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そもそも視覚とは?
視覚とは、生物が持つ五感のひとつです。
単に「目でものを見る!」という現象を超え、極めて重要な役割を担う感覚になります。
視覚の仕組みをシンプルにお伝えするなら、「目というカメラで撮った映像を脳で解析し、その正体を突き止める能力」と押さえておきましょう。
視覚は、目の網膜にある感覚細胞が光のエネルギーをキャッチし、対象の「形状」や「色彩」を識別することから始まります。
その後、脳がその情報の正体を判断して、ひと段落。
この入り口から出口までの過程すべてを指す言葉が、生き物の「視覚」なのです。
例えばですが、目の前に「赤い何か?」が見えていても、その正体を理解できていなければ、視覚が十分に働いているとは言えません。
「あの赤い物体=リンゴだ!」と対象を明確に自覚・識別できてこそ、視覚が真の機能を発揮したと言えるのです!
視覚は生理的な反応から知覚的な判断までを網羅する、非常に守備範囲の広い概念になります。
聴き馴染みのある言葉だと、「視力(見分ける能力)」「視野(見渡す能力)」「色覚(色彩を識別する能力)」といった多彩な機能が、「視覚」を構成する要素なのです。
我々人間や、この記事の主人公「ニジマス」は、視覚という機能をフル活用して、自分を取り巻く環境を正確に理解し、強く生き抜いていきます!
ニジマスの視覚は独自の進化を遂げた!
ニジマスの視覚は、人間とは大きく異なり、水中の世界を生き抜くことに特化した進化を遂げました。
特別な進化をした1番の理由は、彼らの生息する「水」という物質が大きく影響しています。
水の物理的な性質は、我々が生きるために必須な空気と比較して、やや特殊なんです。
具体的には下記のような感じ!
- 色が消える世界(光の減衰):水は空気よりも密度がずっと高いので、光のエネルギーを吸収しやすい性質を持つ。
- 景色が歪む世界(光の屈折):光は空気から水中に入る瞬間、進行速度が違うため、光の道筋がカクッと曲がる。
上記の2つの内容を踏まえて、私たちが今の視覚を有したまま、水中の世界に移り住むことになったと仮定しましょう。
少し残念ですが、私がイメージしていた水中の世界よりも「色彩が少なく、なんだか暗い!」「ピントが合わずボヤけてる!」といった景色が広がることになります!
つまりは「水中=対象を明確に自覚・識別するのが難しい世界」ということが言えるのです。
ニジマスの住む世界には食物連鎖が繰り広げられていて、生き抜くだけで精一杯。
彼らにとって「見えない=死」に直結します。
昆虫や小魚といったエサを確実に捉えられませんし、水上から奇襲してくる鳥類や水中から忍び寄る天敵から身を隠すこともできませんからね!
このような、飢餓状態や危険状態を少しでも回避するために、ニジマスの目は「水中の世界」を鮮明かつ広範囲に把握できるよう、究極の最適化を遂げたんです!
詳しくは、後ほどまとめていきますが...。
驚くことに「人間には見えない"4つ目の光”が捉えられる」「300度以上の範囲が同時に把握できる」「暗闇でも瞬時にエサを発見して捕食できる」などなど。
ニジマスの視覚を構成する機能は、優れすぎているのです!!
ニジマスの視覚を構成する主な「機能要素」を5つご紹介!
それでは、ニジマスの視覚を構成する主な「機能要素」を5つご紹介していきます。
以下の内容でお送りしますので、お楽しみに!
【ニジマスの視覚を構成する5つの機能要素】
- 視力
- 色覚
- 薄明視(はくめいし)
- 暗所視(あんしょし)
- 松果体(しょうかたい)
私たち人間の場合ですが、日常生活の情報の8割〜9割近くを処理するために必須な「視力(しりょく)」から見ていきましょうか!
機能要素①:視力
視力とは、目(網膜)で見た情報を脳で処理し、そこから「物体の形状」「色の濃淡」「光の明暗」などを認識する能力です。
水中でエサの存在を瞬時に把握し、すぐに捕食行動に移すニジマスの視力は、実はそんなに優れていません!
