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胴突き仕掛けで必要な「タックル」とは?
胴突き仕掛けで必要になる「タックル」をご紹介です。
オモリが1番下にセットされたシンプルな仕掛けを「胴突き仕掛け」と呼びます。
下記に「胴突き仕掛けタックル一例」をまとめたので、全体把握してみてください。
【胴突き仕掛けタックル一例】
- 船竿(3m〜4m・7対3調子・オモリ負荷:80号〜100号)
- 中小型電動リール
- 道糸(PEライン:2号〜5号)
- 仕掛け(イカリーダー・浮きスッテ5本〜7本)
- 浮きスッテ(赤頭かつ白ボディーがおすすめ)
- エサ巻きスッテ
- オモリ(80g〜100g)
胴突き仕掛けが大活躍するシチュエーションといえば「夜焚き(よだき)」でしょう。
みなさんは「夜焚き(よだき)」をご存知でしょうか?
夜焚きとは夏の夜に行う伝統的な釣り方のことを言います。
集魚灯など強力なライトで魚やイカ類を誘い出し、釣り上げていくのです。
そんな夜焚きはイカを狙う際によく用いられます。
今回の主役「ヤリイカ」をはじめ「ケンサキイカ」「スルメイカ」など、人気の高いターゲットを狙うことが可能です。
3種類ともに釣って楽しい、食べて美味しいことで有名かと!
一般的な夜焚きシーズンは「5月から晩秋」までとなります。
シーズン初期は大型(パラソル級)個体が狙え、胴体の長さが40cmを超えるヤリイカが釣れるケースも!
ヒットした大物を釣り上げた時の「ドキドキ!」と胸が高まる感じは、何度経験してもたまりません♪
夜焚きハイシーズンである「夏(6月〜8月)」は小型のイカを狙え、数釣りを楽しめます。
小さくて可愛らしい「夏イカ」は、身が柔らかく美味しいです。
イカ本来の甘みを味わうなら「お刺身」「活け造り」で召し上がるのがおすすめ!
それでは、夜焚きで大活躍する胴突き仕掛けで「必要になるタックル」をみていきましょう。
タックル①:釣竿(サオ)
タックル①として「釣竿(サオ)」が必要になります。
夜焚きで胴突き仕掛けを使用するなら、汎用性が高い「船竿」があると便利です。
具体的には「長さ=3m~4m」「調子=7:3(先調子)」「オモリ負荷=80号~100号(300g〜375g)」がおすすめ。
初めて初めて夜焚きイカ釣りをするなら、事前に船宿に相談するのも手になります。
釣竿を借りれたり、環境に合わせた適切なアドバイスを貰えますよ!
タックル②:リール
タックル②として「リール」が必要になります。
夜焚きで胴突き仕掛けを使用するなら、汎用性が高い「電動リール(中小型)」があると便利。
胴付き仕掛けは「上下に動かし、イカ類にアピール」するので、結構疲れるんです。
電動リールがあると、この仕掛けの上げ下げが楽に行えて「長時間釣行でも疲れにくい」というメリットがあります。
タックル③:道糸(ミチイト)
タックル③として「道糸(ミチイト)」が必要になります。
PEライン(2号~5号)を道糸として使用するのがおすすめ。
大型のイカ類を狙うなら、4号以上のPEラインを選ぶのが良いです。
感度と強度を兼ね備えているので、安心して大物とのファイトを楽しめるでしょう。
タックル④:仕掛け
タックル④として「仕掛け」が必要になります。
イカ釣りで使用する「胴突き仕掛け=多段仕掛け」です。
多段仕掛けとは、複数の釣り針が配置された仕掛けのこと。
具体的に幹糸から分岐したエダスに「浮きスッテ」を4本・5本・6本と繋げます。
釣数が多いので「1度に複数のイカを狙える」「幅広い水層を探れる」のがメリット!
ヤリイカの活性が高い時には、簡単に「数釣り」を楽しめるでしょう。
調査したら、驚くことに「3桁釣果」を上げたアングラーさんもいらっしゃいました。
多段仕掛けである「胴突き仕掛け」にはデメリットも存在します。
ズバリ、扱いに慣れていない初心者さんが「扱いが難しい」と感じやすい点です。
これは多段仕掛けは糸絡みが多いことが理由。
扱いになれるまで、練習あるのみです!
