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初心者入門|ヘラブナ釣りの魅力6選をご紹介!管理池や野(自然の釣り場)で釣りを楽しもう!

ヘラブナ釣りの魅力①:個性豊かな「表情」や渋くて美しい「魚体」を楽しめる

ヘラブナは生息している釣り場によって「表情」が大きく変わります。

結構個性豊かな魚なんです。

よ〜く釣り上げたヘラブナを見てみてください。

背中の盛り上がり方、尾びれの太さや長さ、体色、顔つきが違うことがほとんどです。

 

釣り場によってヘラブナの「表情」が大きく変わる理由として「養魚場(魚を養殖する場所)の飼育方法」や「品種内の微妙な変異」が考えられます。

野池(農業用水の確保のために作られた池)に生息しているヘラブナの場合、その環境に適応するための成長をしていて個性が豊かです。

環境ごとにそれぞれ個性豊かなヘラブナが育つので、釣りをしていて飽きることがありません。

 

「今日釣れたヘラブナは〇〇が綺麗だった!」「昼頃に釣れたヘラブナの表情が忘れられない!」といった感じで、釣行日ごとに表情の違うヘラブナに出会えることがヘラブナ釣りの魅力だと思います。

 

引きが強い個体の見極め方は?

「頭が小さい」「背中が大きい(盛り上がっている)」ヘラブナ個体がヒットすると「強力な引き」を味わえる可能性が高いです。

重量もあるので足元まで連れてくるのが大変かもしれません。

引きの強いヘラブナがタモ網に無事入った瞬間の喜びが、多くの釣り人を魅了しているのでしょう。

スリリングなヘラブナとのやりとりは忘れられない思い出になること間違いなし。

 

ヘラブナに苦手意識がある人も多い?

これは余談ですが「ヘラブナって出目金みたいで気落ち悪いかも..」と苦手意識がある人もいらっしゃいます。

たしかにコイ科魚類独特の見た目をしているので気持ちはわかります。

不思議なのですが、ヘラブナ釣りを続けていくと「愛らしさ」を感じ始めるものです。

 

見た目が苦手なことが理由でヘラブナ釣りを始められない人は、ぜひ騙されたと思ってヘラブナ釣りを楽しめる釣り場に足を運んでみてください。

不思議と渋くて美しい魚体に魅了されていくと思います!

 

ヘラブナ釣りの魅力②:強力で味わい深い「引き味」が楽しめる

ヘラブナはヒットした瞬間「ぐんぐん」と水中を移動して逃げる習性があります。

このダイナミックなヘラブナとの「ファイト」や「駆け引き」が楽しくて仕方ありません。

多くの釣り人がヘラブナ釣りの醍醐味である「強力で味わい深い引き味」に魅力を感じているはずです。

 

あなたも「早く掛からないかな〜」とウキの動きをみてヘラブナがエサを食う瞬間を見極める「静」の時間帯が、ヘラブナが掛かった瞬間「動」に早変わりする経験をしてみてくださいね。

ヘラブナ釣りの魅力に惹き込まれるはずです。

 

ヘラブナが相手でも安心できる「釣り糸」は?

これからヘラブナ釣りを始める初心者さんの中には「ラインブレイクが心配!」「道糸やハリスの太さはどれくらいが良い?」と悩む人もいるかもしれません。

大体の釣り場では「道糸:0.8号〜1号」「ハリス:0.4号〜0.6号」を準備しておくと、安心してヘラブナとのやり取りを行えます。

 

あまりに強烈な引きをする個体の場合、釣竿をしっかりと立てて釣り糸に余裕を持たせないとハリスが切れたり・持って行かれる可能性があるのでご注意!

それくらいヘラブナの突進力は強いのです。

基本的に30cmを超える大型個体がヒットした際には、ヘラブナに暴走されないよう熟練された竿捌きが必要になると考えてくれてOK。

 

初心者さんでもヘラブナ釣りを続けていくことで、必ず熟練の竿捌きを身につけることができます。

ぜひ、あなたもヘラブナ釣りでしか味わえない「強力で味わい深い引き味」を延べ竿を屈指して楽しんでくださいね!

 

ヘラブナの引きはチヌ(クロダイ)に近い?

ヘラブナの引きはボラや鯉のようにずーっと引くようなパワー(力)一辺倒な引き味とは異なります。

程よくパワーもあり、手元に「ゴンゴン」といった感じで叩くような手応えが伝わることが多いです。

またヘラブナが遠くに逃げることで釣竿が弧を描くように曲がるのが快感で、心地よさすら感じるでしょう。

 

個人的には「チヌ(クロダイ)」の釣り味に近いような印象を受けます。

体型が似ていることもヘラブナとチヌ(クロダイ)の「引き味」が似ている理由かもしれません。

 

ヘラブナの引きをたくさん経験しよう!

