今回の記事では、水中でニジマスが「どのようにして振動を認識しているのか?」を徹底解説していきます!
振動のメカニズムを紐解くことで、間違いなくトラウトフラッシングの奥深さに触れることが可能です。
以下の内容でお届けしますので、お楽しみに!
- 水中ではさまざまな振動が起きている。
- ニジマスは振動を「側線」認識している。
- 側線でどのくらいの範囲の振動を感じ取れる?
- ニジマスの側線はルアー(擬似エサ)で刺激できる。
記事の後半では、知る人ぞ知るニジマスの第六感「側線(そくせん)」の謎についてもご紹介していきます!
読み終えるころには、あなたのルアー選びの視点がガラリと変わっているはずです。
Contents
水中のさまざまな振動について(波動や水中音など)
水中では、あらゆることが引き金となり「常に振動」が起きています。
風が水面を揺らしたり、ミクロなプランクトンから強大な鯨まで、彼らが動くだけでも水中で振動が生まれるのです。
そもそも振動とは、物質が「決まった場所を中心に、行ったり来たりを繰り返す」ことを言います。
噛み砕いてお伝えするのなら、水中で目には見えないドミノ倒しが常に行われているのです!
何か(風、生き物、ルアーなど)が原因となり水分子というドミノを「ドン!」と叩く。
衝撃で倒れるドミノ(水分子)が、その隣のドミノ(水分子)を次々に倒していき、水中に振動が広がり伝わるのです!
下記に、振動が原因で引き起こる「水中の現象」をまとめてみました。
目に見えない水中の世界を身近に感じられて、めっちゃ面白いですよ!
興味のある方は、参考にどうぞ。
【振動が原因で起きる『水中の現象』】
- 波動(水の塊の揺れ):ルアーなどが水中で動くことで、周囲にある水分子を力強く押し出す現象。
- 音波(水中音):水分子が揺れることで「密→疎→密→疎」を繰り返し、猛スピード(秒速1,500m)で水中を駆け抜ける現象。
- キャビテーション(気泡の発生):激しい振動で水圧が急激に下がり、水中に小さな気泡(真空の泡)が発生する現象。
ニジマスが振動を認識できるメカニズムとは?
水中では、常に振動が起きていることがわかりました。
この記事の主人公「ニジマス」は、どのようにして水中の振動を認識しているのでしょうか?
その答えは、ズバリ!
ニジマスの第六感『側線』という特殊な器官をフル活用することで、私たちの目に見えない「振動」という情報を映像のように捉えているのです。
ニジマスの体をよ〜く観察すると、側面にくっきりと一本の線(ピンク色や赤色の線)が通っていませんか?
これこそ、彼らが水中を自由自在に自泳ぐための鍵である「側線」の正体です。
側線のことは、シンプルに「ニジマスのすぐ周りの振動(水の動き)を直接感じるセンサー」と押さえておけばOK!
遠くから伝わってくる音や振動は「内耳(ないじ)」という別の器官で識別し、側線は自分自身に近い、わずかな水の振動(水圧の変化や水押しなど)」に特化して感知します。
下記に、ニジマスが側線を通じて感知する「3つのこと」をまとめています!
知っておくと、次回のトラウトフィッシングで役立つかも...?!
【ニジマスが側線で感知すること3選】
- 距離と形:ニジマスが動くことで生まれる振動の跳ね返りを感じ、自分自身と障害物の位置を特定できる(まるでエコーロケーション機能)。
- 獲物の存在:捕食対象である小魚が泳ぐわずかな水の乱れを感じ、目で姿を捉えずとも「あそこにエサがいる!」と判断できる。
- シンクロ率:群れで行動する際、隣のニジマスが動くことで生まれる「振動(水流)」を感知できるので、ぶつからずに一斉に行動できる。
ニジマスは、側線でどのくらいの範囲の振動を感じ取るのか?
ニジマスが側線で感知できる「振動」の範囲について、「距離」と「周波数(Hz)」の観点から解説していきます。
ニジマスが側線で感知できる「距離(cm)」は?
大前提として、側線は「遠くの振動」を感じ取るための器官ではありません!
側線とは、ニジマス自身に近い範囲で起きる、水の微細な動きを「振動」としてダイレクトに感じることに特化した器官なのです!
側線が機能する有効範囲は、「ニジマス自身の体長〜広くても数体分の体長まで」になります。
ニジマスの平均的な体長が約30cm〜40cm前後であることを踏まえると..。
彼らの側線は「約30cm〜100cm」とニジマス自身を包み込める範囲で機能していると推測できますね!
ニジマスが側線で感知できる「周波数(Hz)」は?
ニジマスの身近な空間内で捉えられる振動の質、すなわち「周波数(Hz)」が凄いんです!
