トラウトの生態・習性

【ニジマスの暗所視(あんしょし)を徹底解説】釣り場での面白いエピソードもご紹介!

今回の記事では、ニジマスの視覚能力のひとつ「暗所視(あんしょし)」について徹底解説です!

専門的なお話をわかりやすく、わかりやすく噛み砕いてみました。

身近なエピソードにも触れていますから、楽しんで読み進めてくださいね〜!

次回の釣行から、使えるような最強のヒントになるはずです。

 

暗所視(あんしょし)とは?

暗所視(あんしょし)とは「暗い夜道や寝室など低照度環境(約0.01ルクス以下)」で働く、人間を含む脊椎動物(魚類、鳥類、哺乳類など)に備わる視覚機能のひとつ。

どんなに真っ暗でも、私たちの目には、そこに「何かある!」と白黒の影で探知できる、高精度な夜間センサーがあるのです!

実際、暗闇では「モノクロの世界(=白色と黒色の世界)」が瞳に映りませんか?

カラフルな絵画が飾ってあったり、派手目な服を着ていても、「綺麗な〇〇色だな〜」と色彩の識別はできませんよね!

 

色はすっかり消えているのに、「物の形状」「ぼんやりした影(=シルエット)」は、なぜかはっきりと捉えることが可能です。

これは、目の周辺に分布する「桿体(かんたい)細胞」が機能していることが理由。

桿体(かんたい)細胞とは、非常に弱い光(白色、黒色、グレー色)を敏感に感じ取り、暗闇での視覚を全力サポートしてくれるんです!

 

難しいので、暗所視(あんしょし)の仕組みをシンプルにまとめておきますね!

 

  1. 暗い環境下では、私たちの目に存在する「桿体(かんたい)細胞」のスイッチオン!
  2. 弱い光の情報をキャッチできる「桿体(かんたい)細胞」が、白色・黒色・グレー色を認識してくれる。
  3. これにより、色鮮やかではなくても物体の「形状」「影(シルエット)」を浮かび上がることができる。

 

実例あり!暗所視(あんしょし)を身近に感じよう!

暗所視(あんしょし)とは、暗闇で働く視覚機能のひとつでした。

私たち人間の目には、真っ暗でもわずかな光を拾い上げ、物体の「形状」や「存在」を識別する、特別な夜間センサーが備わっているのです。

 

暗所視(あんしょし)は、身近なシチュエーションで体感することができます。

一例になりますが、消灯した直後の映画館だったり、停電直後の室内をイメージしてみてください!

暗転した直後は何も見えませんが、数分後には"目が慣れてきて”、周囲の椅子や人の存在が浮かび上がってきますよね。

これこそ、私たちの目の中で「暗所視(あんしょし)」がフル稼働している状態です!

 

大自然に生きる野生動物にとって、暗所視(あんしょし)は単なる視覚機能ではありません。

まさに「生死を分ける生命線」なのです!

漆黒の闇に紛れて獲物を狩る「捕食活動」や、忍び寄る天敵から身を守る「防御反応」など。

一瞬の判断が生死に直結する過酷な食物連鎖の世界において、彼らはこの暗所視(あんしょし)を極限まで研ぎ澄まして進化してきました。

 

ここから先は、今回の記事の主人公「ニジマス」の暗所視(あんしょし)について触れていきますので、お楽しみに!

 

ニジマスの暗所視(あんしょし)は、人間と比較して優れている!

人間と比較して、ニジマスの暗所視(あんしょし)は圧倒的に優れています。

私たちが「真っ暗で何も見えない!」と立ち尽くすような状況でも、ニジマスは水中の情報を驚くほど正確に把握しているのです。

この秘密は、暗所視(あんしょし)を司る「桿体(かんたい)細胞」の配置に隠されています。

 

おさらいですが、桿体(かんたい)細胞は、弱い光を感じ取ることに特化しており、まさしく「ナイトスコープ(夜間センサー)」のような存在でしたね!