もし糸が絡んでしまっても、無理に引っ張るのは厳禁。
絡みが悪化したり、仕掛けを痛めてしまうかも。
焦らず丁寧に、糸絡みをほどくことを意識してくださいね。
胴付き仕掛けは、船竿や中小型電動リールと組み合わせて使われます。
調査したらタックルを使用せず、釣り糸を直接手で操作する「手釣り」でも扱うそうです。
あまり聞き慣れない手釣りですが、魚を痛めないよう1本釣りで使われる漁法とのこと。
胴突き仕掛けってさまざまなアイテムを組み合わせて作られています。
幹糸やエダス・浮きスッテなどです。
ここからは、胴突き仕掛けを構成するアイテムを深堀りしていきますよ!
胴突き仕掛けでヤリイカを狙うなら「幹糸・エダス=10号前後」がおすすめ。
狙うヤリイカのサイズにもよりますが、イカ類の引きに耐えられる強度はあります。
準備するエダスの長さは、胸の前まで片腕を伸ばしたくらい(矢引きと呼ばれる)に調整してください。
一般的に「矢引き=約90cm」と押さえておくと◎
続いて、胴突き仕掛けでヤリイカを狙う時に使用する「浮きスッテ=4号」が標準になります。
釣具店やネット通販にて、浮きスッテを探すと「カラーラインナップが多い!」「どれを選ぶべき?」と迷うことがあるかもしれません。
基本的には「頭=赤色」「ボディ=白色」を選んでおくと間違いありません。
ヤリイカやケンサキイカ、スルメイカ釣りにおいて高い実績を誇ります。
視認性も良いので、入門として最適かと!
「ピンク色(頭)×白色(ボディ)」「赤色(頭)×緑色(ボディ)」の浮きスッテを織り交ぜると「釣果」を伸ばせるでしょう。
釣行日の状態やヤリイカが乗りやすい「浮きスッテ」のカラーを見つけたら勝ちです。
1日を通して、確実に釣果が伸びることでしょう!
市販で浮きスッテは「セット仕掛け」や「イカリーダー」が販売されています。
「セット仕掛け=必要なアイテムが揃っている商品」「イカリーダー=幹糸のみ手に入る商品」と考えてくれて大丈夫です。
イカ釣り初心者さんは、取り付けが簡単な「セット仕掛け」を選ぶと◎
スムーズにイカ釣りを始めれますよ♪
夜焚きシーズン初期に「エサ巻きスッテ」を使用する釣り人も多いです。
実際に5本針仕掛けの1番下に「エサ巻きスッテ」を繋げて使用する人が多くいらっしゃいますよ。
エサ巻きスッテは背中に色々な種類のエサ(冷凍キビナゴ・鶏ササミ・アナゴの切り身など)を針金で巻きつけて使用する「擬似餌」のひとつ。
ヤリイカの食い気を誘い、大物狙いに有効なことが魅力になります。
胴付き仕掛けやイカメタルを使う「基本パターン」とは?
海底周辺で「シャクリ&フォール」「ステイ」を押さえよう!
それでは「胴突き仕掛け」「イカメタル」を扱う上で押さえるべき「誘いパターン」をご紹介です。
基本的には海底付近で「シャクリ&フォール」その後「ステイ」を繰り返すのがおすすめ。
ヤリイカ釣り初心者さんの中には「シャクリ」「フォール」「ステイ」というアクションを知らない人もいるでしょう。
下記の「用語解説」にシャクリ、フォール、ステイ、3つのアクションをまとめています。
これからヤリイカ釣りを始める人は、ぜひ参考にしてくださいね♪
【用語解説】
シャクリ:ルアーや仕掛けを上下に動かして魚を誘うアクション。
フォール:ルアーや仕掛けを沈めて魚を誘うアクション。
ステイ:ルアーや仕掛けを動かさず、その場に静止させるアクション。
イカメタル編|誘いパターンとは?