ヘラブナの引きをたくさん経験すると不意の大物がヒットした際「慌てず落ち着いていられる」「丁寧に魚とやりとりができる」といった心の余裕を育むことができます。

他の釣りをする時にも「心の余裕」は大切なメンタリティーで、釣り人生において必ずあなたを幸せにしてくれる力です。

 

初心者さんでも「管理釣り場(魚を放流していて管理された釣り場)」でなら、ヘラブナをたくさん釣ることが可能だと思います。

釣りの引き出しを増やすため、1度管釣り釣り場に足を運ぶ経験もありかもしれませんね!

 

余談ですが、細いハリス(0.4号がおすすめ)と延竿で30cm以上の「尺越え個体」とのやり取りを制すると、かなり強いメンタルを獲得できると思います。笑

 

ヘラブナ釣りの魅力③:テクニカルかつ不確か(ファジー)!難解でいて「多彩なプロセス」が楽しめる

ヘラブナ釣りで使用される道具は非常にシンプルです。

使用される道具は基本的に釣竿、釣り糸(道糸+ハリス)、釣り針、ウキ、おもり、エサが挙げられます。

シンプルな道具でヘラブナを狙うわけですが、実はとてもテクニカルで奥が深いんです。

 

ウキ・ハリス・エサの調整がテクニカル

ヘラブナ釣りでは「ウキ」や「ハリスの長さ」を釣り場や魚の状況に合わせて色々と調整することが多くなります。

ハリスの長さを5cm変えるだけで、ウキにでるヘラブナのアタリが明確に変わるような繊細さがあるんです。

ヘラブナのアタリを明確に出していくことで、釣果を伸ばすこと可能になります。

 

ヘラブナ釣りの醍醐味でもある「エサ」の調整についてみていきましょう。

エサの仕上げ方を「ヘラブナ」や「釣り場の状態」によってを変えていくのがセオリーです。

 

練りエサ(バラケエサやクワセエサ)に工夫を加える時は、粘りや開き(水中でのばらけやすさ)具合、重さを調整することで、ヘラブナが釣れるパターンに近づけていくことを意識してください。

ヘラブナ釣りには「これが正解!」がないので不確か(ファジー)が存在しています。

この不確か(ファジー)って魅力でもありますが、初心者さんにはとても難しいと思います。

 

初心者さんがエサを調整する際に意識してもらいたいことは、単品の「ダンゴエサ」に加える水の量や練り込み具合です。

また釣り針にエサをどのように付けるかでも、色々とヘラブナの反応が変わります。

色々と考え試すことで、あなただけのプロセスを生み出しましょう!

 

現代ヘラブナ釣りのプロセスとは?

現代のヘラブナ釣りは「共エサの釣り」「セット釣り」の2つに大別することができます。

共エサの釣りとは、上針と下針の両方に同じエサを付ける釣り方のことです。

多くの釣り人さんが「両ダンゴ」を屈指してヘラブナを狙った経験があるかと思います。

 

セット釣りとは、魚を寄せるための「バラケエサ」魚を食いつかせる「クワセエサ」を組み合わせてヘラブナを狙う釣り方です。

釣り人の技術や腕前が試されることが多いですね。

 

「共エサの釣り」「セット釣り」それぞれに多彩なプロセスがあります。

それこそ釣り人の数だけプロセスが存在していて、とても奥が深いんですよ。

外から見ていると違いはわかりにくいですが、ヘラブナ釣りをやり込んでいくと「奥深さ」「プロセスの違い」に驚くはずです。

 

初心者さんが多彩なプロセスを身につけるには?

これからヘラブナ釣りを始める初心者さんは、まず基本をしっかりと習得することから始めてみてください。

ある程度、基本を習得できたなと感じたら、周りにいる上級者さんに「1日を通した釣りの展開」や「他の釣り人さんの理論」を聞いてみましょう。

色々と考え方に違いがあって面白いですし、あなたが次のステップにいくための「ヒント」が隠れているかもしれませんよ!

