トラウトの生態・習性

外来種のトラウトを総まとめ!見た目、日本に持ち込まれた理由、生態や習性など気になる情報を解説!

今回の記事では「外来種のトラウト」について解説していきます。

「見た目」「日本に持ち込まれた理由」「生態や習性」など内容盛りだくさんですよ!

ほかにも、外来種のトラウトが生態系に与える影響にも触れていきます。

興味のある方は参考にどうぞ!

 

日本には海外から持ち込まれた「外来種のトラウト」が存在する

トラウトとは「サケ科の魚を総称した呼び方」です。

日本でも「ニジマス」「イワナ」「ヤマメ」「サクラマス」などがトラウトとして有名だと思います。

 

日本のトラウトの中には海外から持ち込まれ、現在では日本各地の河川や湖に定着している「外来種」が複数存在します。

外来種のトラウトの中には、初めて名前を聞く種類もいるでしょう。

意外ですが、日本人にとって馴染み深いトラウトが外来種だったりもするんです!

 

日本に生息している「外来種のトラウト」を一覧でご紹介

日本には4種類のトラウトが外来種として定着しています。

まずは、外来種のトラウトを一覧でご紹介です。

 

【外来種のトラウト4種類】

  • ニジマス(Rainbow trout):日本各地に定着
  • ブラウントラウト(Brown trout):日本各地に定着
  • カワマス(Brook trout):限られた場所に定着
  • レイクトラウト(Lake trout):限られた場所に定着

 

個人的にニジマスが外来種なことに意外さを感じました。

幼い頃、川でつかみ取りをした経験があるので、勝手に「在来種」だと勘違いしていたんです。笑

ほかの「ブラウントラウト」「カワマス」「レイクトラウト」に関しては、あまり聞き馴染みがない方も多いでしょう。

 

外来種のトラウトはどれも、たくさんの釣り人にとって憧れの存在です。

古来から日本に生息するトラウト(在来種)とは、また違う「美しい見た目」「パワフルな引き味」「圧倒的なサイズ感」がたくさんの釣り人を魅了しているんです。

 

管理釣り場で釣れる「外来種のトラウト」

外来種のトラウトは「管理釣り場」で釣ることが可能です。

ここでは、日本の管理釣り場での放流が確認されている「外来種のトラウト」についてご紹介していきます!

「見た目」「日本に持ち込まれた理由」「生態や習性」などに触れていくのでお楽しみに!

 

ニジマス

管理釣り場でのメインターゲットは、外来種のトラウトである「ニジマス」です。

僕の経験では、ほとんどの管理釣り場で釣れた魚の9割以上が「ニジマス」でした!

 

見た目

体の側面にある「虹色の帯」や、全身に散らばる「黒点」が特徴的なトラウトになります。

 

日本に持ち込まれた理由

ニジマスの原産地は「太平洋東岸」「カムチャツカ半島」になりますが、日本へは明治10年(1877年)に「アメリカ」から持ち込まれました。

この頃の日本は、急激な人口増加が起きており、将来の「食糧不足」に悩まされていたんです。

そのため、食糧不足を補う目的でニジマスの卵がアメリカから日本に持ち込まれた経緯があります。

 

生態や習性

ニジマスには生態的特性として「環境への高い適応力」があります。

現在は管理釣り場はもちろん、人口的な放流により日本各地の渓流や湖にも生息しているんです。

雑食性ということもあり、ルアーフィッシングやフライフィッシングにおいて大人気のターゲットでもあります。

 

ブラウントラウト

続いて「ブラウントラウト」についてご紹介していきます。

昔は一部地域(北海道や中禅寺湖など)でのみ釣れましたが、現在は管理釣り場にも放流される機会が増えました。

 

見た目

お名前にもある通り「茶色い魚体」が特徴的です。

ニジマスと体型は似ていますが、体の側面に「虹色の帯」は見られず、「黒色や朱色の斑点」が散在しています。

 

日本に持ち込まれた理由

ブラウントラウトの原産地は「ヨーロッパ」です。

日本には昭和初期に「アメリカ」から不意に持ち込まれました。

ニジマスの卵を持ち込む際に、ブラウントラウトの卵が混入していたそうです。

 

生態や習性

食性はニジマスよりも野生味にあふれており、甲殻類、昆虫、貝などを貪欲に捕食します。

大型なると「魚食性(魚類を捕食する性質)」が増すため、日本に古くから生息している「イワナ」「ヤマメ」なども捕食対象に..。

生態系を脅かす存在であり、日本における「侵略的外来種ワースト100」に選らばれています。

 

