今回の記事では、ドナルドソンという魚について徹底解説していきます!
トラウトアングラーなら1度は耳にしたことがある名前だと思いますが、実はその正体については、意外と知られていません。
この記事を読めば、ドナルドソンの歴史から生態・習性まで、幅広い知識を網羅することができます!
最後に「ドナルドソンは美味しいのか?」もガッツリ調査していますので、ぜひ最後までお楽しみに。
Contents
ブランド鱒である「ドナルドソン」をご存知ですか?
それでは、ブランド鱒「ドナルドソン」についてご紹介していきます!
ドナルドソンは、アメリカ・ワシントン大学のドナルドソン博士が、大学構内の川を遡上(そじょう)する「降海型のニジマス(海に下るタイプ)」を、23年もの歳月をかけて選抜・改良し続けて生み出されました。
博士の「養殖業界に革命を起こしたい!」という執念と愛情から生まれた、エリート中のエリートなんです。
お名前はもちろん、生みの親である博士の名に由来しています。
釣り場では親しみを込めて「ドナ」や「ドナルドソン系」なんて呼ばれることも多いですね!
「パワフルで、釣って楽しい!」「旨みと食感が優れていて、食べて絶品!」という高いポテンシャルゆえに、たくさんの人々を魅了するドナルドソン。
それでは、気になるドナルドソンの正体や気になる生態についてより詳しくみていきましょう!
ドナルドソンは、ニジマスを品種改良して誕生した魚!
まずは、ドナルドソンの出生の秘密を紐解き、彼らの正体に迫ります!
結論からいうと、ドナルドソンは「降海型のニジマス」を選抜・改良し続けて(=選抜育種)生み出された魚です。
さらに深掘ると、「成長が速い」「大きく育つ」という優れた遺伝子を持つニジマス個体だけを選び抜き、交配を繰り返しました。
その結果、ニジマスなんだけど「圧倒的なスピードで巨大化する」という特性を手に入れた個体こそ、ドナルドソンの正体というわけです!
一般的なニジマスは、体長40〜50cm・体重1.5kg程度に成長するまで通常3年ほどかかります。
しかし、ドナルドソンはわずか22gの稚魚が、約340日後には2kgまで成長したという研究結果もあるほど!
「本当に同学年かな?」と疑ってしまうくらい、成長速度の差が凄まじいですよね。
生物学上の「ドナルドソン」と「ニジマス」の関係は?
養殖の研究者の方に伺った話では、生物学上ドナルドソンは「一般的なニジマスの系統違い」という位置づけです。
実際、ドナルドソンのことを養殖・育種分野において系統(strain/line)を意味する「ドナルドソン系ニジマス」と呼ぶもともあります。
元を辿れば同じニジマスなのですが..。
その中でも「大きく、早く育つ」という遺伝子情報がより一層濃く受け継がれたのが「ドナルドソン」というわけです。
実は違う「選抜育種」と「遺伝子操作」について
もしかしたら「全雌三倍体(ぜんめすさんばいたい)」という言葉を聞いたことがある方もいらっしゃるかと思います。
全雌三倍体とは、科学的な処理によって通常は2つしかない染色体を3つ持たせた、メスだけの特殊なニジマスのことです。
対してドナルドソンは、あくまで優秀な遺伝子を選び抜いた(=選抜育種)「ニジマスの系統」なので、オスもメスも存在します。
ドナルドソンは、科学的なアプローチにて「自然界では起こりにくい変化」を身につけたわけじゃないんです!
自然界のニジマスが本来持っている能力を、人間の手で最大限に引き出す。
これこそ「選抜育種」という品種改良の手法なのです。
「大型のニジマス」以外にも、ドナルドソンには特徴がある?
ドナルドソンの正体が、「圧倒的なスピードで巨大化するニジマス」ということがわかりました。
迫力満点の体高や、丸みを帯びた魚体が目を引かれますが、他にもユニークな特徴があるんです!
ドナルドソンの特徴として、「エサに対する執着心が非常に強い」ことが挙げられます。
養殖の観点では「摂餌(せつじ)意欲」と呼ばれることもあり、彼らは自ら進んでエサを追いかけ、体に必要な栄養をどんどん取り込もうとするんです!