 

基本が完成する前に難しいノウハウを聞いてしまうと「わけわからん!」状態になりますし、比較的簡単に釣れる魚を見逃してしまう原因になるので注意してくださいね。

もちろん素晴らしい指導者さんに出会えたら、スムーズに成長することができます。

ぜひ釣り場にある「出会い」を大切にして、ヘラブナ釣りを楽しんでください。

 

ヘラブナ釣りの魅力④:伝統の竹竿派?最新技術のカーボン竿派?「高度な釣具」を楽しめる

ヘラブナ釣りで使用される道具は「ウキ」「釣竿」「仕掛け」「エサ」などです。

こだわりを持つ上級者の中には、工芸品コレクションとして「数十万円」を超える竿を所有している場合もあります。

上記のように、最高級の竹竿や高機能なカーボン竿を集める趣味もカッコ良く、ヘラブナ釣りの魅力です。

 

釣具店で購入できる「ウキ」「釣竿」も非常にシンプルでありながら、目的に最適なデザインをしています。

たとえばウキではトップの目盛りに使用される素材、ボディーの形状や膨らみ具合、沈み具合などさまざまな工夫が施されているんです。

さまざまな要素を最適化することで、釣り人さんがウキに求める「正確にアタリを感じ取る」性能が向上していきます。

 

ヘラブナ釣りで使用する「ウキ」は釣り方、場所、好みによって異なりますが、5個~6個くらい用意しておくと便利です。

効果的にさまざまな水層(タナ)や釣り場の状況に対応することが可能になります。

釣りをする環境ごとに合わせて「高度な釣具」を使い込め楽しさもヘラブナ釣りの魅力と言えますね。

 

ヘラ竿にも最適なデザインが施されているので、詳しくみていきましょう!

ヘラ竿の素材として、伝統的な「竹(竹竿)」、現代的な「カーボン(カーボン竿)」の2種類が主流です。

 

竹竿でしか感じられない味があり、独特のしなりを生かしてヘラブナの衝撃を吸収することができます。

ヘラブナの誇る「強烈な引き」を思う存分楽しむことが可能です。

 

またカーボン竿は軽量で扱いやすく、感度が良いことが特徴。

1度ヘラブナが掛かると、あなたのスキル不足をカーボン竿が補い助けてくれます。

これからヘラブナ釣りを始める人には、初心者さんでも扱いやすい「カーボン竿」の購入がおすすめ。

 

竹竿とカーボン竿、共に一般的な釣竿に比べて柔軟性が高いです。

柔軟性が高く、手元に近いところで弧を描いて曲がるので、1度経験したら忘れられないヘラブナの引き味を手元に届け演出してくれます。

 

一瞬「ヘラ竿折れないかな?」「細い釣り糸だし切れてしまいそう..」と不安になりますが、釣竿自体に柔軟性があるので、ヘラブナの強力なダッシュをいなして食い止めることが可能です。

 

あなたは伝統的な「竹竿」現代的の主流「カーボン竿」どちらで、ヘラブナ釣りを楽しみたいですか?

釣りをする環境や目的に合わせて「釣具」を吟味してから、購入を検討してくださいね。

 

ヘラブナ釣りの魅力⑤:並んで「のんびり空間」を楽しめる

同行者さんがいたり、お隣の釣り人と仲良くなると、一緒に並んでヘラブナ釣りを楽しむことができます。

複数人で楽しむヘラブナ釣りって、1人で楽しむ時とは違う良さを味わえるんです。

 

ヘラブナ釣りは1日同じ場所を陣取る釣り方です。

お話できる人が周りにいるだけで、釣り場がまるで「茶室」のような会話空間に早変わり。

青空の下「非日常体験」ができるヘラブナ釣りに魅了され、多くの釣り人が釣り場に足を運ぶのでしょう。

 

もちろん1人でヘラブナ釣りに没頭してもOKです。

ですが、仕事仲間やご友人と一緒に釣り場に向かえば、普段話せない会話ができるかもしれません。

釣り場でのんびりお弁当を食べたり、日光浴をすることで日々感じているストレスや不安から解放されますよ!

日常に抱いているモヤモヤ感情や落ち込み気分をリフレッシュできること間違いなしです。

 

※夏場の猛暑の中、日光浴をする時は「熱中症」に注意してくださいね。

 

「休日は何をしよう?」「気分転換したいな!」と楽しみを求めている方は、ぜひヘラブナ釣りで味わえる「非日常空間」を体験してみましょう。

気分爽快で1日が終わること間違いなしです。

 

ヘラブナ釣りの魅力⑥:釣行後を気にして悩まない!「キャッチアンドリリース」で楽しめる

ヘラブナは一応食べることは可能です。

泥臭さや小骨が多いので、ほとんどの釣り人は食用として持ち帰らず「逃す」と思います。

ヘラブナ釣りは「キャッチアンドリリース」で楽しむことが主流だと考えてくれてOKです。

 

もしかしたら「食べない魚を釣りに行く理由がない!」と考えている人もいるかと思います。

たしかに食べる目的で魚を釣ることも「釣りの醍醐味」です。

ですが、冷蔵庫の中に釣った魚を放置してしまった経験がある人もいるでしょう。

残さず食べるなら良いのですが、捨てることになってしまったら「命が勿体無い」です。

 

自然環境に配慮した「キャッチアンドリリース」は、持ち帰った魚を消費することに頭を抱える心配がありません。

自然環境に配慮することが大切です。

あななたと遊んでくれたヘラブナが元気に池に帰れるよう心がけしてください。

命を大切にして「釣りをしている最中」「釣行後」を楽しみましょう!