原産地のヨーロッパでは、大きさが1mを超えたり、重さが20kgを超える個体の釣果報告があるそうです。

一方日本では、平均的に20cm~50cmとやや小ぶりなブラウントラウトが中心に釣れます。

小ぶりですが、パワフルな引き味やエキサイティングな駆け引きを求めて、コアな釣り人から大人気のターゲットです。

 

カワマス(ブルックトラウト)

続いて「カワマス(ブルックトラウト)」についてご紹介です。

僕自身は管理釣り場で釣った経験はありませんが、自然の川を利用した管理釣り場(ストリームエリア)での釣果報告を確認できました。

 

見た目

カワマス(ブルックトラウト)は全体的に茶色い魚体をしており、「黄色い斑点」と「青色で縁取られた"赤点”」が見た目の特徴。

秋になると、腹部がオレンジ色に染まって美しさ倍増です。

 

カワマス(ブルックトラウト)は、日本に古くから生息するイワナの仲間です。

そのため、見た目がイワナにそっくり。

「幼い個体=背ビレの黒点」「大きい個体=虫食い状の黒い斑点」が、カワマス(ブルックトラウト)にだけ出現します。

イワナと見分ける際にお役立てくださいね。

 

日本に持ち込まれた理由

カワマス(ブルックトラウト)が日本に持ち込まれた経緯はロマンにあふれています。

原産地は「アメリカ東部」になり、日本には明治35年(1902年)にアメリカのコロラド州から持ち込まれました。

この頃の日本では、在日アメリカ人の人口が増えつつありました。

 

在日アメリカ人は、故郷で楽しんだトラウトフィッシングを懐かしむため「奥日光」にたびたび足を運んだそう。

当時の奥日光には渓流魚が少なかったこともあり、イギリスの外交官であるハロルド・パーレットの働きかけで日光の湯川に「カワマス(ブルックトラウト)」が放流されたのです。

 

食用ではなく、故郷でのトラウトフィッシングを思い出すために「カワマス(ブルックトラウト)」は日本に持ち込まれたのですね。

 

生態や習性

カワマス(ブルックトラウト)は水温が低く、綺麗で酸素量の豊富な河川や湖を好みます。

そのため、水温が高かったり、水質が汚い場所には定着しません。

多種多様な動物を捕食することでも有名で、「甲殻類」「両生類」「魚類」以外にも、ネズミまで食べることが報告されています。

 

美しい見た目とは裏腹に、なんでも食べるため「ルアーフィッシング」「エサ釣り」のどちらでも大人気のターゲットです!

 

「レイクトラウト」は管理釣り場では釣れない

外来種の中でも「レイクトラウト」だけは、管理釣り場で釣ることはできません。

釣れるのは、栃木県の「中禅寺湖(ちゅうぜんじこ)」だけと言われていました。

近年は、何者かの密放流(無許可の持ち込み)により、山梨県の「本栖湖(もとすこ)」でも発見されたそうです。

 

日本に持ち込まれた経緯があるため、レイクトラウトが釣れる場所はごく一部の湖に限られています。

原産地は「北米大陸北部」ですが、日本には昭和41年〜昭和43年(1966年~1969年)の間で、カナダから栃木県(中禅寺湖)に遊漁目的で放流されたのです。

 

中禅寺湖の出口には、落差約100mの「華厳滝(けごんのたき)」があるため、周辺水域とは地理的に遮断されています。

そのため、レイクトラウトは栃木県の中禅寺湖にのみ定着したのです。

 

釣り人なら知っておくべき「外来種の問題」

先ほどもお伝えしましたが、外来種のトラウトを無許可で持ち込みしてはいけません。

これは絶対です。

外来種のトラウトが放流された水域では「在来種への悪影響」が生じてしまうことが考えられるからです。

 

今回ご紹介した外来種のトラウトは、日本に古くから生息する「イワナ」「ヤマメ」を食べてしまいます。

特にブラウントラウトの食性は荒く、他のトラウト以外にも脊椎動物(ネズミやカエルなど)すら捕食対象です。

外来種を「密放流(無許可の持ち込み)」することが、生態系に影響を及ぼすことはイメージできるでしょう。

 

釣り人なら、この厳格なルールを守りつつ、トラウトフィッシングを楽しみたいものです。

 

まとめ

外来種のトラウトについて解説してきました。

日本には「ニジマス」「ブラウントラウト」「カワマス(ブルックトラウト)」「レイクトラウト」と、全4種類の外来種が存在していましたね。

レイクトラウト以外の外来種に限りますが、管理釣り場でなら魅力あふれる彼らを釣ることが可能です。

この機会に、外来種のトラウトを求めて管理釣り場に足を運んでみてはいかがでしょうか?

 

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