イカメタルを使う時に基本となる「誘いパターン」を解説していきます。
誘いパターン①:ロングステイ
誘いパターン①として「ロングステイ」をご紹介です。
難しく考えず「イカメタルを使う時は、長い時間ステイさせる!」と考えてくれてOK。
ロングステイをするなら手持ちより「置き竿」がおすすめ。
具体的に「釣竿をロッドホルダーに差し固定→水層(タナ)を取る→ロングステイ状態」にして大丈夫です。
「置き竿」はとてもシンプルな誘い方なので「手抜きでは?」と思う人もいるかもしれません。
エダ付き仕掛け(オバマリグ)をイカメタルゲームに取り入れたパイオニアも「置き竿」という釣法を多用するケースもあるそう。
特にヤリイカの回遊待ちなど、時間帯にもよりますが「置き竿=効果的な誘いパターン」と言えますね。
置く竿でロングステイを行うなら「アワセに備える」ことをお忘れなく。
ヤリイカの反応を見逃さないために「目線=穂先」にしておくと◎
穂先に注目しておくと「ピクピク」「プルプル」など、小さい違和感に気が付けるでしょう。
置き竿でなかなか釣れないこともあるでしょう。
そんな時は「手持ち」に釣法を変えるのがおすすめ。
こまめに誘いを入れて、ヤリイカにアピールしてください♪
誘いパターン②:ショートジャークやシャクリ、その後ステイ
誘いパターン②として「ショートジャークやシャクリ、その後ステイ」をご紹介です。
まずはイカメタルにショートジャークを入れます。
ジャークとは釣竿を左右に大きく振り、リアクションバイトを誘発するアクション。
釣竿を動かす幅は「下構え→水平構え→元の位置に戻す」を2回〜3回連続して、繰り返す。
ヤリイカの反応を考慮して、シャクリを加えるのも◎
少しずつイカメタルを巻き上げつつ、ジャークやシャクリを加え終えたら「ピッタ」とステイさせてください。
このステイ時にヤリイカがアタるケースが多いので、繊細なアタリを見極めましょう!
上記のアクションはヤリイカ釣りで有効ですし、マイカ狙いでも大活躍します。
ここで押さえたいポイントとして「マイカと違い、ヤリイカが釣れる水層(タナ)は広くない」ということ。
つまり、イカメタルを回収し終えるまで「ショートジャークやシャクリ、その後ステイ」を繰り返してはなりません。
数セット行ったら、再びイカメタルを海底に沈めてください。
丁寧に海底付近を狙い続けることが、ヤリイカ釣りのコツですよ〜!
基本的にヤリイカが反応する水層(タナ)は「海底付近から数m(5m~10m)以内」です。
ヤリイカのアタリを感じたら、間髪入れず釣竿を立て「即アワセ」を入れましょう!
誘いパターン③:ロングジャーク&フォール
誘いパターン③として「ロングジャーク&フォール・ステイ」をご紹介です。
まず釣竿1本分をシャクリ上げ、ヤリイカを猛烈に誘いましょう。
その後、イカメタルにステイやフォールを入れて「食わせの間」を与えます。
ステイ中やフォール中にヤリイカのアタリが出るので、気を抜かずに!
ラインテンションを入れない「フリーフォール」、ラインテンションを加える「テンションフォール」を使い分けるのがコツ。
これは深場のポイントで効果的なテクニックです。
仕掛けのアピール力が変化するので、ヤリイカの反応が違ってきますよ!
胴突き仕掛け編|誘いパターンとは?
続いて、胴突き仕掛けを使う時に基本となる「誘いパターン」を解説していきます。
誘いパターン①:大きく誘い上げてフォール
誘いパターン①として「大きく誘い上げてフォール」をご紹介です。
胴突き仕掛けは、イカメタルと比べて「幅広い水層(タナ)」を探ることが可能になります。
これは「仕掛け全長が長い」「プラヅノが5本〜7本と針数が多い」の2点が理由。
胴突き仕掛けでメインの誘いとなるのが「大きく誘い上げてフォール」になります。
基本的には「釣竿1本分を大きく振り上げる→ステイ」を繰り返すと◎です。
ステイ中は「ラインテンションを掛けてフォール(テンションフォール)」「ラインテンションを掛けずにフォール(フリーフォール)」で一気に海底まで落としてください!
ヤリイカが低活性な時はステイ時間を「1分〜2分」取るケースもあるので、じっくりとチャンスを待てる余裕を持ちましょう。
反対に、ヤリイカが高活性だと「誘った瞬間、アタル!」「フォール後、即時アタル!」ことが多いです。
胴付き仕掛けの動きに対して「ヤリイカが敏感だな〜」と感じるようなタイミングは、フォール中や着底直後は「穂先に全集中」になります!
ヤリイカのアタリを確実にものに出来たら、釣果が伸ばせるのはイメージしやすいですね。
如何ですか?
ヤリイカ釣りの「誘いパターン」は押さえられましたか?
いろいろな誘いをお伝えしたので、これらを上手に織り交ぜて「釣果」を伸ばしましょう!