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堤防で使うべき「石鯛釣りの仕掛け(石鯛仕掛け)」とは?
堤防の石鯛釣りで基本となる仕掛けは「胴突き仕掛け」「ウキ釣り仕掛け」の2種類になります。
どちらも簡単な仕掛けなので、初心者さんでも扱いやすいですよ。
秋ごろになると石鯛の幼魚が餌を求めて堤防へ接岸してきます。
しかも群れでやってくるので、比較的簡単に「釣果」を狙うことが可能です。
成魚や幼魚関係なく「石鯛」が堤防から釣れた時の楽しさはたまりません!
石鯛の幼魚は「関東=シマダイ」「関西=サンバソウ」と呼ばれています。
見た目が厳つく体高の大きい成魚と対象的に、石鯛の幼魚は縞模様(しまもよう)がはっきり確認できるのが特徴的です。
幼魚といえど「磯の王者=石鯛」なので愛らしい姿に騙されてはいけません!
仕掛けにヒットした途端「強い引き」で釣り人を楽しませてくれます。
このスリル満点の「強い引き」が多くの釣り人を魅了しているのです。
上手に釣竿を曲げて、石鯛との駆け引きを制してくださいね。
堤防向け|石鯛釣りで使用する「釣竿(ロッド)」は?
堤防で楽しむ石鯛釣りでは、磯で使用するような「強力タックル」を準備する必要はありません。
堤防で釣れる石鯛のサイズや引きの強さって磯で釣れる石鯛に比べると劣ることが多いです。
「サイズ=小さい」「引き=弱い」わけではないので油断は禁物ですよ!
堤防で石鯛を狙うときは「磯竿(5m前後)」を使用してOKです。
遠投や置き竿で石鯛を狙うなら5.3m以上の長さがあると快適に釣りを楽しめると思います。
磯竿以外にも「投げ釣り用のロッド」「シーバスロッド」などで代用することも可能です!
長さは3m〜4.5mくらいが最適で、十分に堤防釣りを楽しめるでしょう。
堤防は足場が安定しています。
操作性を意識するなら長さ3m〜4.5m程度の釣竿が、初心者さんでも扱いやすいのでおすすめ。
調子はMクラス〜MLクラスを選ぶのが◎
繊細な操作ができるのでストレスなく石鯛釣りを楽しめますよ。
堤防向け|石鯛釣りで使用する「リール」は?
堤防で石鯛を狙う際は「2000番台のスピニングリール」を準備しておくと◎
王道のサイズ感なので、初心者さんでも十分扱いやすいと思います。
また軽量かつコンパクトなので持ち運びが便利なことも嬉しいポイント。
ですが大物の石鯛を狙うなら「パワー不足」は否めません。
パワー不足が気になるなら「4000番台〜5000番台のスピニングリール」を使うと安心して釣りを楽しめます。
あなたが堤防で大型の石鯛(一般的に全長50cm以上)を狙う際の参考にしてくださいね。
ギア比は「ローギア」のリールがおすすめです。
ローギアはパワーギアと呼ばれることもあり「ギア比:5未満」のリールのことを言います。
速い巻き取りスピードや強いパワーを備えていて、石鯛の強い引きにも負けません!
堤防向け|石鯛釣りで使用する「ライン」「フック」は?
堤防で石鯛を狙う際はメインラインに「ナイロンライン(3号〜5号)」を準備しましょう。
ライントラブルが少ないので初心者さんにも扱いやすいこと間違いなし。
またリーダーショックには「フロロカーボンライン(2号〜4号)」を準備しておくと◎です。
堤防釣りはライトな仕掛けを使うので、比較的細い釣り糸(ライン)を使うことができます。
ラインブレイクが心配な方は、太めの釣り糸(ライン)を準備してみてくださいね。
堤防で石鯛を狙うときに使用する釣り針(フック)は「伊勢尼針(10号〜13号)」がおすすめ。
釣り針(フック)も磯で使うものに比べると、そこまで強靭なものを準備しなくてOKです。
石鯛釣りの仕掛け(石鯛仕掛け)①:胴突き仕掛け
堤防で石鯛を狙う際は「胴突き仕掛け」を使用します。
胴突き仕掛けとは、仕掛けの先端にオモリを付け、幹糸に複数の枝ハリスを結んである仕掛けのことです。
海底に潜んでいる石鯛を狙いたい時に効果抜群!
