トラウトの生態・習性

【ニジマスは音を認識できる?】実験データーを屈指して水の世界を徹底考察!

トラウトアングラーの中には「水の中にいるニジマスには、音が聞こえているのかな?」という疑問を抱く方も大勢いらっしゃいます。

結論から言うと、ニジマスは「音」に対してめちゃめちゃ敏感な生き物です!

ここで押さえておきたい最も重要なポイントがあります。

 

それは、ニジマスが感じている「音」は、私たち人間が耳で聞いている「音」とは全く別物であるということです。

今回の記事では、面白い実験データをもとに「ニジマスの音の認識」について徹底考察していきます!

 

水中でも音は聞こえる!音波と振動の話

水中の世界には、私たちが思う以上に「音」と「振動」であふれています。

ニジマス釣りを攻略するためにも、まずは下記の仕組みを押さえることから始めましょう!

大前提として、音の正体は「水のふるえ(=振動)」です。

水中で音が発生した場合、水そのものが振動することで、魚たちに「餌が近くにいる!」「天敵が迫ってきてる!」といった情報となり伝わります。

 

しかも、水は「音を伝える天才」でもあります。

水は空気と比較して密度が高いので、音を「より速く、より遠くまで」届けることが可能なのです。

そのスピードは空気中の約4.4倍、距離としては数倍〜数十倍遠くまで音が届くそう!

 

超高速のドミノ倒しのように、音が水中を駆け抜けるのをイメージしておくと◎

目には見えない、水中の世界の「音」の理解が深まるはずです!

 

ニジマスはどうやって水中で音を認識する?

ニジマスの頭部には、我々人間やウサギのような「耳(外耳)」は見当たりません!

しかし、彼らには音を電気信号へ変換し、ダイレクトに脳へと届ける「内耳(ないじ)」という器官が左右にひとつずつ備わっています。

高次元な内耳(ないじ)をフル活用することで、ニジマスは水中の情報を音を通じて把握しているのです。

 

トラウトアングラーのみなさんは、ニジマスは「ルアーの動く音」「ラトルの接触音」を瞬時に分析していることを把握しておきましょう。

彼らは、間違いなく水中で発生する「音」をヒントにして、「本物のエサの気配?」「逃げるべき危険物?」を識別しています。

ルアーを選んだり操作する際に、「音」の存在を考慮するだけで、間違いなく釣果が変わるんです!

 

以前、ニジマスは「浮き袋が鼓膜の役割を持つ『浮き袋』で音を認識している!」と言われていました。

ですが、1978年に魚類行動学のスペシャリスト「A. D. Hawkins」「A. D. F. Johnstone」が発表した興味深い実験データには、「ニジマスの浮き袋の機能を制限しても音の認識に大きな変化が見られない」という結果が記されているんです。

このことから、ニジマスは主に「骨伝導」によって音を捉えていると考えてOK。

ニジマスは、頭の骨で直接受けた水の振動を内耳で感じ取る、ユニークな生き物なんですよ〜!

 

【実験データあり】ニジマスが音の識別に優れている理由を解説!

ニジマスは、音の識別能力に優れています。

具体的には、以下のような感じです!

 

【ニジマスの音の識別まとめ】

  • 音の乱れを感じ取る能力:少しの違和感から「生き物?」「無機物?」と瞬時に判断できる。
  • 音源を特定する能力:誤差約30度〜40度の範囲内で、音源の方向を特定できる。
  • 音を聞き分ける能力:特定の音の周波数を学習し、他の雑音と聞き分けることができる。

 

ここからは、ニジマスの音の識別能力が優れていることを裏付ける「非常に興味深い実験データ」を見ていきましょう!

 

実験データ①

「ニジマスに特定の周波数の音が鳴った時だけ餌を与える」という実験が行われました。

具体的な内容として、周波数300Hzの音が響くと同時に餌を与え、それ以外の周波数では餌を一切与えないという条件を繰り返し行います。

 

上記の条件で餌を与え続けると、ニジマスに驚くべき変化が現れます。

300Hzの音が流れた途端、ニジマスたちは「餌が来た!」と一斉に水中を泳ぎ回り餌を探し始めるのです!