この「食べたい!」という強い気持ちが、ドナルドソンの驚異的な成長を支えているのでしょう。
続いて、ドナルドソンは養殖池で「群れで回遊する」という特徴もあります。
個人的には「え!大型が集団行動するの?」「エサの取り合いになりそう...」と疑問を抱いたのですが、実は面白い理由があるんです。
実は広い水の中で、単体でエサを探すのはとても非効率。
そこでドナルドソンは、飼育池の中でも群れを作って回遊するという道を選んだそうです。
厳しい水の世界を生き抜くために、彼らは「集団でいることの恩恵」を最大限に活かす賢さを身につけたといえますね!
管理釣り場なら、ドナルドソンという魚に出会えるかも...!?
ドナルドソンは、パワフルな引き味と釣れた時の達成感が凄まじいことから、釣りのターゲットとして非常に人気の高い魚です。
そんなドナルドソンには、管理釣り場で出会うことが可能!
今でこそ多種多様な大型魚が放流されていますが、以前は「管釣りにいる大型魚=ドナルドソン」と認識されていたほど、象徴的な存在だったそうです。
ドナルドソンのような大型魚の管理はかなり難易度が高く、かつては養鱒場(ようそんじょう)から釣り場までの搬送途中に、魚体やヒレが傷んでしまうこともしばしばありましたが..。
ご安心ください!
近年では養殖技術や養殖環境が向上したこともあり、欠損の少ない「綺麗で美しいドナルドソン」に管理釣り場で出会えるようになっています!
ここでひとつ注意点があります。
すべての管理釣り場にドナルドソンが常時放流されているわけではありません。
大型魚を育てるのは、釣り場側にとって大きなコスト必要なんです。
あなたが「次回の釣行ではドナルドソンを釣りたい!」という目標をお持ちならば、事前に放流情報をチェックするのが鉄則。
釣り場公式のHPやSNSを上手に活用して、「ドナルドソンが放流されているか?」をしっかり調べてから出かけましょう!
【食レポ調査】
ドナルドソンは美味しいのか?
ドナルドソンは、ただ釣るのが面白いだけの魚ではありません!
実は、食べてみてもめちゃくちゃ美味しい魚なんです。
大きく育つエリート系統のニジマスであることもあり、彼らは効率よく栄養を蓄える能力に秀でています。
そのため、僕たちがイメージするニジマスとは一線を画す「美味しさ」を誇るのです!
エサに含まれるアスタキサンチンの影響を受け、ドナルドソンの身は驚くほど美しい「サーモンピンク(赤身)」に染まることがほとんど。
オレンジ色に輝く身は、捌いた包丁にキラキラとした脂がつくほどジューシー。
まずは、視覚から僕たちの食欲を猛烈にそそるという戦法です。笑
実際にドナルドソンを食べてみると、脂がしっかり乗っているのに、しつこさやくどさは一切感じません。
プリッとした心地よい歯応えや食感もあり、最後まで全く飽きずに完食!
個人的には「海のお魚よりもクセがなくて食べやすい!」と思うくらい、感動的な食体験になりました!
冗談抜きで、川魚のイメージを覆されますから、興味のある方はぜひドナルドソンを食べてみてくださいね。
まとめ
ドナルドソンという魚について徹底解説してきましたが、いかがでしたか?
20年以上もの選抜育種を繰り返して開発された「エリート系統のニジマス」。
それがドナルドソンの正体だということが、お分かりいただけたかと思います!
インパクトが強いので「成長が速い」「大きく育つ」といった特徴に、注目が集まりがちですが..。
彼らの「摂餌意欲の強さ」や「群れでの回遊」といった生態や習性まで知っておけば、周囲のアングラーよりも1歩リードした「ドナルドソン通」になれること間違いなしです!!
そして何より、川魚の概念をひっくり返すほどの「美食体験」を、ぜひあなたにも味わってもらいたい。
管理釣り場で釣り上げたり、お店で見かけたりした際には、ぜひあなた自身で「感動的な食味」を確かめてみてくださいね!