胴突き仕掛けを使う釣り方ってシンプルなことが魅力的です。
まずは足元に胴突き仕掛け落として「石鯛がいないか?」と探りを入れましょう。
石鯛の反応がない場合、堤防を歩いて移動することを繰り返し「釣果」を伸ばす釣り方になります。
サシエ(ハリに付けるエサ)にはオキアミ・活エビ・虫エサを使用することが多いです。
動きと匂いを屈指することで石鯛を惹きつけましょう!
石鯛の反応(あたり)がないことも多々あります。
初心者さんの中には「釣れないかも..」と不安になる人がいるかもしれません。
不安になる前に「釣竿を少し持ち上げる→仕掛けが浮かぶ→釣竿を元の位置に戻す→再度仕掛けを落とす」といったアクションを行いましょう。
このアクションが石鯛を誘い好反応を得られることがあるんです!
自然界に生息している魚は「エサは上から落ちてくる!」と認識しています。
この認識を上手に利用してくださいね。
下記に「胴突仕掛けのタックルセッティング」についてまとめたので、チェックしてみてください。
【胴突仕掛けのタックルセッティング】
- 2000番クラスのスピニングリール
- ルアーロッド(6ft〜8ft/Mクラス・MLクラス)・磯竿や投げ竿(3.6m〜4.5m)
- 道糸:ナイロンライン(2号〜3号)
- スナップ付きヨリモドシ(5号〜6号)
- 幹糸:フロロカーボンライン(2号〜3号)1m前後準備する
※幹間30cm前後がおすすめ - 針:ムツ(10号〜12号)・丸セイゴ(11号〜13号)
- 枝ス:フロロカーボンライン(2号〜3号)15cm〜20cm準備する
- 捨て糸フロロカーボンライン(2号)20cm準備する
- オモリ(3号〜10号まで)
上記の「胴突仕掛けのタックルセッティング」を読んでみて気になるポイントはありましたか?
これから胴突き仕掛けで石鯛を狙う方は、ぜひ参考にしてくださいね。
石鯛釣りの仕掛け(石鯛仕掛け)②:ウキ釣り仕掛け
堤防で石鯛を狙う際は「ウキ釣り仕掛け」を使用することもできます。
グレ、チヌ、メバルを狙うフカセ釣りでも「ウキ釣り仕掛け」は使われますね。
サシエにはオキアミ・活エビ・虫エサを使うことが多いです。
先ほどご紹介した胴突き仕掛けと同じものになります。
コマセ(撒きエサ)としてアミエビを使うと「集魚効果」が期待できるので、石鯛を引き寄せることが可能です。
ウキ釣り仕掛けはキャスト(投げる)することが可能です。
沖目や障害物(テトラポットなど)の隙間に潜む石鯛を効果的に狙うことができますね。
ヒットした石鯛はテトラポッドや岩礁といった根に逃げ込む習性があります。
根に潜られてしまうと「ラインブレイク」する可能性が高いので、できるだけ素早く取り込むようにしてください!
石鯛釣りのコツ4選をご紹介
石鯛釣りのコツ4選をご紹介です。
下記にこれから紹介する「石鯛釣りのコツ一覧」についてまとめたので、まずは全体把握をしてみてください。
【石鯛釣りのコツ一覧】
- エサ選び
- 餌の付け方
- 釣り場所に適した道具選び
- アタリに対する合わせ方
上記の「石鯛釣りのコツ一覧」を読んでみて気になるポイントはありましたか?
