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釣竿・ロッドガイドの種類は?選び方や特徴も解説!今更聞けないガイドリングSiC・トルザイト・アルコナイト・ハードガイドとは?

ガイド(フレーム・リング)|素材の違いについて

ガイドは「フレーム」と「リング」という2つのパーツで構成されています。

このフレームとリングは、それぞれ複数の素材で作られていることがポイント!

 

フレームには「チタン」「ステンレス」という2種類の素材があります。

リングには「トルザイト」「SiC」「Oリング」の3種類の素材があるんです。

 

後ほどまとめますが、それぞれ特徴が異なります。

複数の素材の特性を理解し組み合わせることで「あなたに最適なガイド」を選択してくださいね♪

 

具体的なフレーム素材とリング素材の組み合わせとして「チタン×トルザイド」「チタン×SiC」「ステンレス×SiC」「ステンレス×Oリング」が挙げられます。

あなた自身が「このスペックが欲しい!」と感じる組み合わせを見つけていきましょう!

 

フレーム素材として「チタン」「ステンレス」を解説

ガイドを構成するパーツ「フレーム」には2つの素材がありました。

それぞれ特徴が違う「チタン」と「ステンレス」の2つでしたね。

 

どちらの素材を選ぶかで、ロッドの性能やポテンシャルが全然違ってきます。

 

フレーム|チタン素材の特徴

チタン素材のフレームについて解説です。

結論から言いますと「硬度がある」「感度がある」「錆びにくい(腐食性)」「軽量感(疲れない)」という特徴があります。

 

ステンレス素材よりもメリットが多いので「高価格」であることも押さえておくと◎

お財布事情は大切です。

 

実際にチタン素材フレームは高級竿で多く採用されています。

釣り方に「感度」が必要なアジングロッド、エギングロッド、磯竿でよく使われますよ!

 

フレーム|ステンレス素材の特徴

ステンレス素材のフレームの特徴について解説です。

結論から言いますと「非常に硬い」「耐久性が高い」「錆びに強い」といった特徴があります。

 

スレンレスは低安価な素材です。

入門向けロッドなど、コストパが高い商品に採用されています。

 

比較的安いフレームだからと言って、機能性が低いわけではありません。

熱伝導率が高いので、釣り糸(ライン)にかかるダメージを軽減してくれます。

 

また、耐久性が高いことも魅力。

ショアジギングやロックフィッシュゲームで大活躍です!

 

フレーム素材を選ぶことが如何に重要か理解してもらえたと思います。

あなたが作りたい理想のロッド。

あなたが楽しみたい釣り方にマッチしたフレーム素材を選んでくださいね♪

 

リングの素材として「トルザイト」「SiC」「Oリング」を解説

ガイドを構成するパーツ「リング」には3種類の素材がありました。

それぞれ特徴が違う「トルザイト」「SiC」「Oリング」の3つです。

 

リングは釣り糸が直接通る部分になります。

釣り糸を痛めず・スムーズに放出したり、回収するのにとても重要なんです!

もちろん、ルアーや仕掛けを遠くに投げる飛距離にも直結します。

 

リング素材を選ぶのも重要です。

これから理想のロッドを作る人、新しい釣竿の購入を検討している人は、ぜひ参考にしてください♪

 

リング|トルザイト素材の特徴

トルザイトは高性能なリング素材です。

高い感度・飛距離を誇ります。

エリアトラウトやライトゲームといったルアー釣りで大活躍です。

 

また、新開発セラミック素材ということもあり、軽量化や肉薄加工が難しいです。

加工の難易度を踏まえて、高価格であることも押さえておくと◎

お財布事情も考慮して、リング素材を選びましょう。

 

リング|SiC素材の特徴

SiCとは炭化ケイ素のことを言います。

非常に硬く、耐久性に優れていることが特徴です。

ダイヤモンドに次ぐ硬さということに驚きです!

 

高度があり、熱伝導率も高いので「負荷がかかる釣り」で大活躍します。

船釣りに最適ですし、エサ釣り・ルアー釣りどちらでもよく使用されている印象です。

 

トルザイトに比べSiCは低価格が低いことも特徴のひとつ。

コストパフォーマンスが非常に良いと言えますね♪

 

リング|Oリング素材の特徴

Oリング素材とは、改良型アルミナ製リングのこと。

高いコストパフォーマンス・リーズナブルなことが特徴。

 

エントリークラスロッドで採用されることが多い印象です。

なんと、有名釣具メーカーの入門向けロッドのリング素材として使われています!

 

トルザイトやSiCに比べると硬度や耐久性で劣ることを知っておくと◎

リング素材を選ぶときに役立つはずです。

もちろん、すぐに壊れる心配は少ないので、ご安心ください。

 

万が一壊れてしまっても、安価で修理できますし、安く作り直すことも可能です♪

 

ガイドリング|4種類の分類について

ガイドは「フレーム」「リング」という2つのパーツから構成されていました。

この見出しでは、ガイドリングの分類について解説です!

 

下記にこれから紹介する「一般的なガイドリングの4分類」についてまとめたので、おおまかに全体把握をしてみてください。

 

【一般的なガイドリングの4分類】

  • SiC
  • トルザイト
  • アルコナイト
  • ハードガイド

「一般的なガイドリングの4分類」を読んでみて、気になるガイドリングはありましたか?

それぞれ詳しく性能・特徴を説明するので、ぜひチェックしてくださいね!

