今回の記事では、夏のトラウトの生態や習性についてご紹介していきます。
身近なトラウトとして「ニジマス」「イワナ」「ヤマメ」などが有名どころですね!
暑さの厳しい夏は、水温が上昇する季節です。
水温が変化すると、変温動物であるトラウトはさまざまな問題に直面します。
過酷な環境下で、彼らはどのように生き抜いていくのでしょうか?
ここから先は、夏のトラウトフィッシングを楽しみたい方にとって非常に有益な情報です。
ぜひ最後まで目を通していってくださいね!
Contents
トラウトは、暑いのが苦手な魚!
まずは、トラウトという魚の生態系から見ていきましょう!
トラウトとは、サケ目サケ科の魚を総称した呼び方です。
基本的に淡水域(川や湖など)で生活する個体が多く、日本では「ニジマス」「イワナ」「ヤマメ」などが身近だと思います!
トラウトには、「冷たい水を好む性質(=冷水系)」があります。
一般的に水温10℃〜15℃程度の環境を好むのです。
変温動物であるトラウトにって、水温が「10℃〜15℃」の範囲を超える夏場はかなり厳しい世界。
彼らの行動に大きな変化が生じてしまいます!
夏の管理釣り場で見られる「トラウトの生態や習性」を5つの観点からご紹介!
ここからは、夏の管理釣り場で見られる「トラウトの生態や習性」について5つの観点からご紹介していきます!
具体的には、以下の5つに注目です!
- 水温
- 水量
- 溶存酸素量(DO)
- 時間帯
- 泳層
人間が夏バテをするかのように、トラウトも水温が高くなると「体がだるい..」「食欲がわかない」「涼しい場所にいたい」となるんです。
トラウトの生態や習性、そして気持ちに寄り添うことで、彼らの行動パターンが読み解けるようになりますよ!
言葉が通じない生き物を理解していくのって、ものすごく面白いです!
水温
夏場の管理釣り場は、太陽に照らされることで「水温」が上がります。
調査したところ、水温が20℃以上になる管理釣り場もありました!
トラウトの理想的な水温は「10℃〜15℃」なので、それを大幅に超えると命を落とす個体がでてくるほどです。
変温動物であるトラウトには、水温が高くなると「代謝異常」が生じます。
代謝異常とは、魚体を動かすエネルギー生成や消化などの化学反応が正常に機能しなくなるということ。
食べてもエネルギーが作られず、「ダメや、もう動けない...」といった状態になるんです。
水温が18℃以上になると、トラウトの動きはかなりシビアになります。
ルアーを追わなくなったり、全く見向きしなくなることも!
「夏場の管釣り=難易度が高い」と言われている最大の要因です。
水量
水量が多い管理釣り場では、トラウトの生態や習性に変化が現れにくいんです。
豊富な河川水や湧水を絶えず循環させられるので、新鮮で冷たい水を取り込み、温まった水を排出できることが理由になります。
これなら、水温の変化に敏感なトラウトも元気に活動できそうですよね!
自然の中にある渓流や川の流れをそのまま利用して、トラウトを放流している「河川型」の管理釣り場は、夏場でも楽しく魚釣りができておすすめ!
釣り上げたトラウトの塩焼きは、本当に絶品なんですよ。
お子さんの食育にも大変役立ちます!
溶存酸素量(DO)
「溶存酸素量(DO)」は、トラウトの生態や習性に大きな影響を及ぼします。
溶存酸素とは、水中に溶けている酸素のことです。
人間の呼吸に必要となる「酸素」とほとんど同じ意味と考えてくれてOK!
溶存酸素量には、水温が上昇するにつれて大幅に低下するという法則があります。
つまり、夏場は水温が上昇するため、常にトラウトは「酸欠状態」というわけです。
人間も酸素が薄いと、少し走っただけでも息が上がりますよね!
トラウト側に寄り添うと、ルアーを追尾できなくて仕方ありません。
ちなみに水温が19℃付近になると、トラウトが息苦しさを覚える「溶存酸素量=7.0mg/L」を下回ります。
連日、気温が19℃以上だった場合は、釣行を控えても良いかもしれませんね!
時間帯
夏場の管理釣り場は「時間帯」で、トラウトの生態や習性に変化が生じます。
トラウトは強い直射日光を嫌うので、太陽が照りつける日中は「日陰」「岩陰」「深場」などに身を隠していることが多い!
逆を言うなら、日中でも太陽が当たらない場所なら「トラウトが釣れる?」という希望的観測ができますね。
詳しくは、後ほどの見出しでご紹介です!
時間を決めて、夏場の管理釣り場を楽しむなら「日の出」「日没」付近の時間帯をおすすめします。
太陽の影響を受けにくいので、トラウトの捕食活動が活発的であることが多いんです。
眠いと思いますが、できれば釣り場のオープン時間から釣りをスタートしてもらいたい!
元気のあるトラウトに出会える確率が高いんです。
遅くても9時くらいまでには、釣り場に到着するのが無難だと思います。
午後から管釣りを楽しむなら、日差しが弱くなり始める17時からクローズ間際がベストでしょう。
泳層
泳層とは、魚が群れで泳いでいたり、生息している水深のことを言います。
夏場の管理釣り場では、トラウトの泳層は「水面付近」「水底付近」の二極化していることが多いです。
水面付近で活動するトラウトについて
水面は大気と直接接触しています。
そのため、水に溶け込む酸素の量(溶存酸素量)が豊富。
息苦しさから逃れたいトラウトの群れは、「水面付近」で活動する時間が増えるというわけです!
