今回の記事では、ニジマスの視覚能力を支える第3の目「松果体(しょうかたい)」を徹底解説します!
専門的なお話をわかりやすく、次回の釣行から使える知識としてまとめました。
「なんか難しそう...」と不安を抱かず、安心して読み進めてくださいね〜!
トラウトフィッシング攻略において、間違いなく最強のヒントになるはずです。
Contents
松果体(しょうかたい)とは?どんな役割がある?
松果体(しょうかたい)は、脳のほぼ真ん中(間脳の背面)に位置する、小さな内分泌器官です。
形が「松ぼっくり」と似ていることから、松果体(しょうかたい)という名前がつきました!
大きさは、約5mm〜8mmほど。
1粒のグリーンピースくらい小さいですが、私たち人間の体内でさまざまな役割を担う「非常に重要な司令塔」なんです。
下記に松果体(しょうかたい)の役割を4つまとめたので、ざっくり目を通してみてください!
【松果体(しょうかたい)の役割4選】
- 睡眠ホルモン「メラトニン」の分泌:メラトニンという睡眠を促すホルモンの合成・分泌を行う。
- 生活リズムのコントロール:体内時計を生活環境に合わせて微調整する。
- 繁殖のタイミングをコントロール:性成熟(思春期の始まり)を抑制する。
- 季節の把握(動物の場合):日照時間の長さを感知することで、繁殖時期や冬眠のタイミングを判断する。
上記の内容を見る限り、松果体(しょうかたい)が「視覚(光を通じて周囲の様子を知る力)」に関係しているとは思えません。
ご安心ください、進化の過程を辿ることで「松果体(しょうかたい)」が第3の目と呼ばれている名残を感じることが可能です!
松果体(しょうかたい)の進化の過程とは?元々は光を直接感じる器官だった!
それでは、松果体(しょうかたい)の進化の過程についてご紹介していきます。
私たちのご先祖さま(原始的な脊椎動物)には、光を感じる器官(光受容体)が2つ存在してたと言われているんです。
下記に光を感じる器官(光受容体)をまとめました。
- 第1の光受容体:頭の左右に分かれて発達した「目(側眼)」
- 第2の光受容体:頭のてっぺんに向かい発達した「松果体(副松果体)」
生き物は、生活環境に応じて「使う機能を研ぎ澄まし、使わない機能を削ぎ落とす」という性質を持ちます。
この生存戦略において、私たち人間にとって必要だった「第1の光受容体」は劇的な進化を遂げたのです。
一方、あまり必要ない「第2の光受容体」である、松果体(しょうかたい)は退化の道を歩みます。
実際、現代の人間の松果体(しょうかたい)は脳の奥に埋もれているため、外からの光を直接感じ取ることはできません!
その代わり、目(側眼)から情報をキャッチし、ホルモンという神経伝達物質で応答することで、体内でさまざまな役割を担います。
ここで、今回の主人公「ニジマス」が登場!
渓流や河川といった水中で生活する、彼らの「光を感じる器官(光受容体)」は、私たち人間とは全く異なる進化を遂げることになります。
結論からお伝えしますと、以下のような感じです。
- 第1の光受容体(目/側眼):水中で広い視界を確保するため『真横に進化』。
- 第2の光受容体(松果体/副松果体):水上の外敵(人間や鳥)を影を瞬時に察知するため『光感知センサーとして進化』
水中を生き抜くニジマスにとって松果体(しょうかたい)は、現役バリバリの「光感知センサー」なんです。
いよいよ、「松果体(しょうかたい)」の観点から、ニジマスの視覚について深掘りしていきますよ〜!
ニジマスの視覚は「松果体(しょうかたい)」が大きく影響する!
ニジマスの視覚能力の謎を「松果体(しょうかたい)」を軸において紐解いていきましょう!
まずその位置に注目!
松果体(しょうかたい)は、眉間の奥、左右の脳に挟まれたど真ん中に存在しています。
この時点で、「第3の目」と呼ぶにふさわしい存在感がありますね!笑
注目してもらいたいのは、松果体(しょうかたい)の一部である「上生体」が頭頂部のすぐ下にまで配置されている点です。
ニジマスの頭のてっぺんは皮膚が非常に薄い構造をしています。
これにより、外の光をダイレクトに松果体(しょうかたい)が感じ取るんです。
ニジマスは、たとえ目を閉じていたとしても、頭上の光の変化をリアルタイムで察知できると言えます!
近年の研究で、ニジマスの松果体(しょうかたい)には、光の強弱を感じ取る以外の能力が備わっていることが証明されました!
光の波長(=色彩)を識別することができるのです。
前置きが長くなりましたが..。
松果体(しょうかたい)は、直接外の光を感じ取ることで、ニジマスの視覚世界に計り知れない影響を及ぼしています!!
ほとんどの哺乳類(人間含む)は、「目」に依存して視覚情報を処理しています。
一方、ニジマスは目では補えない、水上の危険を脳内にある「松果体(しょうかたい)」をフル活用することで判断しているのです。
ニジマスの「松果体(しょうかたい)」が発達している具体的なエピソードをご紹介!
先ほど、ニジマスは目で処理しきれない視覚情報を、「松果体(しょうかたい)」が補うことをお伝えしてきました。
一体どんなシチュエーションで松果体(しょうかたい)が活躍しているのでしょう?
ここからは、具体的なエピソードをご紹介していきます!
渓流は管理釣り場に生息しているニジマスが、エサ探しに夢中になっているとしましょう!
そこに、彼らの頭上に天敵である鳥が飛んできました。
ニジマスの目という視覚器官は「水生昆虫」や「甲殻類」に釘つけですが、頭のてっぺんにある松果体(しょうかたい)が危険を見逃しません!
鳥の影が水面をかすめた瞬間、目で鳥の存在を確認するまでもなく、岩陰にビューンと身を潜めます。
このエピソードは、釣り人にも同じことが言えるんです。
あなたが渓流や管理釣り場でトラウトフィッシングを楽しんでいるとしましょう。
「足音を消して移動したし、水中から見ずらい場所を陣取った!」と自信満々でも、人間の影が水面にチラッとでも映ったらアウト。
水中にいるニジマスの松果体(しょうかたい)が「急に暗くなった!捕食者が迫っている!」と脳に危険信号を送ります。
ニジマスとの知恵比べを制すなら、ずばり「水面に影を落とさない」。
そして、いつもの立ち位置から「あともう一歩下がる」。
たったこれだけの工夫で、ニジマスに警戒されずにアプローチできるので、釣果が劇的に伸びるんですよ!
まとめ
ニジマスの「松果体(しょうかたい)」について徹底解説してきました!
彼らは「目」という視覚器官だけでなく、脳内にあるこの第3の目「松果体(しょうかたい)」をフル活用して、過酷な水中の世界を生き抜きます。
頭上をかすめる鳥の影、忍び寄る人間の気配をわずかな光の変化で察知できるのは、すべてニジマスの松果体(しょうかたい)が優れているからこそ!
私たちアングラーがニジマスとの知恵を制すには、この高感度センサーに悟られない立ち回りが不可欠です。
次回の釣行からは、「自分の影を水面に落とさない」「一歩下がりアプローチする」。
この2点を意識するだけで、間違いなくトラウトフィッシング攻略に大前進しますよ!