これから石鯛釣りを始める方は、ぜひ「釣果」を伸ばす参考にしてくださいね。
石鯛釣りのコツ①:エサ選びについて
石鯛には甲殻類、貝類、ウニなど硬い殻を好んで食べる食性があります。
この食性に合わせた「独特のエサ」を石鯛釣りで使用することが多いです。
他の釣り方では、ほとんど使用しないエサなので驚くこと間違いなし!
具体的には「ウニ系」「ヤドカリ系」「貝系」のエサを使用します。
ウニやサザエなどは高級食材なので、釣り場の状況を見極めて使用するようにしましょう。
それでは、石鯛を釣るのにとても大切な「エサ選び」について具体的に解説していきます。
エサ選び:ウニ系のエサ
石鯛釣りでは「ウニ系のエサ」を使用します。
ウニ系のエサって外道対策として有効です。
外道とは本命以外の魚のことを言い、石鯛釣りではカワハギ、ブダイ、アカハタなどが外道としてエサを狙ってきます。
ウニ系のエサは外道の食いつきが悪いので、餌を変える頻度を抑えることができますよ。
ウニ系の餌として「ガンガゼ」と「バフンウニ」が主な2種類として挙げられます。
それぞれの特徴を見ていきましょう!
ガンガゼは「集魚効果」が非常に高いです。
ですが棘が長く、毒があるので、扱う際には注意してください。
弱りやすい難点があるので、バッカンや発泡スチロール箱に入れて保存しましょう。
バフンウニも自然な香りが石鯛を誘います。
硬さを兼ね備えているので持ちが良いことが魅力です。
撒エサとして「砕いたガンガゼ」、食わせエサとして「バフンウニ」を使い分けるのが良いと思います。
ぜひ「ウニ系のエサ」を使う際の参考にしてくださいね。
エサ選び:ヤドカリ系のエサ
石鯛釣りでは「ヤドカリ系のエサ」を使用します。
以前は定番のエサとして高い人気を誇りましたが..。
ヤドカリの個体数が減少してしまい、現在では入手困難な「貴重なエサ」になりつつあります。
「釣具屋」でなら生きたヤドカリが手に入るかもしれません。
ですが、入手するのはかなり難しいと思うので「冷凍タイプのヤドカリ」の購入をおすすめします!
ネットショッピングで入手できるので、ぜひ上手に活用して「冷凍タイプのヤドカリ」を準備しましょう。
ヤドカリ系のエサは「遠投投げ仕掛け」に使うのに最適。
生命力が高いですし、針持ちも良いので遠投しても外れにくいんです。
独特の匂いや食感で石鯛を誘うので食いつきが良いことも嬉しいポイント!
エサ選び:貝系のエサ
石鯛釣りでは「貝系のエサ」を使用します。
安価で入手でき、集魚効果が高いので非常に人気の高いエサです。
主な貝系のエサとしてカラス貝、サザエ、トコブシが挙げられます。
初心者さんにはカラス貝がおすすめ。
扱いやすいですし、比較的入手もしやすいです。
釣具店や海鮮店で冷凍のカラス貝が販売されています。
一部の地域では、自然採取することも可能です。
サザエは石鯛の食いつきが良いというメリットがありますが、エサ取りに食べられてしまうことも多いです。
すぐにエサ取り食べられてしまうので、エサ交換に手間がかかります。
値段も高いので、初心者さんにおすすめできません。
トコブシも入手困難なことがデメリットです。
道具の準備に時間がかかりすぎるので、あまりおすすめはできません。
石鯛釣りのコツ②:餌の付け方について
石鯛釣りではエサを仕掛け付けるテクニックが必要になります。
「貝系のエサ」はエサ持ちが良いので、そのまま釣り針にセットして良いのですが。
「ヤドカリ系のエサ」を使用する際はテクニックが必要となります。
お腹の部分に釣り針を通したら、釣り糸でしっかりと縛ることがポイントです。
釣り糸でヤドカリ系のエサを縛ることでエサ持ちが良くなります。
石鯛の食いつきや、釣りを続けられる時間が向上するので、さらに石鯛釣りを楽しめるでしょう!