周波数とは「一秒間に何回振動したか?」を表す単位。
すなわち「1Hz=1秒間に1回揺れた」ということになります!
話を元に戻すと、ニジマスは人間には感知できない超低周波「ごくわずかな水のうねりや震え」を敏感にキャッチすることが可能です。
具体的には「約1Hz〜200Hz程度」と、人間が認識できる「約20Hz〜20,000Hz」と比べ、非常に微細な音にまで敏感に反応します。
トラウトアングラーが抱く「側線」に対する疑問
鋭いトラウトアングラーのみなさんは、ここでひとつの疑問を抱くはず!
「遠くにいるニジマスが、スプーンやクランクの放つ振動に誘われて猛スピードで追ってくるのはなんで?」という疑問です。
実はこの段階で機能しているのは、近距離センサーである「側線」ではありません。
広範囲の音波を捉えることができる「内耳(ないじ)」という器官が機能しているのです!
ルアーが水を押し発生する「音波」を内耳(ないじ)で感じとり、それをきっかけに視覚でルアーに迫ってくる!
これこそ、ニジマスが遠距離から追尾してくる行動原則になります。
では、我々アングラーはどのようにしてニジマスの「側線」に直接アプローチすればよいのでしょうか?
ニジマスの側線はルアー(擬似エサ)で刺激できる!
第六感を刺激するための「3つの王道ステップ」
ニジマスを攻略する上で、「側線への刺激」を戦略に組み込まない手はありません!
側線へのアプローチは、目に見える姿形で誘う「視覚的アプローチ」とは根本的に違います。
だって、ニジマスの第六感である「側線」という生存本能そのものをダイレクトに刺激する行為なのですから。
水が濁っていようが、めちゃめちゃスレていようが関係ありません。
側線が機能する範囲(約30cm〜100cm)に、ルアーを上手に泳がせたら我々アングラーの勝ちです!
彼らは考えるより先に、体が勝手に反応してしまうんです。
そんなニジマスの第六感『側線』をルアー(擬似エサ)で刺激する方法を3ステップに分けてご紹介です!
興味のある方は参考にしてみてくださいね!
ステップ①「一定の質感を演出」
ニジマスは急に動きが破綻(バタついたり止まったり)すると、側線で異変を感じとる場合があります。
繊細な彼らに違和感を与えないよう、ルアー(擬似餌)を使用するときは「安心感」を演出しましょう!
具体的には、側線の射程距離(約30cm〜100cm)にルアー(擬似餌)は侵入したら「一定のリズムで動かし続ける」だけでOK!
アクションを加えず、一定の速度でリールハンドルを回してみてください!
これだけで、トラウトフィッシングでの釣果が大きく変化します。
ステップ②「周波数(Hz)で騙す」
ステップ①「一定の質感を演出」でニジマスが釣れない場合は、ステップ②に作戦変更です!
「リトリーブ速度を変える」「ロッド操作でアクションを加える」ことで、ルアー(擬似餌)が生み出す周波数(Hz)にアクセントを加えてください!
こうすると、ニジマスの側線に、変則的な振動を届けることができます。
僕個人としては、一定のリトリーブ速度から、一瞬だけリトリーブ速度を上げたり。
逆に、フワッと力を抜いたりすることで、側線に伝わる周波数(Hz)をコントロールしています!
この変則的な動きが、ニジマスの側線に「獲物が逃げた!」「バランスを崩した!」という強烈な捕食信号を送り込んでくれるんですよ〜!
ステップ③「タイトロールでステルス奇襲」
ステップ③は、ニジマスが本当に釣れない時の最終手段です。
動きが抑えられている「タイトロールアクション」のルアー(擬似餌)を使用してみてください!
ラトルが入っていないルアー(擬似餌)でもOK。
ようは、ニジマスの内耳(聴覚)を刺激したくないのです。
魚の捕食エリアまで、ステルス機のようにルアー(擬似餌)を侵入させてあげてください。
いつの間にか、側線の射程距離に存在しているルアー(擬似餌)に、ニジマスは「エサだ!」と思考する前に口を使いやすいのです。
まとめ
ニジマスは、水中で起きる振動を「側線」をフル活用して認識していました!
側線に効果的なアプローチができるようになると、今まで釣れなかった魚に手が届くようになります。
この記事を読んでくれた、トラウトアングラーの方は
「【トラウトアングラー必見】ニジマスの側線はルアー(擬似エサ)で刺激できる!」
でご紹介した内容だけは、頭の片隅に入れておきましょう!
【側線をルアー(擬似エサ)で刺激する方法】
- 一定の質感を演出する。
- 周波数(Hz)で騙す。
- タイトロールでステルス奇襲。
上記の3点は、次回釣行からすぐに役立ちます!
あなたも「側線の射程距離内(約30cm〜100cm)の攻防」を制し、面白いくらいニジマスに口を使わせちゃってください!