みネギ」「メンマ」「チャーシュー」「玉子」「もやし」「わかめ」が多くみられます。
お店によっては、チャーシューを室蘭やきとり風に串に刺したもの、地元産のうずら卵の水煮など、室蘭名物も楽しめますよ!
多くのお店でこだわりチャーシューを食べられることも特徴のひとつ。
さまざまなチャーシューが味わえるなんて幸せです。
特徴4 手作り餃子は、隠れた室蘭グルメ
室蘭カレーラーメンの特徴として「餃子」も挙げられます。
室蘭市内のラーメン店の多くが、それぞれに餃子を手作りしていて、隠れた室蘭グルメなのです!
お店ごとになどこだわりがあります。
さまざまな手作り餃子が味わえるので、興味のある方はぜひ。
室蘭カレーラーメンとは?
室蘭カレーラーメンとは、、道央(北海道の四地域区分)の北海道室蘭市のご当地ラーメンになります。
調査したところ、室蘭市の人口9万人に対し、約50軒以上のラーメン店があるそう。
50軒のうち約6割のお店でカレーラーメンを提供しています。
北海道室蘭市は、現在も新規ラーメン店が増加を続けているラーメン激戦地域です。
室蘭カレーラーメンの起源とは?
室蘭カレーラーメンの起源の地は、室蘭ではありません。
実は、苫小牧市にある「味の大王総本店」が起源の地といわれています。
「味の大王総本店」の味に惚れ込み、弟子入りしたお客が、室蘭でお店を始めたことでカレーラーメンが伝わりました。
当時は味噌ラーメンが主流で、カレーラーメンの売り上げは良くなかったそう‥。
ですが、室蘭は工場が多かったこともあり、工場員に少しずつ支持されるようになります。
スパイシー、辛さ、ボリューム感のあるカレーラーメンが、工場員の胃袋をつかんだのですね!
周辺のお店でもカレーラーメンが提供されるようになり、幅広い世代に愛されるようになりました。
このような歴史があり、昔から室蘭ではラーメンへの親しみがあったのです。
室蘭の歴史を語る上で、カレーラーメンは欠かせませんね。
昭和初期、人口12万人(1944年の統計になります)程度だった町から、北海道を代表するご当地ラーメンが誕生したのです。
室蘭カレーラーメン美味しさの理由は?
室蘭カレーラーメンのおいしさの理由にひとつに「スパイス」が挙げられます。
このスパイスが存在することで、スープの旨みを引き出してくれるのです。
調べたところ、お店によって使用するスパイスは異なるので、違いを楽しみましょう。
室蘭カレーラーメン発祥や由来は?
室蘭カレーラーメンの歴史は古く、昭和40年頃まで遡ります。
実は、カレーラーメンの原型は苫小牧市にある「味の大王」で開発されたのです。
1971年に「味の大王」のカレーラーメンの味わいに惚れ込んだ、常連さんが弟子入りします。
その後、室蘭市にお店を開いたことが、室蘭カレーラーメンの始まり。
当時は味噌ラーメンが主流で、カレーラーメンの売り上げは良くありませんでした。
ですが、室蘭は工場が多かったこともあり、工場員に少しずつ支持されるようになります。
また、周辺のお店でもカレーラーメンが提供されるようになり、今ではソウルフードと呼ばれることも!
昭和初期には人口12万人に対して、ラーメンを提供するお店が存在していたことも、室蘭にラーメンを食べる文化が根付いていた証ですね。
平成11年頃、室蘭カレーラーメンが全国に広まります。
「モーニング娘。」元メンバー安倍なつみさんが、「カレーラーメンなら室蘭の"味の大王”さんが美味しい」と語ったことがきっかけです。
全国の安倍なつみファンやモーニング娘のファンが、室蘭まで来店するようになります。
平成16年には、室蘭市の人口が10万人を割ったこともあり、室蘭カレーラーメンを観光資源とする試みもありました。
同年4月25日、室蘭市公式による「室蘭カレーラーメンの会」が発足し、全国へ情報発信を始めていくのです。
以上のことをきっかけに、「室蘭カレーラーメン」という名前が全国に広まるのです。
室蘭カレーラーメンの材料・作り方は?