 

「過度な魚のキープは慎むべき!」といった文化が少しずつ浸透してきていますが..。

月に2回〜3回海釣りに行くなら、釣った魚を余らせてしまうことがあるかもしれません。

魚を多く持ち帰ってしまった場合、初めは美味しくいただけても、そのうち飽きてしまい食べきれないこともありますよね。

また1日釣りを楽しみ帰宅した後に、自ら調理することも体力的にきつい時が多いと思います。

 

上記のような心配事がない「キャッチアンドリリース」は、釣行後の悩みがないので楽!

存分にヘラブナとのやりとり、今に集中することが可能です。

冷蔵庫に魚を放置してしまう心配があるなら、ぜひ釣り入門としてヘラブナ釣りをおすすめします。

 

管理池と野釣りの違いとは?

ヘラブナ釣りは「管理池でおこなうヘラブナ釣り」「野(自然の釣り場)でおこなうヘラブナ釣り」といった感じで「釣り場」ごとに大きく分類することができます。

「管理池or野(自然の釣り場)どちらでヘラブナ釣りを楽しみたいか?」でスタートラインが違ってくるんです。

 

管理池とはヘラブナの生息環境、釣り人の安全性、釣り場全体の秩序が人によって管理されています。

足場やトイレなどの設備が整備されていることが多いので、初心者さん入門としておすすめです。

また定期的にフレッシュなヘラブナが放流されているので、釣果を期待することもできますよ!

 

一方、野とは池、川、湖、ダムといった自然の釣り場のことを指し、これらの場所を舞台にヘラブナ釣りを楽しみます。

「管理池でおこなうヘラブナ釣り」「野(自然の釣り場)でおこなうヘラブナ釣り」における釣り方の基本ベースは同じ部分もあるのですが..。

使用するタックル(ヘラブナ竿、ウキ、仕掛け、エサ)やヘラブナが釣れるまでの考え方が違います。

 

1番わかりやすい違いとして「管理池=常にヘラブナが周りにいる状態」なので「どのように釣果を伸ばすか?」といった考え方をすることが多いです。

一方、「野=ヘラブナが潜んでいるかわからない状態」なので「どのように魚を見つけるか?」と魚を探すことに重点を置くことになります。

 

管理池でおこなうヘラブナ釣りとは?

管理池でおこなうヘラブナ釣りでは「底釣り」と「宙釣り」の2種類に大きく釣り方を分類することができます。

「底釣り」と「宙釣り」では狙う水層(タナ)が違うので、ヘラブナに違うアプローチをすることが可能です。

 

底釣りでは水底(ボトム)にエサを置くことで、水底(ボトム)から数センチ〜数メートル程度の範囲にいるヘラブナを狙います。

一方で、宙釣りでは宙にエサがぶら下がった状態にするので、水面直下から水底(ボトム)付近までの幅広い水層(レンジ)にいるヘラブナを狙うことが可能。

 

野(自然の釣り場)でおこなうヘラブナ釣りとは?

自然の釣り場である野(池、川、湖、ダム)には「魚影の濃い釣り場」「大型を狙える釣り場」といった2つの釣り場に分類することができます。

魚影の濃い釣り場では、数多くのヘラブナを狙う「数釣り」を楽しめます。

あなたが「たくさんヘラブナを釣りたい!」と考えているなら、魚影の濃い釣り場に足を運んでみましょう!

 

大型を狙える釣り場では、40cm以上の大型個体をターゲットにヘラブナ釣りを楽しむことができます。

大型狙いのヘラブナ釣りって、1匹1匹の感動が半端じゃありません。

あなたが「忘れられない大型のヘラブナを釣りたい!」「尺(30cm以上)越えを狙いたい!」と考えているなら、大型を狙える釣り場に足を運びましょう!

 

 

「管理池でおこなうヘラブナ釣り」「野(自然の釣り場)でおこなうヘラブナ釣り」とちらの釣り方にも「奥深さ」「楽しさ」があります。

ヘラブナ釣りって四季折々で「生態(ヘラブナが生息している水層)」「釣り方」が変わるので、釣り人側の腕の見せ所です。

もしかしたら「ヘラブナが全く釣れない日」だってあるかもしれません。

ですが「ヘラブナが釣れなかった!」という経験を糧にして、技術を磨き・引き出しを増やしていけることもヘラブナ釣りの魅力です。

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