面白いことに、300Hzよりわずかに高い500Hzの音を流しても、彼らは全く反応を示しません。

 

このことから、ニジマスが単に音に反応しているのではなく。

振動のわずかな違い(=周波数)を正確に聞き分けた上で、捕食行動や逃走行動を起こしていると証明されました。

 

実験データ②

ニジマスの「音源を特定する能力」を証明する、驚きの実験データも存在します。

円形の水槽にスピーカーを並べて、「音が鳴った方向へ行けば餌がもらえる」と学習させた結果...。

ニジマスは極めて高い精度で音の場所を言い当てたのです。

 

その誤差は、わずか10度〜40度と非常にピンポイント!

この実験から、ニジマスには音の振動だけで獲物の位置を正確に割り出せる「高性能レーダー」を持っていることが証明されたのです。

 

ニジマスは音に敏感!生態から「警戒心」を紐解く

管理釣り場でニジマスを狙う「エリアトラウト」では、ニジマスが音に敏感だと感じるシーンが多々あります。

具体的な瞬間を4つピックアップしてみました!

 

【ニジマスが音に敏感なことがわかるシチュエーション】

  • ペレットタイム:スタッフが撒く餌の「パラパラッ」という着水音にニジマスは猛反応します!
  • ルアーの着水音:ルアーが水面を叩く音に超敏感!ニジマスが高活性だと群れで殺到します!スレた状況では「天敵の襲来」として魚影が消えることも!
  • 水切り音:釣り糸が水を切る微細な「ヒュンヒュン」という糸鳴りで違和感を感じ、ニジマスはルアーを見切ります。
  • ラトル音:ラトルの「カラカラ」という音は猛烈にニジマスを惹きつけます!ですが1度釣られたニジマスは「偽物のサイン」と即座に学習します。

 

ニジマスにとって音は、興味をそそる「誘惑」であり、生き残るための「警告」でもあります。

彼らが好むペレットを撒く際の音もあれば。

ルアーの着水音や釣り糸の水切り音のように、ニジマスが本能的に嫌う音も存在します。

 

みなさんにお伝えしたいことは、ニジマスの音に対する「好き嫌い」は、その日の活性や過去の経験により刻々と変化するということ!

だからこそ、ニジマスの内耳(ないじ)に届く「音のメッセージ」を上手にコントロールすることが、我々アングラーにとって重要なのです。

 

たとえば、素材(プラスチック、金属、ウッドなど)での音に違い。

ゆっくり歩く、タックルを丁寧に操作するなど、目に見えない「音や振動」の世界をイメージする。

そして「どうしたらニジマスが釣れるのか?」徹底的に仮説を立てて検証することこそ、トラウトフィッシングの醍醐味だと思うのです。

 

まとめ

「ニジマスの音の認識」について徹底考察してきましたが、いかがでしたか?

水中の世界に生きる彼らは、私たちが想像する以上に「音」に敏感です。

具体的には、下記の3つの能力が優れていました!

 

  • わずかな「音の乱れ」を感じ取る能力
  • 正確に「音源を特定」する能力
  • 必要な音だけを「聞き分ける」能力

 

このニジマスの驚くべき能力は、魚類行動学のスペシャリストたちによる面白い実験でもしっかりと証明されています!

今回ご紹介した知見は、単なる知識ではありません。

私たちトラウトアングラーが現場で「どうしたらニジマスが釣れるかな?」という謎を解く、強力な武器になるはずです。

 

大切なことは私たち人間側の目線で考えるのを一度やめてみること!

「ルアーの音は聞こえている?」「ニジマスの内耳にはどんな音が振動が届いている?」など、彼らが感じている「音と振動の世界」をイメージする。

たったそれだけの意識の変化で、あなたのルアー選びやアプローチが劇的に進化し、間違いなく釣果が伸びることをお約束します!

 

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