室蘭カレーラーメンは「手打ち」「機械製麺」と呼ばれる製法で作られることが多いです。
手打ち、機械製麺についてまとめました。
まずは、手打ちについて。
手打ちは、練った生地を麺棒などで薄く伸ばし、包丁で適当な太さに切る製法です。
グルテンの網目状のつながりを断ち切るので、しこしこ食感を楽しめる麺に仕上がります。
続いて、機械製麺について。
ラーメンの麺を作る場合、ロール式製麺機を使用して製麺することが多いです。
ロール式製麺機は「水回し」「バラがけ」「合わせ」「切り」の工程で製麺をおこないます。
ミキサー内で小麦粉とかん水を加え撹拌→そぼろ状の小麦粉を機械にセットし練る→ロールで薄く延ばす→カットするのです。
機械製麺は、太さ、長さ、加水率、形状(ちぢれ麺やストレート麺など)を自由に選択でき、規則性のある麺に仕上がります。
室蘭カレーラーメンの作り方として「麺の茹で時間」も特徴的。
多加水麺と低加水麺どちらも、室蘭カレーラーメンに使用されます。
多加水麺は通常よりも短い時間で麺が茹で上がり、低加水麺は通常よりも長い時間で麺が茹で上がります。
これは、麺に含まれる水分量が多いほど、熱が伝わりやすいことが理由うになります。
お店ごとに違う麺を楽しめることも、室蘭カレーラーメンの魅力ですね♪
最後に室蘭カレーラーメンの具材は「刻みネギ」「メンマ」「チャーシュー」「玉子」「もやし」「わかめ」が多くみられます。
「室蘭やきとり風チャーシュー」「地元産のうずら卵の水煮」など室蘭名物も楽しめるそう。
お店ごとのこだわりを連想するような見た目です。
室蘭カレーラーメンは、トロミがありスパイシーな味わい。
毎日食べても飽きないラーメンとして、今も幅広い世代の方に愛されています。
室蘭カレーラーメンの魅力とは?
室蘭カレーラーメンの魅力として、「濃厚なカレースープ」が楽しめることが挙げられます。
濃厚なカレースープは、スパイシーでトロミがあり、一度食べるとやみつきに。
数種類以上のスパイスを使用しているお店もあるそうです。
北海道産の小麦を使用したちぢれ麺と相性抜群で、一体感を生み出します。
室蘭カレーラーメンの美味しさの秘密は、スープに使われる「スパイス」にあります。
お店ごとにブレンドしたスパイスは、カレースープの旨みやコクを引き出すのです。
店舗ごとにオリジナリティのあるカレースープを楽しめるので、興味のある方はぜひ♪
自然の恵み豊かな北海道ですが、気候にも特徴があります。
冷帯(亜寒帯) に属し、気温と湿度とも低いので、四季の変化がはっきりしているのが特徴です。
夏は気温が低くいので朝夕は肌寒く、真冬は日中でも氷点下を下回ることもあります。
その日の気温、湿度、天候がラーメン作りを大きく左右するのです。
室蘭カレーラーメン店の中には、機械打ちの麺を提供しているお店もあります。
安定して美味しい麺を提供することができますね!
こうした機転の利いた工夫が室蘭カレーラーメンの美味しさやお店の味の個性に繋がるのです。
室蘭市へのアクセスは?
室蘭市へのアクセスについてご紹介します。
調査したところ、乗り換え回数は多そうです。
飛行機で函館空港or新千歳空港、新幹線で新函館北斗駅に移動してからは、電車に乗り換えて室蘭を目指します。
それでは、飛行機と新幹線それぞれのアクセス方法をまとめていきます。
【アクセス方法・飛行機】
東京→函館空港→室蘭
羽田空港から函館空港までは、ANA、JAL、エアドゥ(AIRDO)の3社で向かうことができます。
フライト時間は約1時間20分です。
函館空港からは、連絡バス・函館帝産バス・シャトルバスを利用して、函館駅前に向かいます。
続いて、函館駅からJR特急北斗に乗り東室蘭に向かいましょう。
東室蘭に到着後は、JR室蘭本線に乗り換えて室蘭駅へ向かいます。
東京→新千歳空港→室蘭
羽田空港から新千歳空港まで直行便を就航しているのは、ANA、JAL、スカイマーク、エアドゥ(AIRDO)の4社です。
フライト時間は約1時間30分になります。
新千歳空港から室蘭までJRで向かう場合は直行の電車はありません。
乗り換えが2回必要になります。
まずは新千歳駅から特急エアポートに乗って南千歳駅へ向かいましょう。
南千歳駅で特急北斗または特急すずらんに乗り換え(1回目)て東室蘭駅へ。
そこからJR室蘭本線に乗り換えて(2回目)室蘭駅へ向かいます。
【アクセス方法・新幹線】
東京→新函館北斗駅→室蘭
まずは、東京駅からJR東北新幹線に乗り、新函館北斗駅に向かいます。
ばらつきがありますが約4時間〜4時間30分の乗車時間。
長距離移動なので、水分補強などは忘れずにお願いします!
費用は23,430円です。
新函館北斗駅に到着後は、室蘭駅を目指します。
乗り換えが1回あるので、ご注意ください。
新函館北斗駅から、JR函館本線に乗車し、東室蘭駅に向かいます。
東室蘭駅で、JR室蘭本線に乗り換えて、室蘭駅に到着です。
こちらも乗車時間にばらつきがあり約2時間10分〜3時間程度かかります。
費用は6,360円です。
まとめ
今回は北海道のご当地グルメ、室蘭カレーラーメンの「特徴」「歴史」「発祥」「魅力」についてご紹介しました。
お店ごとにこだわりのある室蘭カレーラーメンは、奥深い味わいが楽しめる一品。麺作りへのこだわりには驚きました。
独自の製法から生み出される食感を、みなさんにも味わってもらいたいです♪
室蘭観光協会の公式サイト(URL)には、室蘭カレーラーメンが提供されているお店が掲載されています。
みなさんの気になるお店を見つけたら、ぜひ現地でこだわりの一杯を召し上がってみてください。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。