唯一鮮明に見えているのは、両目の視野が重なる正面方向「約30度」だけだからです。
ですが、このごくわずかな範囲内でニジマスは両目をフル活用して「エサの捕食」「天敵から身を隠す」ことが可能になります。
この秘密は、ニジマスの進化の過程で身につけた「視野の広さ」に隠されているんです。
上記の内容を噛み砕き、面白くまとめた記事を執筆しました!
興味のある方は参考にどうぞ!
【ニジマスの視力について徹底解説】人間との違いや水中の世界を鮮明にイメージしよう!
機能要素②:色覚
色覚とは、色を見分ける能力になります。
「これは赤リンゴ?青リンゴ?」といった、色で物体を判断する際に働く視覚機能のひとつです。
私たち人間には捉えられない「第4の光」が見えるくらい、ニジマスの「色覚」は非常に優れています。
大昔は「魚には白と黒のモノクロしか見えていない!」と言われている時期もありましたが...。
新事実として、ニジマスの目には水中の世界が「色鮮やかでカラフル」に映っているのです!
世界最大の学術データベース(ScienceDirectやPubMed)の実験データに基づき、ニジマスの色覚を徹底解説しました!
信頼性の高いエビデンスを詰め込んだ内容ですので、ぜひ参考にしてください!
合わせて読みたい!
ニジマスの色覚を徹底解説!人間との違いや反応しやすい色を信頼できる実験データーを使用して考察!
機能要素③:薄明視(はくめいし)
薄明視(はくめいし)とは、明るい場所から暗い場所へ移るときに、目が慣れるまでの中間モードのことです。
実は、ニジマスはこの「薄明視」がめちゃくちゃ優れていると、科学的に証明されています!
夕暮れ時、私たち人間が「暗くてよく見えないな…」と困っている瞬間でさえ、ニジマスには「エサ発見!」と水中の世界が丸見えなのです。
ニジマスの薄明視(はくめいし)には、目の中にある2つの細胞が大きく関係しています!
「明るい場所担当『錐体(すいたい)細胞』」と「暗い場所担当『桿体(かんたい)細胞』」の2つの細胞を軸に、ニジマスの薄明視(はくめいし)について徹底解説していきますから、お楽しみに!
合わせて読みたい!
ニジマスの薄明視(はくめいし)をわかりやすく徹底解説!彼らの生態や習性を身近に感じよう!
機能要素④:暗所視(あんしょし)
暗所視(あんしょし)とは、夜道や寝室のような真っ暗な環境で働く視覚機能です。
人間と比較した場合、ニジマスの暗所視(あんしょし)は圧倒的に優れています!
私たちが「暗くて一歩も動けない!」と恐怖を感じる暗闇の中でも、ニジマスは水中の情報を鮮明に把握することが可能。
わずかな星明かりや月明かりがあれば、ニジマスにとっては昼間のようにエサが丸見えなんですよ!
ニジマスの暗所視(あんしょし)の秘密や、面白いエピソードが盛りだくさんな記事を執筆しました!
夜釣りの予定がある方は、釣行前に見ておくと、めっちゃお得な情報です。
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【ニジマス の暗所視(あんしょし)を徹底解説】釣り場での面白いエピソードもご紹介!
機能要素⑤:松果体(しょうかたい)
松果体(しょうかたい)は、ニジマスの脳にある小さな器官になります。
形が松ぼっくりに似ていることから、松果体(しょうかたい)と名付けられたそうです。
実は、この松果体(しょうかたい)は、ニジマスの視覚機能に大きく関係していて「第3の目」と呼ばれています!
進化の過程で「目」として機能していた名残があり、今でも頭のてっぺんから光を感じ取っているのです。
この松果体(しょうかたい)があるので、ニジマスは正確に「マズメの時間」や「季節の変化」を察知しているんです!
めっちゃ面白くないですか?
下記の記事では、ニジマスが「第3の目」をフル活用して生きる驚きの仕組みを詳しく解説しています。
興味のある方はぜひチェックしてみてください!
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ニジマス第3の目「松果体(しょうかたい)」とは?役割や進化の過程・視覚に関するエピソードを紹介!