 

少し話が逸れますが、上記に挙げた4種類のガイドリング以外にも、新しいガイドリングが登場してきています。

たとえば、AGS(Air Guide System)と呼ばれるダイワ独自のロッドガイドシステムが有名です。

 

コバルト合金で作られる「Cリング」セラミック素材で作られる「Nリング」を採用した釣竿は、これまでにない軽さや感度を実現しています。

 

ガイドリングの分類①:SiC

SiC(炭化ケイ素)を用いたガイドリングの特徴は「硬い」ということです。

なんと地球上で3番目に硬い化合物になります。

 

ダイヤモンド、炭化ホウ素に次いで硬いことに驚きです!

ヤスリで削ったり、障害物に多少ぶつけた程度では、傷が付くこともありません。

 

SiC(炭化ケイ素)ガイドは、釣り糸(ライン)の滑りが良いので「飛距離」を伸ばしやすいです。

飛距離を伸ばせる秘密として、釣具メーカーが施す「表面処理」という技術があります。

 

調査したところ、SiC(炭化ケイ素)を顕微鏡で覗き込むと「ツルツル」と凹凸が限りなく少ないそうです。

ガイドと釣り糸の摩擦を減らすことができるので、抜群の飛距離が出せるのでしょう!

 

SiCを用いたガイドは、1万円以上の釣竿(ロッド)で使用されることが多い印象。

釣竿に1万円以上を支払うと、ある程度の性能は間違いありません。

初心者さんでも、十分に釣りを楽しめること間違いなしです♪

 

ガイドリングの分類②:トルザイト

トルザイトを用いたガイドリングは軽量かつ薄いことがメリットです。

ガイドリングが軽量だと、感度や飛距離を伸ばすことが可能。

また、ロッド自体の重量が減るので、長時間の釣行でも疲労感を感じません。

 

ガイドリングが薄いと嬉しいことがたくさんありますよ!

トルザイドは薄く加工ができる分、リング径を大きくすることが可能。

リング径が大きいと、仕掛けやルアーをキャストした時、釣り糸にかかる抵抗や摩擦を軽減できます。

 

また、ロッドティップ(竿先)のブレが少なくなります。

正確なキャストやルアー操作ができるので、快適に釣りを楽しめますね!

 

トルザイドは、SiC(炭化ケイ素)に次ぐ硬度を誇ります。

富士工業が開発した新素材・セラミック、流石に凄まじい性能です。

 

トルザイドを用いたガイドリングには、2つの形状があります。

具体的にフランジ型と円環形状(Rタイプ)に分けられるんです。

 

おおまかにまとめると「フランジ型=強度」「円環形状(Rタイプ)=感度&操作性」を重視したい人におすすめ!

 

トルザイドリングが採用された釣竿は高額なことが多いです。

ミドルレンジ〜ハイエンドクラスの釣竿でよく見かけます。

SiCガイドを採用したモデルと比べても高価なことが多いです!

 

もちろん、トルザイドリングが高性能ということもありますが。

近年、多くのアングラーが釣竿に「感度」「飛距離」を求めていることも原因のひとつでしょう。

 

ガイドリングの分類③:アルコナイト

アルコナイトはみなさんご存知でしたか?

アルコナイトとは、富士工業が手掛けるガイドの商品名です。

2万円程度のロッドに使用されることが多いです。

 

中間グレードのロッドを探している人は、出会うかもしれません。

素材にはアルミナが使われています。

 

もともとアルコナイトは、海外のバスロッドで使用されていました。

「なぜ海外?」と疑問を抱いた人もいるかと思います。

答えはズバリ「製造コストを抑えられる!」「安く作れる!」からです。

 

近年アルコナイトは、ダイワやシマノなど日本の大手企業でも「積極的に採用」され始めています。

 

ガイドリングの分類④:ハードガイド

ハードガイドはとても硬い素材です。

入門ロッドや安価ロッドに使われます。

 

これから本格的に釣りを始めたい人にはおすすめできません。

人によって「最低限の性能」と感じてしまうかも..。

 

ハードガイドには大きな欠点があります。

それは熱伝導率が低く、摩擦熱が生じやすいことです。

摩擦熱に弱いPEラインを使用すると、簡単にラインブレイクしてしまいます。

 

すでにハードガイドを採用している釣竿をお持ちの方は、ぜひナイロンラインやフロロカーボンラインと組み合わせてください!

ナイロンラインやフロロカーボンラインは、摩擦熱に強いです。

快適にサビキ釣り、ちょい投げ釣りを楽しめること間違いなし!

 

強度と衝撃について|硬い素材(SiC・トルザイト)のガイドでも安心し過ぎに注意!

SiCリングやトルザイドリングは「硬度」「頑丈さ」があることがわかりました。

ある程度の衝撃になら耐えらます。

多少大物がヒットしても安心でしょう!

 

この見出しを読んでいる、みなさんに注意してもらいたいポイントがあります。

それは、SiCリングやトルザイドリングは衝撃や摩擦に「完全に強いわけではない!」ということです。

耐久性を超える衝撃が掛かった場合「破損」してしまうでしょう。

 

釣りをしていて「え?ガイドが壊れてる!」「いつクラック(割れた)した!?」など、気が付いてしまった時はかなりショックを受けます。

 

万が一、ガイドが壊れていても修理するのは可能です。

トップガイドの交換であれば数千円程度。

複数ガイドの交換・破損がひどい場合数万円程度になることも..。

 

破損トラブルを避けるため、ぜひ定期的にメンテナンスをしてくださいね、

ブランクスだけでなく、繊細なガイド部分にも注目です。

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