 

人間の場合、桿体(かんたい)細胞は目の中心部から外れた周辺部分にギッシリと密集しています。

そのため、暗い環境での人間は「視界の端の情報処理をするのが得意(周辺視)」という性質を有しています。

 

ニジマスの場合は、目の幅広い範囲に桿体(かんたい)細胞が極めて高い密度で敷き詰められているんです!

つまり「夜目が利くように、隙間なく高感度の『ナイトスコープ(夜間センサー)』が埋まっている」状態になります。

桿体(かんたい)細胞の「密度」「広さ」の圧倒的な差こそが、暗闇における「解像度(ものをはっきり捉える度合い)」の違いを生み出しているのです。

 

ある実験データを参照すると、その差は...。

人間は明るさが約10ルクス程度までの識別は可能ですが、ニジマスはその1,000分の1にあたる0.01ルクスという超微弱な光でも識別することができます!

大げさに表現するなら、「人間には黒色だけが映る世界で、ニジマスは楽しく新聞が読める」と言われるほど、視覚能力に差があるそうです!

 

ニジマスの暗所視(あんしょし)の凄さがわかるエピソード

最後に、ニジマスの暗所視(あんしょし)の凄さがわかるエピソードをご紹介です。

月明かりすらない漆黒の闇の中でも、ニジマスは小さな虫を発見し、正確に仕留める能力に優れています。

これは、数ミリしかない小さな物体を、極微弱な光を背景にした「コントラスト」だけで捉え、さらに自分とエサまでの距離感も把握しているからできることです。

 

釣り人界隈では有名なのですが「夜釣り(ナイター)では、黒色のルアーが最も釣れる!」というお話を聞いたことはありませんか?

管釣りユーザーなら、1度は耳にしたことがあるかと思います!

これは、ニジマスの暗所視(あんしょし)を考慮すると、科学的にも事実なんです。

 

私たち人間側からすると、暗闇では白色やピンク色といった、明るい色の方が目立つように思えてしまいます。あ

ですが、暗所視(あんしょし)に優れているニジマスとっては、黒色のルアーの方が、背景に対して鮮明に浮き上がるのです。

 

夜釣りで、トラウトフィッシングを始めたばかりの人が「明るい色」を投げている中。

ベテランアングラーが「黒色のルアー」で、大量にニジマスを釣り上げている。

これこそ、ニジマスの暗所視(あんしょし)がいかに研ぎ澄まされていて、優れているかを証明するエピソードだったのです。

 

まとめ

ニジマスの「暗所視(あんしょし)」について徹底解説してきました。

暗所視(あんしょし)とは「真っ暗闇でも目が見える能力」と押さえておくと◎です。

厳しい野生の世界を生き抜くニジマスにとって、暗所視(あんしょし)はまさに「高性能な暗視スコープ」になります!

 

私たち人間なら「一歩も動けない」と感じる暗闇であっても、ニジマスはわずかな光というヒントを逃しません!

獲物をすぐに発見し、そして確実に捉えるのです。

この「暗所視(あんしょし)」を逆手に取ることができたら、あなたの釣果は劇的に変わります!

 

意外かもしれませんが、夜釣りのイチオシは「黒色のルアー」になります。

明るい白やピンクより、黒の方が水中でシルエットがくっきりと際立ち、暗視スコープを備えたニジマスには「最も見つけやすい色」として映るのです!

ぜひ黒色のルアーで、彼らにとっての「ごちそう」を演出してみてくださいね!

 

ご紹介してきた「暗所視(あんしょし)」は、実はニジマスの五感の一つである「視覚」を構成する重要な要素です。

下記に載せている記事では、ニジマスの視覚に関わる「全5つの機能」を詳しく解説していきます!

この内容を知るだけで、今までのトラウトフィッシングの常識が大きく変わるはずです。

興味のある方は、ぜひお読みください!

 

 

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