水底付近で活動するトラウトについて
トラウトには「暑さ」「日光」を嫌うという習性がありました。
池全体の水温は一定ではありません!
夏の管理釣り場では、「水面付近の水温が高く、水底付近の水温が低い」という傾向があるんです!
冷えた水を求めて「水底付近」で活動しているトラウトも多いんですよ!
水深が深いほど、日光も届きませんから、トラウトからしたら一石二鳥というわけです。
※水深が浅い釣り場では、水面付近と水底付近での水温に差がないことも考えられます。
夏の管理釣り場には、元気な魚が隠れている場所がある!
冷たい環境を好むトラウトからしたら、夏はかなり厳しい世界です。
高水温による「代謝異常」だったり、溶存酸素量の低下による「酸欠状態」という問題に直面するわけですからね!
管理釣り場の中でも「水温が上がりにくい場所」「酸素量が豊富な場所」を中心に狙うことができたらどうでしょう?
元気なトラウトを相手にできるので、周囲のアングラーと比べて有利に釣りを楽しめそうですね!
ここでは、夏の管理釣り場の中でも、特にトラウトが元気でいられる場所をピップアップしてご紹介していきます!
シェード(水中の日陰のこと)
まずは、水中の日陰を意味する「シェード」からご紹介です。
トラウトは直射日光を嫌うので、日陰に身を隠したくなるのは必然!
では、管理釣り場で「シェード(水中の日陰)」ができる場所はどこなのでしょうか?
【管理釣り場でシェード(水中の日陰)ができやすい場所|一覧】
- 水車やポンプの周辺(水を循環させる設備):酸素量も豊富なので非常に狙い目!
- ストラクチャー(障害物):岩陰や橋脚・桟橋の真下やその周辺など。
- 山の影:山奥にある管理釣り場で多く見られます。太陽の傾きによって、釣り場半分だけ日陰になることがあるんです。
シャード(水中の日陰)を狙う際には、コツがあります。
日陰にいるトラウトだけを狙うのも良いのですが、実は「日陰と日向の境目」にやる気のあるトラウトが隠れているんです!
ルアーが日陰から日向に移動する際に、トラウトがヒットする確率が高い。
これは、ルアーに当たる光量が変化したことが理由だと思われます。
あくまで僕の意見ですが、視覚の優れているトラウトからしたら、少しの光量の違いで、ルアーが全く別物に見えているのかもしれませんね!
水が動いている場所(インレットや水車など!)
水の出し入れが行われる「インレット」「アウトレット」だったり、「水車」「噴水・散水」の周辺には、元気のあるトラウトがいます!
水がよく動くので、夏場でも水温が上がりにくいんです。
また、これらの場所は水流が生まれるため、水面が激しく波立ちますよね!
水と空気が多く触れ合えるので、劇的に溶存酸素量が増加することも、元気のあるトラウトが身を隠している理由です。
話はそれますが、雨の中の管理釣り場はトラウトがよく釣れます。
雨が降ることで、池の中に酸素が溶け込むからなんです。
夏場の管理釣り場でも、トラウトを数多く釣りたい方は、ぜひ雨の日釣行を視野に入れておくと良いかと思います!
風邪を回避するためにも、雨具は持参するようにしてくださいね!
風が吹くとトラウトは元気を取り戻す!
夏の管理釣り場でトラウトを釣るためには、場所選びが重要でした!
それ以外にも、「環境の変化」にも気を配れたら◎です。
先ほど「雨が降るとトラウトが釣れる!」とお伝えしましたが、悪天候での釣りに気分が乗らない方もいらっしゃるかと思います。
ここでは、「風」に注目していきましょう。
風が吹くと、水面が波立ちます。
すると、水と空気の触れ合う面積が増えるため、水中に空気が溶け込むようになるんです。
息苦しさが解消されて、トラウトのやる気が最高潮まで高まることもあり得ます。
大勢のベテランアングラーが、「風が吹いたら、水面付近を徹底的に狙う!」のはこのためです。
太陽に雲がかかり、日差しが弱くなったタイミングも大チャンスですから、頭の片隅に入れておいてくださいね!
まとめ
夏のトラウトの生態や習性についてご紹介してきました。
トラウトは、冷水での生活を好みます。
そんな彼らにとって、水温が上昇する夏はかなり厳しい季節です。
実際に、水中のトラウトは「代謝異常」「酸欠状態」という状態に陥っていました。
トラウトに限らず、魚類は自分たちが少しでも快適に過ごせる場所を求めて移動します!
夏場のトラウトは、直射日光を遮れる「シェード(水中の日陰のこと)」だったり。
水中の酸素量が豊富な「インレット」「アウトレット」「水車」「噴水・散水」の周辺を好んで生活しています。
夏場のトラウトフィッシングで「魚が釣れた!」という経験をしたい方は、ぜひ釣り場選びの参考にお役立てくださいね!