「ウニ系のエサ」を使用する際もテクニックが必要となります。
ウニの足やトゲに釣り針を引っ掛けるための専用道具「ウニ通し」を使用しましょう。
ウニ通しを使用して、ウニの中心に落ち着いて穴をあけて、釣り針を通せたら◎です。
足やトゲを傷つず、釣り針が外れないようにしてくれます!
ウニ系のエサを使うときのコツは?
ウニ系のエサを使用する時は「サルカン(スクリュータイプ)」を準備しておくと◎です。
仕掛けの準備時間を大幅に短縮してくれます。
ウニ系のエサって毎回釣り針とワイヤーハリスを外してウニに通す必要があるんです。
慣れるまでかなりの時間と労力を使用します。
作業の手間を省くテクニックとしてワイヤーハリスの先端(釣り針側)に「サルカン(スクリュータイプ)」を結んでおくと良いですよ。
糸ヨレも防いでくれますし、何よりワイヤーハリスを簡単に脱着できるのでウニ系のエサの交換がスムーズになります!
石鯛釣りのコツ③:釣り場所に適した道具選びについて
石鯛釣りで使用されるオモリの重さは「30号〜40号」になります。
慣れてきたら釣り場の状況に合わせてオモリを付け替えるのがいいですね。
潮の流れが早い場所で石鯛を狙うなら「50号」のオモリに付け替えるのが◎
潮の流れが緩い釣り場なら「20号」のオモリを使用しましょう!
石鯛釣りって根掛かりしやすいことがネック。
トラブルに備えて複数のオモリや仕掛けを用意しておくといいですね。
仕掛けを作り直す必要性はありますが、釣りを中断するケースを避けることができます!
石鯛釣りのコツ④:アタリに対する合わせ方について
石鯛は賢くて警戒心の強い魚なので、エサの種類や安全性を1度つっついて確認する習性があります。
異常がないと判断をしたら口を大きく開け、エサを食べ始めるんです。
最後はエサをいっきに咥えて逃げるので「強烈な引き」を味わえます。
この習性を踏まえ石鯛のアタリを感じても、すぐにアワセを入れないようにしてください。
まずはじ〜っと我慢です!
完全にエサを食い込む前に伝わる「前アタリ」を感じたら、落ち着いて穂先を下にさげます。
石鯛に警戒されないよう、少しずつ穂先を下げるのがコツです。
あとは石鯛が完全にエサを飲み込んだ時に現れる「本アタリ」に備えましょう!
本アタリは確実に石鯛を掛けられるタイミングです。
ここからは、初心者さんでも「本アタリ」というチャンスを逃さないためのポイントをご紹介していきます。
引き込まれるような「本アタリ」を逃さない!確実に合わせを入れよう
結論から言いますと「穂先を揺らさないこと」が石鯛の本アタリを確実にものにするコツです。
石鯛の警戒心は凄まじく、少しでも違和感を感じると逃げる可能性があります。
穂先を揺らさないために、しっかり釣竿を両手で握るのが石鯛釣りの基本です。
上記のテクニックを屈指することで、初心者さんでも上手に「本アタリ」のチャンスタイムに入ることができるでしょう。
海に身体が引き込まれるような、本当に強い石鯛の抵抗には驚きを隠しきれません。
スリリングな石鯛との駆け引きを心の底から楽しんでくださいね。
「本アタリがきたな!」と感じたら、いっきに釣竿を上に引き上げ「フッキング」を成立させましょう。
釣り針を石鯛の口に掛けることができます。
あとは落ち着いて石鯛を取り込めばOK!